夕やけだんだん
谷中商店街の入口に「夕やけだんだん」という階段があります。ここからきれいな夕やけが見えるのでしょうか。何の変哲もないコンクリートの階段なのだけれど、このネーミングのおかげで、なんとも風情のある場所のように感じられるから不思議です。
この「だんだん」を降りていくと、商店街。こちらも昔はどこででも見られたような風景でしょう、両側に商店が並ぶ狭い道です。ここにいろいろなところから観光客?がやってきて雰囲気を楽しんでいるんですね。美味しいと評判になっているらしい店の前にはコロッケを求める人の行列ができていました。「谷中銀座」という名称も昔っぽくていいです。
その商店街散歩をした後は墓地散歩。どちらも「散歩」という言葉には不似合いな感じですが、なかなかこれが楽しいのです。谷中墓地の真ん中には徳川の墓所もあります。ここに裏切り者(笑)の慶喜のお墓があるというので、行ってみました。
丸くこんもりした墓石は、「水戸は神道だから」なのだそうです。それを教えてくれたのは墓所の前に陣取っていた不思議なおじさん。慶喜のお墓を見に来る人を次々と捕まえては、お墓の形の説明や、徳川墓所に眠っている将軍や正室や側室の話などをしてくれます。「してくれます」っていうか、最初は知らないことを教えていただいてありがたいのですが、しまいには「捕まっちゃった」という感じに(笑) はやく誰か他の人が来て、選手交代してくれないかしらん、と。自主的観光ボランティアなのでしょうか、徳川オタク?
やっと解放されて、またまたのんびり墓地散歩をしながら寛永寺に。こんなにちっちゃくなっちゃって……という感じですね。もっと立派な彰義隊の石碑でもあるのかなぁと思っていたのだけれど、ま、しょうがない、戦争に負けちゃったんだもんね。
疲れた足を引きずって上野公園にたどり着けば、パンダがいなくても動物園は親子連れでにぎわっていました。高いお金払ってパンダをお借りして、さらにお育てすることもあるまいという石原くんの言い分にも一理ありますね(^_^;)
不発弾処理
私の知り合いもひとり、強制避難区域に住んでいて、朝からトコトコ多摩川を越えて、親戚の家に避難したとか。京王線も区間運休、甲州街道も通行止めになり、かなり大がかりな交通規制が入りました。街にはパトロールしている警察官以外はひとっこひとりいなくなったとか(強制避難だものねぇ)。爆発するとそんなに威力のある爆弾なの?とかえって驚いたり。
しかし、考えてみれば、落ちてから63年ですか? 爆弾の上で生まれた人がもう還暦を過ぎている……。ずっと不発弾の上で暮らしてきたのかと思うとなんだかお尻がむずむずする感じですよね(笑) 駅の再開発か何かの折に見つかったらしいですけど。
実際には自衛隊様の優秀な技術により、予定よりうんと早く11時半ぐらいには撤去作業が完了し、お昼過ぎには京王線も動き、甲州街道も通れるようになったようです。事なきを得たってところですが、他にもないとは限りませんよね? まあ、刺激しなければ爆発しないから、今日の今日まで埋まっていたのだろうけど……。地雷というわけではないけれど、気持ちのいい話ではありません。
京王線では各駅で、電車の中で、アナウンスで告知していたので、周辺の人はたぶんずいぶん前から覚悟はしていて(?)、南側の人は小田急線に、北側の人は中央線に出れば不自由はないと思っていたけれど、日曜日だから普段は京王線を利用しない人が知らなくてこの運休に遭遇したかもしれませんね。休日に高尾山行こうと思ったら電車が走ってない!とか。理由が理由だけに驚いたでしょうね(笑)
谷根千あたりを
今日はモモタロウに手を引かれて、根津、千駄木、谷中、そして上野あたりをフラフラ歩きしてきました。出がけにふと気がついて万歩計を装着。全歩数23,488歩。いやぁ、よく歩きましたねぇ。最近ちょっと閉じこもり気味かなと思うと、それを察してか、連れ出してくれる友だちがいるのはありがたいことです。
まずは千代田線の根津駅で待ち合わせ、根津神社へ行ってみました。ちょうど名物のツツジが終わっちゃっていて、咲いていたらさぞや壮観だろうなぁというお庭を見物。どこかへ行くときに必ずやストライクな時期をはずすという、相変わらずコントロールの悪い散歩人ですが、緑の季節にはそれなりの美しさもあります。
