ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/04/12  (土) 

長禅寺(甲斐霊場第58番)

武田信玄の母大井夫人の菩提寺です。昨年の大河ドラマ「風林火山」で風吹ジュンがやっていた役ですね。大きなお寺ですが、「ご朱印をいただけますか?」とお願いすると、インタフォン越しに「うちはそういうのやってません」とあっさり拒否されてしまいました。本堂へ続く門も硬く閉ざされていて、進入禁止です。
 
大河ドラマの影響で、たくさんの人が訪れてうんざりしちゃったのか、それとも最初から信徒さん以外は拒絶する方針なのか……。確かに大河ドラマも終わっていて、しかも中途半端な平日なのに、私たちも含めて何人かの人がカメラを片手に来ていましたから、対応が面倒なのかもしれませんね。
 
武田信玄は臨済宗関山派に帰依し、京都五山をまねて甲府五山をおいたそうですが、長禅寺はその主座となる格式と由緒のある名刹。 現在は、臨済宗でも何とか派という系列には属していないようです。このお寺を開いた岐秀元伯が武田晴信に儒学、修禅、治国の基本などを教え、晴信が出家したとき信玄の法名を与えたのもこの方だそうです。


本堂の右手には三重塔、左手には五重塔が立ち、この五重塔のところからゆるやかな坂をのぼったさらに左奥に大井夫人の墓所があります。墓所の周りにはひっそりと桜の花が咲いているという風情ですが、この桜、幹には蔦がぎっしりと絡みついていて、息ができるのかしら? という感じ。
  
庫裏の前には大きな鐘楼もあります。三重塔はいかにも長い風雪を耐えてきたというたたずまいですが、いまは何か修復の工事が入っているようでした。あまりにも人を拒絶している感じが強くて、静かですが、ここはちょっと居心地が悪かったですね。

  



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