ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/11/24  (月) 振替休日

多摩センターイルミネーション

小田急線および京王線の多摩センター駅からパルテノン多摩へ向かっての広場というか、通路というか、ここが素晴らしいイルミネーションで彩られているというウワサを聞き込み、行ってみました。40万個の電球が使われているそうです。時間によってはさまざまなイベントも実施されるとか。
 
駅を出て最初に出迎えてくれるのは、ひときわ明るい青い光のトンネルです。水族館をイメージしているトンネルで、家族連れやカップルがイルカや魚が踊っている下を楽しげにくぐり抜けていました。テレビかな、映画かな、なんか撮影らしきものもやっていましたよ。何度も何度も同じところを行ったり来たり。ご苦労さまです。
 
ところどころにサンリオのキャラクターたちがいます。ピューロランドが主催しているのかな? 協賛しているのかな? 終点には大きなキティがいます。35歳になるんですって! いいですねぇ、キャラクターは年をとらなくて(笑)
  
街路樹に光のカーテンがかかり、大きなモミの木が飾られているばかりではなく、通路のあちこちにさまざまな動物やサンタ、クリスマスを想起させるものが輝いています。

  

  

首を振るもの、光が点滅するもの、けっこう凝ったものが数多く見られました。これはなかなか楽しい! 見物客もかなり集まっていて、あちこちで写真を撮りあっています。
  

  
フラフラしていたら、やっぱり、「すみません、シャッターを……」(笑) いいですよ、「ハイ、チーズ」は古すぎます(笑) 私は「いきますよ〜」なんて声をかけてシャッターをおしますが、いまどきの方には「チーズ」じゃなくて、何か決まり文句があるんでしょうか?(笑)

 

  
 



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2008/11/23  (日) 勤労感謝の日

晩秋

当然ですが、本日は筋肉痛の一日。太腿といわず、ふくらはぎといわず……。昨夜は懸命にストレッチをし、ぬるい風呂に長時間浸かって、なんとか回避できないものかと思ったのですが、やっぱり無理でした。慣れないことはするもんじゃない! ではなく、いかに日頃から運動していなければいけないかと思うべきでしょうね(-_-;) 自宅の階段を降りるのもやっとの思いでした。
 
これは放置しておくより、逆療法がよいに違いないと勝手に判断し、野川公園に散歩にいきました。家を出るときは、子どもがお漏らしでもしたときのようなぎごちない歩き方です(笑) 
 
山の紅葉ほど鮮やかではないものの、里にも晩秋の気配が濃厚になってきています。色づいたというより、枯れかけたという感じに風情があります。秋晴れの午後の陽射しに木々も水も輝いていました。3連休ということもあり、遠くへ出かけた人が多いのでしょうか、家族連れの姿もまばらです。
 
川沿いを歩いていると、1本の木にカラスがたくさんとまっていました。なんで1本の木にだけ集まるのでしょう? 「人を襲うこともある」という先入観があるからでしょうか、この木の下を通り抜けるのはちょっとビクビク。鳴き声も不気味な感じで……。カラスが怖いのは、真っ黒な姿や嘴の鋭さがあるからでしょうか。だいたい鳥は苦手なのです(-_-;)
 
公園を突っ切って流れている野川の河原に、「ほたる川」がありました。勢いよく噴出している湧水を小さな川に流し込んでいます。魚が卵を産んだり、大水や水涸れのときにも魚が非難できるように作ったものだそうです。国分寺崖線(ハケ)の湧水の一部なのでしょうか。すぐ横を大きな道路が走っているにもかかわらず、自然はけっこう我慢強く存在しているものです。
 
その道路の街路樹もそろそろ色づきはじめました。日当たりの関係なのでしょう、道路の北側の木はまっ黄色、南側の木は緑色、なかなかおもしろい風景です。帰りは歩く元気がなく、駅へ行くバスに……。けっこう情けない散歩となりました。
 



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2008/11/22  (土) 

大山登山

「登山」はちょっと大げさ。まあ、ハイキングです。スキークラブの後輩に誘ってもらって、伊勢原の阿夫利神社の奥の院まで登ってきました。かなり壊れている私の膝と股関節を心配して、先輩がサポートについてきてくれて、合計4人で山登り。この2名は歩きなれている人たちですが、残りの2名はヨレヨレの初心者。帰りの電車の中で、その先輩は深々とため息をつき、「とにかく、ふたりが無事に下りてきてくれただけでよかった」とつぶやいたものでした(笑)
 