犬公方で有名な五代将軍家綱が、六代家宣のために建てた神社です。しかし、家宣の臍の緒を埋めた塚って……、そんなもの、ありがたいんですかね?(笑) 社殿ではちょうど結婚式が行われていました。なかなか美男美女のカップルで、普通の振袖の花嫁です。少人数でシンプルに式を挙げた様子。こういう結婚式も素敵です。
それから千駄木に向かって歩き始めると、駄菓子屋さんとか、和食器の小さなお店などがあり、気になる、気になる。とくにお煎餅や金太郎飴、駄菓子なんかは、「買って帰りたいよー」と思いました。しかしまあ、始まったばかりの道中で、しかもデブのもと! ぐっとこらえて歩きます。
千駄木に「乃池」という穴子寿司で有名なお店があり、一度、行ってみたいなぁと思っていました。で、ちょっと探してみましたが、今日はお休み? 11時を回っているのに閉まっていました。お品書きを見れば穴子寿司2,500円。うーん、やっていてもランチに2,500円はねぇ。この前、清水の舞台から飛び降りて高いランチをいただいた後遺症で、まだ骨折しているような経済状態ですからねぇ(笑)
さて、あっちかな、こっちかなと行き当たりばったり歩いていくと山岡鉄舟のお墓のあるお寺(全生庵)の前を通りかかりました。ここもちょろっとのぞいてみましょう。ここらへんは本当にお寺がいっぱいあります。路地を曲がればお寺、また曲がればお寺、という感じです。
行ったり来たりしながら、、やがて谷中墓地に到着。ここにはさまざまな有名人のお墓があります。といっても、わざわざ探してみるほど興味深い人もなく……。私が記憶していたのは高橋お傳だけだったのですが、我ながらなんで高橋お傳?って感じ。長谷川一夫のお墓などは、新しく建て直したらしく、ピカピカです。初老のご婦人がふたり、「母がファンだったのよね」などと言いながらお参りしてました。初老の方の母上ってことは、昭和初期ぐらいのスターだったのでしょうか。もちろん、私も名前ぐらいは知っています。
さて、本気でお腹がすいた〜! 谷中銀座に行こう! という話は、また後日。
和食の季節感
突き出しはわらびの茹で和えにほたるいかの刺身、焼酎のロックなぞを傾けつつ、これだけでも行った甲斐があるという感じです。お酒はたいして飲めないのですが(^_^;) 焼きそら豆もほくほくでおいしかった!
友人とのメインの話は、ちょっと聞かない振りをしておきたいという話ではありましたが(笑)、それは棚に上げておいて、仕事の話、職場の話、旅行の話、楽しいときをすごさせてもらいました。
最近、伊勢神宮に行ったのだそうです。伊勢神宮は行ってみたいところではありますが、思想的にねぇ……(笑) というわけで、私はまだ足を踏み入れたことはありません。彼女の話を聞いていると、「やっぱり、行ってみたい」という気になりました。建築はぜひ一度は見ておきたいものです。一生に一度ぐらいは「ええじゃないか!」を成し遂げないとねぇ。
中国も大変ですねぇ
報道されてくるにつれて、地震の大きさや被害状況の大きさが見えてきます。オリンピックどころじゃないのでは? という感じです。阪神淡路の被害との大きな違いは火災が起こってないことですよね。石やレンガ、コンクリートの建物が多いようで。やっぱり日本の家は木と紙なのね、と思いました。でも、そういうレンガやコンクリートだけに、生き埋めというケースも多いのかなと。これで火事まで起きたら、もっと悲惨なことになりますけど。
津波、サイクロン、地震、アジアを襲う自然災害は、増えすぎた人間を神様が間引きしてるの? 今度は、大阪? 東京? と思えば、気持ちが悪いですよね。淘汰されてもいいけど、生き埋めはイヤだなぁ。どうせなら、私は一発勝負であの世へ送ってもらいたい(^_^;)
関東もけっこう頻繁に揺れておりますよ。先日の震度3は、揺れている時間がけっこう長くて、なんだか頭がクラクラした感じだったし。関東はかなり地震慣れしている地域だと思いますが、それでも気分のいいものではありません。かといって、非常持ち出し袋を用意しているわけでもなく、防空頭巾(笑)を用意しているわけでもなく、ま、なるようにしかならないだろう……という防災対策ゼロの暮らしは続きます(^_^;)