養老渓谷
関東でもっとも遅い紅葉といわれる養老渓谷。房総はやはり暖かいのですね。いまがちょうど見頃です。幼なじみとのふたり旅。日帰りバスツアーというのを生まれて初めて体験しました。運転趣味の私ではありますが、ゆっくりおしゃべりがしたいということでバスツアーに。さまざまな問題でストレスをためている友人のはけ口として、たまにはリフレッシュしに行こうと決めた小旅行です。本当は日光へ行こうとしたのですが、山の紅葉はすっかり終わり、バスツアーももう出ていませんでした。まあ、ある意味、どこでもよかったのですね(笑)
しかしながら、いまがトップシーズンの養老の滝は、日帰りバスも乗用車もあちこちから結集していて、こんなところで?という大渋滞が発生し、ツアーの目的地も1ヵ所はキャンセルになったほどです。渓谷の近くでバスを降りると、入り口があって下り坂と階段に続きます。降りるときは、筋力の弱まりによりちょっと速足になる程度でしたが、帰りは……。途中でブレスタイムが必要(-_-;) 明日は筋肉痛かというぐらい、なかなかの難所であります。
メインの栗又の滝まで下りきれば、あとは平坦な散歩道。高さはあまりありませんが、幅が広い滝で、水量はさほど多くもなく穏やかな流れです。遊歩道を歩いて行くと、他にもいくつもの小さな流れが滝を作って河に注いでいます。渋滞の影響で到着が遅れたので、日はやや西に傾いている感じですが、陽光を浴びて、まさに見頃の紅葉。川面に映った木々の影もなかなか風情のあるものでした。川は浅く、流れに削られた岩が奇妙な模様を作り出しています。
遊歩道を1週するには2時間ぐらいかかるようで、バスツアーは野に放たれる時間が1時間しかありませんから、20分ぐらい歩いて、また戻ってくるような具合。このへんがリードを付けられた犬のようで、団体戦の不自由なところですね(笑) でも、このツアーには「浜焼き食べ放題」なんていうのもついていて、帆立貝やサザエ、ハマグリなどを堪能できる上、干物のおみやげまでつけてくれるので、不満をいうのはやめましょう。これで6,980円! バスツアーって、ありがたものですねぇ(^_^;)
気になったのは、添乗員さんの言葉遣いぐらい(笑) 丁寧に、丁寧に言おうとするあまりでしょう、なんだか余計な言葉を長々と……。最近の若い人には多い感じの話し方ですが、そんな若い人でもなかった(^_^;) 友人が「馬から落ちて落馬した調だね」というので、「うん、女の年寄りのおばあさんというか」と受けたら、それが友人のツボにはまってしまい、車内で爆笑するわけにもいかないので、身もだえしてました。後のほうの席でよかった(笑) そんなんでよければ、「頭が痛くて頭痛がする」とか、いろいろあるのよ(^_^;)
水車小屋
深大寺近辺を歩いていたら、水車小屋を見つけました。こんなの、あったっけ? 何度も来ているのに気づきませんでした。ここ数年でできたのかしらと思いきや、2002年からあるようです。まあ、新しいといえば新しいのですが、この8年間に何度もこの辺を通ったような……。見ているようで、まったく風景を見ていないという、私らしい現象であります(-_-;)
というわけで、当然、復元なのですが、この辺りはむかしはきれいな湧き水にあふれていたところ。その水を使って水車を動かし、蕎麦など挽いていたのでしょう。時間を決めて水車の前で臼で蕎麦を挽く実演が行われるようです。実際にやらせてもらえるのは、子どもたちにとっても楽しいに違いありません。深大寺はゲゲゲだけではなかったのだと(笑)