小田急線の伊勢原駅を降りると、ケーブル駅に向かうバスの行列、臨時便がたくさん出ていて、老若男女、たくさんの人が大山登山口に向かっていました。これほどポピュラーなところなら、私の足でも大丈夫なんじゃないかとの楽観的観測は、バスを降りてケーブル駅に向かう道で早くも破られました。すごい階段! 行列に並んでやっとケーブルカーに乗り、上の「阿夫利神社下社」駅につけば、また階段! とにかくひと息もつかせてくれない、ずーっと登りのコースなのです。
 
ケーブルカーの終点、阿夫利神社には、大山祗大神またの名を大水上神ともいう、どんなことでも熱心に祈願すれば成就しないことはない、という霊験あらたかな神様なのだそうです。さらに酒解神とも呼ばれ、酒造の祖神ともいわれているそうで、境内には川越の酒屋さんの大きな桶がしつらえてありました。そして、紅葉がまっさかり。

お天気がよかったので、赤と黄色、常緑樹の緑とのコントラストが息をのむ美しさでした。今日から週末にはライトアップもされるようです。ここからは、横浜や江の島、湘南海岸が一望に見下ろせます。
 
ここは、下社。本社は標高1253メートルの山頂にあります。いざ出陣! 登る前に100円払って、自分でお祓いをしていきなさいっていうのは……、ちょっと営利主義?(笑)

 

子どもや年配の方も登っているので道に迷う心配はないとはいえ、とにかく急な階段が続きます。階段というよりは大きな石がごろんごろんしている感じ。「歩けなくなったらタクシーを呼んで!」なんて言っていた冗談も出なくなり、ひたすら這い登っていきます。

  

途中には夫婦杉とか、天狗が鼻をつっこんで穴が開いたという岩やらがありますが、荒い息をつきながら一瞥するのがやっとです(笑)
 

それでも途中に紫色の実をつけていたその名を「紫式部」という木の枝が、青空に実をつけた枝を広げている姿などをみるとほっとさせられました。

 
途中、急に展望が開けるところがあり、お天気に恵まれて、富士山がくっきりと見えました。でも、富士山が見られるより、足を止めて休憩ができることのほうがうれしい(^_^;) 

それでもまだ、半分しか登っていないようで……。道には「○丁目」という道程の目印が立てられています。全部で28丁目ありました。10丁目ぐらいから、「あと何丁目だ!」といちいち残りの道程を数えながらの旅……。
  
やっと頂上につくと、さすがに標高が高いため、晴れていても指先が凍えるほどの寒さです。もう正午をとっくに回っているというのに日陰にはまだ霜柱が残っているくらい。

 

汗をかきかき登ってきた身体もいっきに冷やされます。ガイドには登り90分と書いてありましたが、120分ぐらいかかったでしょうか。まあ、私にしたら上出来といったところです。早起きして作ってきたおにぎりを食べて元気を出し、下山。下りはのぼりほどきつくはありませんが、膝はがくがく……。先輩がもってきてくれたストックにすがって下りました。感謝!
 
帰りはヤビツ峠へ回り、ここからバスで秦野へ。もう、本当に疲労困憊(-_-;) 山歩きなんかしたことのない人間にとっては、けっこう過酷なコースなのではないでしょうか。なんていうと「情けない!」と言われそうですが。でも、なんとかやり遂げたので、次はどこへ?(笑)
 



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2008/11/20  (木) 

「小森生活向上クラブ」

平凡でやる気のない課長が、ある日突然、ピストルを手に入れてルール違反やマナー違反のはなはだしい人々、他人に迷惑をかけている人々を「バキューン!」と一発で殺していっちゃうという映画です。小森課長の正義で制裁を加え、世の中を住みやすくクラブだから「小森生活向上クラブ」なんですって。クラブっていうくらいで、最初はひとりでやっていたものが、だんだん同志が増えていって……、重大な秘密は他人に話すもんじゃありませんよっていう教訓もあるかも(笑)
 
すごく不愉快な思いをさせられたり、理不尽な行動だと感じたときは、誰でも心の中で「殺してやる!」なんて叫んでしまったりするのかもしれません。それぞれが「誰でもあなたの殺したい人を100人まで殺してもいい」と言われたら、ふっと思い浮かべてしまう人がいるかもしれませんね。そして、私の殺したい100人の中のひとりの「殺したい100人リスト」に私が入っていたりするかも(-_-;)
 
電車の中で大股広げてマンガを読んでいるようなにいちゃんに「バキューン!」、痴漢なんかためらわずに「バキューン!」、セクハラおやじに「バキューン」……。オウムの松本って人は「バキューン!」でいいのかもしれないけど、では、その人に操られた感じで手先になっちゃった実行犯ははたして「バキューン!」でいいのかなと考えてしまったり?
 
