海ほたる
千葉へ行く途中で、「海ほたる」へ立ち寄りました。いわゆる、トイレ休憩というヤツです(笑) このSAに立ち寄るのは2回目。初めて来たときは、まだ通行料が4,000円とかいわれていた頃ですから、ずいぶん久しぶりになるのではないでしょうか。幸いお天気に恵まれ、東京湾を一望できできました。
遠くに富士山もうっすらと雪化粧した姿を見せていました。対岸はぼんやりしていて、ポケットデジカメ程度のカメラでは写真には写りにくいのですが、人間の目はたいしたもんです(笑) 貨物船やらボートやらが浮かんでいる海は美しく、感激。太陽アレルギーがあるので海は苦手にしていたのですが、冬の海は陽光もそうは厳しくなく、海もいいなぁ〜という感じです。
海ほたるは通過点のSAではなく、そこを目的に遊びに来る人も多いと聞きますが、さもありなんです。千葉の名産品や、私が得意とするジャンクフードを売っているお店も多く、これはけっこう楽しい! 当然のことながら、ふたりして最初に走りこんだのは、たこ焼き屋さんでした(^_^;) そろそろクリスマスの飾りつけも始まっていて、800円で通れるなら、たまに海を見に来るのもいいかもしれません。
連れは、帰りに名物だというメロンパンを買い込んでいました。私はメロンは苦手なので……。わっ、メロンくさい! という感じなので、ホンモノのメロンパンのようです(笑) 海老名SAで話題になっているのと同じものだとか。帰りに通りかかったのは夕方だったので、売り切れ寸前。友人が購入したあとは、10個ぐらいしか残っておらず、あらら、順番待っている人が7人ぐらいいたけど……。複数個買う人がいたら、最後のほうの人はアウトかも。
いすみ鉄道
養老渓谷ツアーの寄り道のひとつに、「いすみ鉄道」がありました。旧国鉄の木原線を引き継いだ第三セクターの鉄道だそうです。引き継いで以降、ずーっと赤字で、廃止が検討されていた路線だとか。2009年に社長を公募した結果、就任した社長がオリジナル開発商品の販売を開始するなど、経営再建に頑張っているらしいです。2009年10月からはムーミンを描いた車両が人気を呼んでいるそうな。
おもしろいのは、今年、訓練費700万円を自己負担することを条件に列車運転免許を取得できるという運転士養成プランを発表したこと。このプランに応募して、40代から50代の男性4名が採用がされたそうです。ベテラン運転士が定年退職を迎える中で、財政的に新規採用はできないということで、この自費で運転士になった方々がパートタイム運転士をしているそうです。700万円を自分で払っても電車の運転士になろうって、どんな方々でしょうね。なんだか映画の世界(^_^;)
私が行ったバスツアーの催行会社は阪急交通社だったのですが、同じ鉄道会社として応援の意味もあって、「いすみ鉄道に乗ろう!」というコースがあるのかなと思いました。短い間ですが、ローカル線に乗る企画は、なかなかおもしろかったです。到着した電車に乗り込むのは、このバスのお客さん。一般利用の方々は数名しかいらっしゃらなかったみたいで、普段の利用客獲得にはやはり苦戦しているのでしょう。駅の表示板なんかも、なんだか懐かしい風情でなかなか癒されますよ。
我先に乗って座席に座る人々を尻目に、私たちは車両の先頭、運転士さんの横に陣取りました(^_^;) ここが特等席でしょう、長旅じゃないんだし。走り始めると、運転士さんが「この辺りは春になると、上は桜のアーチ、下は一面の菜の花なんですよ」とか、世間話風に説明してくれました。「次の鉄橋で、ムーミンが1年中、釣りをしてるからね」とか。確かに鉄橋の上に、川に釣り糸をたれてじっとしているムーミンを発見!(笑) バタ電の中井運転士よりはちょっと、いや、かなり……横幅の広い運転士さんでしたが、とても楽しそうに電車を走らせていました。春になったら、また乗ってみたいなぁと思った「いすみ鉄道」体験でした。1日乗車券は1,000円だそうです。それを使って、菜の花と桜と、可愛らし駅舎を楽しむ旅もいいかもしれません。
養老渓谷
関東でもっとも遅い紅葉といわれる養老渓谷。房総はやはり暖かいのですね。いまがちょうど見頃です。幼なじみとのふたり旅。日帰りバスツアーというのを生まれて初めて体験しました。運転趣味の私ではありますが、ゆっくりおしゃべりがしたいということでバスツアーに。さまざまな問題でストレスをためている友人のはけ口として、たまにはリフレッシュしに行こうと決めた小旅行です。本当は日光へ行こうとしたのですが、山の紅葉はすっかり終わり、バスツアーももう出ていませんでした。まあ、ある意味、どこでもよかったのですね(笑)
