ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2012/07/10  (火) 

から揚げ定食

今日は、家主のカレンと一緒にシティに用足し、および買い物にでかけました。用事というのは30分ぐらいで終わったのですが、いま、街はセールの時期です。あっちこっちと見て歩き、結局、何も買わなかったりするんですけど(笑) セールとは関係のないアボリジニのCDを買うにとどまりました。けっこう高い……。1枚2,500円ぐらいしました。普通のCDやDVDのお店やみやげ物屋には売ってなくて、アボリジニ製品の専門店のようなところを教えられたので、やや特別なCDということになるのかもしれません。
 
パースには、モールという道が2本あり、これは年中歩行者天国という感じです。道幅は片側2車線道路ぐらいの幅があり、ベンチなどがあちこちにしつらえてあります。そして、その2本のモールをつなぐ細い路地もみんな歩行者天国。ここらへんに飲食店、衣料品店、雑貨屋、電気屋、チョコレートショップと、ありとあらゆる店が並んでいる感じ。なかなかうろうろし甲斐があるのです。途中、コーヒーショップで一息入れて、かなりあちこちを見て回りました。何も買わないのに(笑)
 
ランチは日本食が食べたいとカレンが言うもので、数件を見て回った結果、鳥料理の店に決定。というと、豪勢なようですが、要するに夜は焼き鳥を中心にした居酒屋のランチです(笑) ここらへんの人はみんな、なぜか「いざかや」とか「やきとり」とかいう日本語をふつーに使っています。最近は、「べんとうボックス」というのが大流行なようで……。つまり、「ほっともっと」とか「オリジン弁当」系のものです。内容は「照り焼きチキン」とか「照り焼きビーフ」とか……。このへんの人は「すし」「てんぷら」てきなものではない日本食は、「照り焼き」だと思い込んでいるかも(笑)
 
居酒屋のランチは「照り焼きチキン定食」「チキンカツ定食」「から揚げ定食」「アジ塩焼き定食」の4種類でした。知り合いの日本人が、「から揚げはオージーにストライクだよ」と教えてくれたので、「お勧めは?」と聞かれ、「から揚げ!」と答えました。食べたことない店だし、そんなに自信もって言っていいのかっていうくらい(笑) 出てきた「から揚げ定食」は、山盛りのから揚げに味噌汁とご飯、サラダと漬物で、味はまあまあでしたが、量が多い! 半分、持ち帰りました。日本人のスタッフがふたりいたので、頼むことができました(笑)
 
カレンは、お箸の使い方を練習するのだと言って、フォークを断り、がんばっていました。けっこう、上手に使います。回りを見渡すとアジア系の人が多いですが(日本人かどうかはわかりません)、明らかにアジア系ではない人でも、みんな、けっこう上手に箸を使っていました。しょっちゅうポロポロしてる私のほうが下手かも(-_-;; 写真を撮ってくるはうだったのですが、カメラを置いて出てしまいました。「から揚げ定食」をもう一度、食べにはいかないと思うので、大きな皿にから揚げだけが山盛りにされている画を想像してくださいませ(笑)
 



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2012/07/09  (月) 

銀行と買い物

ただいま居候している家の家主は、子どもたちが独立して家を出て行った結果、あまった部屋に住まわしてくれています。もと子ども部屋の感じが漂っていますが、なかなか住み心地は快適。ただ、作り付けのクロゼットの扉がすべて鏡なので、壁一面鏡という方向があり、そっちを見るとガマの油が噴出することになります(笑) しかしながら、広く、明るく感じられるのは事実。そういう工夫なのでしょう。
 
パースの冬は、寒いといったって、たかが知れていて、ここから出たことにない人は、誰一人として雪を見たことがないというレベルです。したがって、どこの家も暖房らしい暖房はなく……、寒ければ湯たんぽを使えなんていわれています。とはいえ、寒いです。日本だったら、絶対、ストーブをつけたい! というぐらい……。といっても2枚ぐらいしか着てないのだから、もう少し着膨れれば大丈夫なのかなぁ〜(笑)
 
