ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2010/05/02  (日) 

鬼太郎公園

調布市に「鬼太郎公園」というのができたらしいので、ついでがあったら偵察してきてくれと友人に頼まれました。調布と鬼太郎、どういう関係があるのかというと、作者が調布の住人だということで。いまNHKの朝の連続ドラマで「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏の奥さんの物語をやっていますね。その舞台になるのが調布市だというわけです。
 
その「鬼太郎公園」ですが、たぶん水木しげる氏の手なるものらしい看板が立っているだけで、あとは何もない児童公園です。近所に知り合いがいるのでよくこの辺りは通るのですが、もともとやっぱり児童公園でした。遊具などをちょっと整備して、この看板を立てただけのもののようです。朝の連続ドラマになる前から、島根県でしたっけ、作者の出身地のほうは記念館をつくったり、商店街をつくったりと気合を入れて「水木しげる」を観光資源にしようとしているようです。それに引き換え、この「鬼太郎公園」はなんでしょう!(笑) なんかかえって水木氏に失礼みたい。
 
調布市には「ゲゲゲの女房」推進委員会なるものもあります。友人に誘われて、これもちょっと偵察に行ったのですが、はっきりいって「市内で連ドラの視聴率を上げるよう頑張りましょう」委員会のようでした。観光協会はNHKの回し者か?(笑) まあ、島根県と違って、観光客を増やしたいという気持ちもないのかも。深大寺という観光地だってまったく生かせていないようですし。ベッドタウン系の街だし、そんなもんかと思いつつ、調布市をアピールできるような人材がいないんだなぁ〜なんて。私は税金払ってるわけじゃないから、いいようなもんだけど(^_^;)
 
昨日、出かけていった実篤公園も私は最近まで知りませんでしたし、ちょっと周りに聞いてみたら知らない人がほとんど。京王線の駅名になっている徳富蘆花の「芦花公園」のほうは知名度がありました(笑) 「芦花公園」駅があるんだから、ここも「実篤公園」駅にすればよかったのに。「仙川」はともかく「つつじヶ丘」なんて、全国どこにでもある地名のような名ではなく(笑) 駅が公園ではないのだけれど「実篤公園前」とか「実篤公園そば」、とか。京王線には「明大前」駅もあるのだから、いいんじゃないかしら。そういえば「明大前」が明治大学前だと知ったのは、わりに最近です。明治大学があることを知らなかったということもありますが、そういう地名だと思ってました(^_^;) それが鬼太郎と何か関係が? 別に……(笑)
 



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2010/05/01  (土) 

実篤公園

リハビリを兼ねて、「実篤公園」へ行ってきました。場所は、京王線の「仙川」と「つつじヶ丘」のちょうど中間ぐらいでしょうか。お訪ねしたのは初めてですが、整備はされているものの野趣に富んだ「なるほど、武蔵野」という感じの庭園です。付近はびっしり住宅が建ち並んでいるのに、ここだけ武蔵野が残っている……、というより、多摩でも都心よりの地域は、このようなかたちでしか武蔵野の面影を探すことはできなくなっていると言ったほうが正しいかもしれません。
 
恥ずかしながら、もともと武者小路実篤といわれても「仲良きことは美しき哉」とか、「かぼちゃの色紙だっけ?」というぐらいしか知りません(-_-;) 白樺派とか理想主義とかいうことに興味がないというか……、なんだかすみません(笑) 実篤がこんなところに20年も住んでいたということも初めて知りました。

  
無料で解放されている庭は、入るとすぐに小さな滝があったり、竹やぶがうっそうと繁っていたり、広いお庭です。あとからできたのでしょうけど、途中を道路が横切っているので、邸宅は地下道を潜り抜けてまた別の庭の中にあります。庭のところどころにはベンチや東屋もあって、ご近所の人が散歩や読書などにもいらしているようです。夏になると薮蚊の宝庫という感じもいたしますが……(笑)
 
実篤がここに引っ越してきたのは1955(昭和30)年だそうで、その頃は京王線もトコトコ電車で土地も安かったんでしょうけど、それにしても広いお家にお住まいで……。晩年を過ごした住居も、公園の外に建っている住宅なら3軒分ぐらいはありそうです(^_^;) 公卿の家系で、もともとお金持ちだったみたいですね。週末は内部も公開されています。
 

 

もっとも明治生まれで、大学を出ているような方々は、お金持ちの御曹司が多いようです。いまより経済格差は大きかったでしょうし、庶民は読み書き算盤がやっとという時代だったのかもしれません。ひがみはこれくいらいにしておきましょう(笑)

 
 園内も片隅に「ヒカリモ」の成育している場所というのがありました。水の溜まった小さな洞窟みたいな所です。覗き込んでみましたが、まだ季節が早いのでしょう、落ち葉の沈んだ水溜りが見えるばかりで、それらしいものの発見には至りませんでした。もうちょっと暑くなったら、また覗きに来てみようかな。
 