しかしながら、いまがトップシーズンの養老の滝は、日帰りバスも乗用車もあちこちから結集していて、こんなところで?という大渋滞が発生し、ツアーの目的地も1ヵ所はキャンセルになったほどです。渓谷の近くでバスを降りると、入り口があって下り坂と階段に続きます。降りるときは、筋力の弱まりによりちょっと速足になる程度でしたが、帰りは……。途中でブレスタイムが必要(-_-;) 明日は筋肉痛かというぐらい、なかなかの難所であります。
メインの栗又の滝まで下りきれば、あとは平坦な散歩道。高さはあまりありませんが、幅が広い滝で、水量はさほど多くもなく穏やかな流れです。遊歩道を歩いて行くと、他にもいくつもの小さな流れが滝を作って河に注いでいます。渋滞の影響で到着が遅れたので、日はやや西に傾いている感じですが、陽光を浴びて、まさに見頃の紅葉。川面に映った木々の影もなかなか風情のあるものでした。川は浅く、流れに削られた岩が奇妙な模様を作り出しています。
遊歩道を1週するには2時間ぐらいかかるようで、バスツアーは野に放たれる時間が1時間しかありませんから、20分ぐらい歩いて、また戻ってくるような具合。このへんがリードを付けられた犬のようで、団体戦の不自由なところですね(笑) でも、このツアーには「浜焼き食べ放題」なんていうのもついていて、帆立貝やサザエ、ハマグリなどを堪能できる上、干物のおみやげまでつけてくれるので、不満をいうのはやめましょう。これで6,980円! バスツアーって、ありがたものですねぇ(^_^;)
気になったのは、添乗員さんの言葉遣いぐらい(笑) 丁寧に、丁寧に言おうとするあまりでしょう、なんだか余計な言葉を長々と……。最近の若い人には多い感じの話し方ですが、そんな若い人でもなかった(^_^;) 友人が「馬から落ちて落馬した調だね」というので、「うん、女の年寄りのおばあさんというか」と受けたら、それが友人のツボにはまってしまい、車内で爆笑するわけにもいかないので、身もだえしてました。後のほうの席でよかった(笑) そんなんでよければ、「頭が痛くて頭痛がする」とか、いろいろあるのよ(^_^;)
水車小屋
深大寺近辺を歩いていたら、水車小屋を見つけました。こんなの、あったっけ? 何度も来ているのに気づきませんでした。ここ数年でできたのかしらと思いきや、2002年からあるようです。まあ、新しいといえば新しいのですが、この8年間に何度もこの辺を通ったような……。見ているようで、まったく風景を見ていないという、私らしい現象であります(-_-;)
というわけで、当然、復元なのですが、この辺りはむかしはきれいな湧き水にあふれていたところ。その水を使って水車を動かし、蕎麦など挽いていたのでしょう。時間を決めて水車の前で臼で蕎麦を挽く実演が行われるようです。実際にやらせてもらえるのは、子どもたちにとっても楽しいに違いありません。深大寺はゲゲゲだけではなかったのだと(笑)
水車小屋の別棟には、かつての武蔵野の農業風景や農具などが展示されていました。ほんのちょっと前までは、この辺りも典型的な農村だったのですよね。農家の納屋で天然理心流なんかが教えられていたのですから(笑) 天領だったので、比較的のどかな田園風景だったのだろうと思います。深大寺の片隅には、いまでも湧き水が流れているところがあります。
水車小屋の内部は、こんな仕掛けになってました→
深大寺そば感謝祭
今日と明日の週末は、深大寺でそば感謝祭が行われています。門前のいろいろなお蕎麦屋さんで、さまざまなサービスがあるみたいですね。といっても、深大寺の先に用事があって、通りかかっただけなので、サービスを享受させていただくことはできませんでした(-_-;) それでも、境内をはじめ、まわりの木々が色づいて、散歩は快適。もう少しで用事を忘れてしまうところでした(笑)
今年はゲゲゲ効果で本当に多くの人々が訪れていますねぇ。お蕎麦屋さんはどこも満席のようです。前もって調べて来ている方が多いようで、おいしいと評判のお店には行列ができていました。行列に並ぶのは面倒なものですが、これは調べてきて正解ですよ。中には「これは、蕎麦とはいえねぇ〜!」というくらいひどいシロモノを供する店もありますから(笑) せっかくいらしたのだから、おいしいお蕎麦を食べて帰っていただきたいものです。
深大寺は比較的、観光エリアが狭いというか、神代植物園をのぞけば、見て歩くようなところはあまりありません。それならいっそ、住宅街のほうへも足を向けてみるとか……。丘を一つ越えると池上院というお寺もあります。ここは尼寺だそうで、関東には少ないのではないでしょうか。とはいっても、何の変哲もないお寺のたたずまい。もちろんオフェーリアもいませんし(笑)