水車小屋の別棟には、かつての武蔵野の農業風景や農具などが展示されていました。ほんのちょっと前までは、この辺りも典型的な農村だったのですよね。農家の納屋で天然理心流なんかが教えられていたのですから(笑) 天領だったので、比較的のどかな田園風景だったのだろうと思います。深大寺の片隅には、いまでも湧き水が流れているところがあります。
水車小屋の内部は、こんな仕掛けになってました→
深大寺そば感謝祭
今日と明日の週末は、深大寺でそば感謝祭が行われています。門前のいろいろなお蕎麦屋さんで、さまざまなサービスがあるみたいですね。といっても、深大寺の先に用事があって、通りかかっただけなので、サービスを享受させていただくことはできませんでした(-_-;) それでも、境内をはじめ、まわりの木々が色づいて、散歩は快適。もう少しで用事を忘れてしまうところでした(笑)
今年はゲゲゲ効果で本当に多くの人々が訪れていますねぇ。お蕎麦屋さんはどこも満席のようです。前もって調べて来ている方が多いようで、おいしいと評判のお店には行列ができていました。行列に並ぶのは面倒なものですが、これは調べてきて正解ですよ。中には「これは、蕎麦とはいえねぇ〜!」というくらいひどいシロモノを供する店もありますから(笑) せっかくいらしたのだから、おいしいお蕎麦を食べて帰っていただきたいものです。
深大寺は比較的、観光エリアが狭いというか、神代植物園をのぞけば、見て歩くようなところはあまりありません。それならいっそ、住宅街のほうへも足を向けてみるとか……。丘を一つ越えると池上院というお寺もあります。ここは尼寺だそうで、関東には少ないのではないでしょうか。とはいっても、何の変哲もないお寺のたたずまい。もちろんオフェーリアもいませんし(笑)
駒込界隈
駒込にある知り合いの会社を訪れる用事があり、南北線の本駒込の駅に立ち降りました。ここに来るのは3回目かな。1回目は迷いに迷って、しょっちゅう携帯電話をかけながら歩いていたので、記憶が定かではありません。2回目は、ちょっとはやめにやってきて、吉祥寺などをぶらついたのでした。
本日は、時間がギリギリ、駅から6〜7分の会社へ急いだのですが、その間にお寺が4軒ぐらいあるのですねぇ……。地図をみると、確かに卍マークが目白押し。大小取り混ぜて、お寺の佃煮状態のようです(笑) 隣りにある東京大学は加賀藩の上屋敷だったものですし、この辺りはお侍さんがいっぱい住んでいて、由緒のある寺町だったのでしょう。
帰りに「養源寺」というお寺をのぞいてみました。ちょうど公孫樹が真っ盛り。あとで調べたら開基は春日の局の息子の稲葉正勝で、初めは湯島切通坂下に建立されたものが明暦の大火の後にここに引っ越してきたものだそうです。江戸時代の漢学者安井息軒や明治時代の啓蒙学者西村茂樹の墓があり、都の指定文化財史跡。やはり、由緒がいろいろありました。
ついでなので、街路樹が色づきはじめている本郷通りを東大前駅までトコトコお徒歩で行くことに(笑) 表通りには春日の局が愛祈した地蔵というのがある浄心寺など大きなお寺もあります。ちょっと路地をのぞくと、やはりいろいろなお寺が軒を並べて?いるみたいです。夕暮れ時が近づいていたので、路地探索はあきらめ地下鉄の駅に降りて行きましたが、チャンスがあればこの辺をブラブラしてみたいものです。
古本市
野菜の本の隣りにスフィンクスの謎? そんな具合なので、よっぽどじっくり見て歩かないと、興味のある本は見つかりそうもありません(笑) 普通、古本屋さんにも傾向というか、専門があり、そこへ行って探すという感じですよね。ところが、いろいろな本屋さんが集まっている市では、手がかりがない感じ。じっくり見て歩くのも楽しみと言えば、楽しみの一つかもしれませんが、今日のところは時間も気持ちの余裕もなかったので、ちょっと目についた新書を一冊だけチョイスして帰ってきました。