私はこの地でANZ銀行のキャッシュカードを持っているのですが、何度やってもエラーになってしまいます。たくさんお金が入っているので(笑)、なんとか引き出したいと、今日、カードを持って、家主のカレンに一緒に銀行に行ってもらいました。どうも暗証番号を間違って記憶していたようです。カードとパスポートで、あっさり番号変更をしてもらい、お金を下ろすことができました。やれやれ。これでビールぐらい飲めそうです。カレンは週末にカジノに行く約束があるから一緒に行こうと誘ってくれますが……、カジノで遊ぶほどのお金は持っていませんよ〜(-_-;;
 
銀行はスーパーマーケットの中にありました。毎日の買い物はここでするそうです。日本のスーパーマーケットとほとんど変わりませんが、とにかく広い! 土地が余ってる国ですからねぇ(笑) 世界で6番目に広い(たしか、そうだと思いましたが)土地に、人口が2,000万人くらいだとか。最近は、移民するのは難しくなってきているらしいですが、「福島の方々、来ちゃったら?」という感じ。それはともかく、野菜のサイズも大きいので驚かされます。かぼちゃなどは、バスケットボールサイズ! 徒歩では、持って帰れないと思います。
 
見たことのない野菜もいっぱいあります。野菜自給率は、ほぼ100のようです。肉に関しては、豚とか牛とか鳥の絵が描いてあるので私でもわかりますが、野菜は名前が書いてあっても読めないし、どうやって食べるのか想像もつかないようなものがあります。かと思うと、日本では売ってないはずないという大根や長ネギなどの姿は見かけません。植物だから、その土地、土地によって収穫物が違うのは当然ですが、頼まれてもこれで和食を作ってあげることができるかなぁ〜。肉じゃが?
 



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2012/07/08  (日) 

バスでシティへ

オーストラリアはイギリス人が開発した(侵略した?)国なので、意外かもしれませんが、けっこう鉄道が走っています。しかしながら、今回、私が居候しているお宅は、シティからバスで15分ほど北の住宅街。どこへ行くにも、どうしてもバスに乗らなくてはなりません。パースのバスは、バス停はあるのですが、バスに向かって「乗るよ〜!」と手を振って合図をしないと停まってくれません。バス停でボーっと経っていると、バスは振り向きもせずに(笑)とっと通り過ぎてしまうのです。1つのバス停に行き先複数のバスが停まるという事情もあるのでしょうが、気持ちを汲んで……というのは通用しないんですねぇ(笑)
 
それでも乗るのは、手を振ればいいだけなので簡単ですが、問題は降りるときです。バス停には名称はなく、ナンバーが書いてある杭が立っているだけ。バスの車内には、降りることを知らせるブザーがついていて、次で降りたければそれを押せばいいのですが、車内アナウンスとか、そういうものが何もありません。つまり、自分の降りる場所の直前の景色を覚えて、「おっ、次だ!」と思ったらブザーを押す……乗る前に、バス停付近の景色を覚えなくてならないのです(-_-;; これは私が降りる予定の場所の手前の公園。なんの変哲もないじゃないの……。
 
シティに行くために、バス停まで行きました。日曜日なので、バスは平日の半分以下、30分に1本ぐらいしか運行しておらず、待ち時間が15分ほどありました。そこで、どうせなら、その辺を歩いて、帰りに降りる場所を確認しようと思い、バスの進行方向へ向かって散歩を開始。帰り用に道の対岸の景色をチェックしながら歩いていると、ほどなく次のバス停に到着。あまりに近いので、もうひとつぐらい歩こうかなと思っていたら、道の向こうから、自転車に乗ったおじさんが、何か叫んでいます。エッ? そのバス停にはバスは停まらない、もう少し先のバス停に行け! 「なんで?」なんて聞く英語力は持ち合わせてないので、とりあえず次のバス停に向かいました。
 
創造するに、スクールバスとか、なんか特殊なバスが停まるバス停で、日曜日に一般人が乗るバスが来るところではなかったんでしょうね。言われてみれば、来るバスのナンバーも書いてなかった……。今度はあわてて次のバス停に向かったわけですが、バス停の20メートルぐらい手前でバスに追い越されました(涙) 30分に1本ですよ! そのバス停では乗る人も降りる人もいなかったので、そのままスーッと通過。バスは手前を走っている人の姿なんかには無関心です。そりゃ、そうでしょう。
 