さて、帰ろうかなと思って戻ってくると、係員の方でしょうか、たけのこ掘りをしていました。そう思って見回すと、あちらこちらからニョキニョキたけのこが伸びてきてます。食べるというよりは、庭を野生に返さないために掘り出すことになるのでしょう。なかなか大変な作業のようにお見受けしました。でも、誰が食べるのかな?(笑) 
 



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2010/04/30  (金) 

「タイタンの戦い」

3Dにハマってしまったというわけではなく、たまたま期限ギリギリの割引券をもっていたというセコイ理由で「タイタンの戦い」を見に行ってきました。いつ読んだのかは覚えていなくても、なんとなくなじみのあるギリシア神話の世界。映像化されるとどうなるのかなぁという軽い興味で選びましたが、思ったより荒涼としている感じですかねぇ。メデューサの顔は怖かった(^_^;)
 
3Dすごい! という感じはあまり受けませんでした。帰るとき後ろを歩いていたふたり連れが「やっぱすごいな、3D」なんて話していたので、私は慣れたってこと?(笑) ヘンな怪獣が出てきたり、戦いのシーンも多いのだから、3Dならもっと迫力が出るんじゃないかと勝手に予想していたのが外れただけかもしれません。2次元で見ても、よくも悪しくもおもしろさに変わりはなさそうです。
 
今日はちょっと寝不足だったせいか、3D用のメガネがやけに重く感じました。後で止めるようになっていますが、どうしても鼻にかかってくる重量が……。しかも、鼻が高いわけではないので、ずり落ちてくる感じなんですよね(笑) 裸眼で見られる技術がすでに開発されていて、テレビにはなっているようですが、劇場も裸眼で3Dが見られるようになればありがたいですね。
 



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2010/04/29  (木) 昭和の日

やっと春らしく

桜にかまけている間に、気がつくとツツジなどが咲き誇っていました。寒いとか、春が遅いとか文句ばかり言っていましたが、確実に季節は歩みを進めていたのですね。毎日のように通っているツツジの畑(?)が色とりどりになっているのに驚きました。下ばかり向いて歩いていてはいけませんねぇ、何も落ちてないし(^_^;)
 
「面倒くせぇ〜」という感じだったブラジルビザ、月曜日に申請に行ってきました。2度ほど訂正させられましたが、窓口のおねえさんは日本語も上手でとても親切。思ったよりすんなり申請ができました。このときパスポートを預けます。返してもらうまで2週間以上かかるという話で、その間に海外に出るときは……なんて、細かい注意書きがあったようです。
 
出かける予定はないので、とにかく期限までに届けばいいやと気にしていなかったのですが、今日、宅配便で届きました。中2日です。かえって、「あれ?」という感じ(笑) ずいぶん効率化がすすんでいるようです。ただ、宅配便は着払いで、なんともお金のかかるビザ取得でありました(^_^;)
 
今日は風は強かったのですが、お天気はよかったので、野川公園まで「歩く練習」に行ってきました。故障もちは、歩くのもリハビリです(-_-;) 昨日、大雨が降って、直線河川の野川は河原がすっぽり水の中にもぐりました。水が引いたあとの河原は、ちょっと斜めになっている植物もありますが、大半の草や花は涼しい顔で風に吹かれていました。流されたかに思われた鯉ものんびりと泳いでいます。自然というのはたくましいものです。鯉のぼりも泳いでいました。強風に煽られて、バタバタと音をたて、凄まじい泳ぎ方でしたけど(笑)




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2010/04/27  (火) 

今年の桜2

4月の上旬、NHK教育で「サクラと日本人」という番組をやっていました。もともとは唐の文化の象徴と憧れから、日本でも大陸種の梅が珍重されていたのが、日本人としてのアイデンティティの芽生えとともに、日本原産の桜が人々に愛されるようになったというお話。左近の橘、右近の梅だった梅が枯れて、そこに桜が植えられてから、桜が一般に愛されるようになったという話は、「なるほどねぇ〜」でした(笑)
 
その後、江戸時代、民衆のストレス発散のために上野で花見というプランが考え出され、とりわけ吉宗時代あたりから、飛鳥山、小金井、墨堤なんかに次々と桜の名所が作られ、飲めや歌えの花見宴会が広まったといお話。いつの時代も施政者は庶民のエネルギーを政治へ向けさせないために非常に努力をなさっていたのです(^_^;)
 
そして、日露戦争あたりからアジア・太平洋戦争の終焉まで、桜は「散華」の花として、悲しみを伴う花として存在を重くしていったというお話。戦後の経済成長の中で、桜も無残に切り倒され、その後、豊かさとゆとりを取り戻した日本人に「春の訪れを象徴する花」として再び愛されるようになったというような流れでした。
 
私が観察してきた野川の桜もいろいろな思惑があって植えられたのかもしれませんが、それはそれとして、青空を背景にした桜は本当に見事でした。5か所で定点撮影していたのですが、アップしなかった分をご紹介します。
3/26

3/30

4/2

4/6

4/8

4/14

4/18

4/24



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今年の桜
雨がさわさわ