正義のためにと言う正義って、結局は自分だけの価値観なのでしょう。正義のためなら神になってもいいということ。神になりたいと思うでしょうか。神として人を裁くには苦悩がありすぎますよね。誰を「バキューン!」するかは……。「バキューン!」という気持ちはだいたい一過性で、しばらくたつと「なにも抹殺するするほどのことでもないやな……」という怒りだったりします。逆にぶすぶすとくすぶって、いつまでたっても「抹殺したい気分」が残る怒りもあるかもしれません。
 
いみじくもこの映画を観た日に元厚生官僚の人が殺されるという事件がありました。犯人も動機はまだ不明のようですが、ひょっとして生活向上クラブ? もちろん映画はデフォルメされていますが、なんだか同じにおいを感じました。映画は、どこまでが小森課長の妄想なのか、虚構の中でさえ、さらに夢なのか現実なのか、妄想の中の妄想なのか、訳がわからないところに妙に雰囲気があります。古田新太という役者がやってるから出せる味なのかなとも思います。
 
あなたには誰か「バキューン!」したい人、いますか?(笑)
 



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2008/11/19  (水) 

赤坂サカス

赤坂サカスができてから一度も行ったことがなかったので、イルミネーションもやっていると聞き、行ってみました。地下鉄の赤坂駅から地上に上がる階段の側面にさまざまな色やイラストレーションが描き出されるのに、まずびっくり。踏む段ではなく側面なので、その上を歩いてもどうということはないのですが、なんとなく避けて通る人が多いですね。もちろん、私も避けました(笑) 階段の脇にたくさんの人が並んでいるのは、ライブハウス「赤坂BLITZ」への入場を待っている人たち。SOFFetのライブのようでした。すごい人気です。若い女性の姿が多いようですが、けっこう年配の方も見かけました。
  
広場に上がると雪が! といっても人工雪。軽井沢に降っているのと同じ雪だそうです。大きな雪だるまも出現しています。雪の上で遊ぶのもOK。昨日と今日、「信州フェア」が行われていたのでした。というと、知らずに出かけていったように思えるでしょうが、実は知ってて行ったのです(笑) 長野県観光協会で仕事をする友人から「東京へ行くから遊びに来いよ〜」というお声がかかって。
 
今回の「信州フェア」は主にスキーリゾートのキャンペーンのようでした。観光協会の友人が、いろいろなスキー場の方を紹介してくれました。私が徒党を組んでスキーをやっている団体に属していると言うと、「ぜひ、滑りに来てください」とたくさんのリフト券交換券をくださいました。白馬スキーエリア、黒姫高原スノーパーク、タングラム斑尾のみなさんです。これは所属する団体のスキー大会の景品にする予定。何か貰いたくていったわけじゃないんですけど(^_^;)、信州の方々は本当に優しくて親切な方が多いんですよね<プレゼント貰ったから言うんじゃありませんよ(笑) 長いこと冬になると信州へ行く生活をしていたので、なんだか第二のふるさとのような気がします。 
 
誰でもリフト券をもらえる抽選会もやっていました。最近は若い人のウインタースポーツ離れがはなはだしくて、スキーばかりではなく、スノーボードをする人の数もめっきり減ってきています。しかも、こんな経済情勢だし。ひとりでも多くの人に来てもらいたいとスキー産業に従事する方々も必死ですよね。1枚のリフト券を提供して、何人かの仲間を募って遊びに来てくれるなら……というところでしょう。そんな気持ちにつけこんだようで、はなはだ申し訳ないのだけれど、こちらもいただいたリフト券を景品にスキー大会に参加してくれる人を釣り上げようと必死です(笑) ほんとに大会参加者も年々減少するばかり……。
 
それはそれとして、サカスのイルミネーションもきれいでした。あまり派手ではないのですが、ビルの谷間に光の林が出現したようです。イルミネーションを見ながらおしゃべりのできるコーヒーショップなどもあり、夜の散歩コースとしてはいいかもしれません。寒いといえば寒いですけど。今日は全国から雪の便りどころか、ブリザードの便りまで届いているようですが、東京は穏やか。今週はずっとお天気がいいようで、ありがたいです。



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私的CHANGE part2
三の酉「花園神社」