悔しいので、その次のバス停まで歩いてみたら、乗るはずのバスナンバーがありません。しかたがないので、前のバス停に戻って、待つことにしました。ちゃんと屋根のあるベンチがあって、来るバスがどこからでも見えるように壁には穴があいています。それがなくては、来るバスが乗りたいバスかを見極めて、合図を送ることはできませんものね。帰りに気づいたのですが、乗れといわれたバスは、ある種の「急行」で、その次のバス停は通過の停留所でした。各駅停車も走ってたのですが、それはもっと本数が少なかったので、戻って正解(笑)
 



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2012/07/07  (土) 

パース到着

シドニー行きの飛行機は、満席。えっ、何で今頃? と思ったら、高校生の団体に遭遇しました。修学旅行でしょうか。うるさかったらどうしようと思っていたのですが、わりとしつけのいい学校らしく、ちゃんと先生の言うことを聞いて行動し、案外、静かでした(^-^;) 発券のときに、ちらっと「前のほうの席だとうれしいんですけど」とつぶやいてみたのが正解だったかもしれません。カウンターのおねえさんは、返事はしてくれなかったのですが、比較的、前のほうの席をいただきました。とはいっても満席。3人がけの真ん中で、けっこう固まってましたけど。
 
シドニーについてから、パース行きの国内線に乗るまで4時間近くあります。入国管理を経て、荷物を預けなおして、などということをやっていると1時間ぐらいは経ってしまうので、実質、ロビーでボーっとしている時間は2時間程度。それでも長いですよねぇ。クアラルンプールでは、トランジット時間が短くて、そんなときに限って携帯電話を座席に落としてくるなどという騒ぎを演じましたが、こんなに時間のあるときはとくにドジな行動もなく、ただひたすら待つ人となりました。シドニーは雨、気がつくと冬の国に来ているわけで、寒い〜!
 
パース到着は現地時間で午後4時過ぎ。むっちゃくちゃ遅れての到着です。カンタスは定刻に飛ばそうなんていう気はまったくないようで、離陸時間とされている時間になってからクルーが機に乗り込んで行くのが見えました(笑) 離陸は定刻のたぶん1時間ぐらい遅れ。パース到着は1時間半以上遅れだったかもしれません。まあ、いいや、とりあえず着いたし。というのが、オーストラリア的かもしれませんね(笑) 迎えに来てくれる人を頼んでないのが気楽です。待たせちゃうなぁと気にしないですみます。
 
ちなみに、パースと東京、時差なしです。こちらは晴天で、織姫様のデートは完璧に実行できそうですが、空の配置はずいぶん違いますね!



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2012/07/06  (金) 

成田待ち

ここのところ、なんとなくバタバタしていて、早めに荷物を作り、宅配便で空港に送り出すという芸ができなかったので、久しぶりに空港バスを使いました。歩いていけるところであと2時間半もあるのです……。が、しかし、次のバスだと離陸30分ぐらい前になってしまうのです。まったく、成田で4時間半……、PCでも叩いているしかないではありませんか!
 
今晩の夜行でパースに行ってきます。昔は住みたい街ランキング世界第1位を獲得したこともあった西オーストラリアですが、日本人にはあまり人気がないのか、直行便はことごとくキャンセルになっていて、私は今回はシドニー経由です。そして、シドニーでも乗り継ぎに4時間という苦行が待っています(-_-;;
 
いまは、南半球は冬で、観光という意味ではシーズンオフ。航空運賃の一番安いときです。最安値は、タイ航空だったのですが、バンコクで1泊しなければなりませんでした。これって、結果的に安くないのではないかと思い、今回はカンタス。マレーシア航空か、シンガポール航空に乗りたかったのですが、高かった〜。
 
3年前は、マレーシアが最安値だったのに、どういう社会情勢や経済情勢が影響するのか、その都度、安い航空会社が違います。まあ、いまは国際的に航空業界はわやわやですから、行き当たりばったりに路線を選ぶことになりますね(笑) 好き嫌いより、価格優先だから(^-^;;
 



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