SUSHIだらけ
カレンからも「スシはつくれないのか?」と聞かれました。本当の日本のスシは、職人芸術だから、普通の人に作れるものではないと説明しておきましたが、あまり納得してなかったみたい(笑) いわゆるコックさんとは違うということが、なかなかわからないようです。鮨は武道だって言ってやろうかと思いましたが、また誤解の上に誤解を積み上げることになりかねないので、やめておきました(^-^;)
日本の食べ物は、オーストラリアに限らず、外国人にも人気が高いようです。日本の食べ物というより、食の文化としては、アジアの勝ちという感じではないでしょうか(笑) 中華料理はバリエーションも豊かで、やはりおいしいですし、韓国料理も、ベトナム料理も、タイ料理も……。それぞれ好みというモノはありそうですが、食が文化になっているような気がしました。ヨーロッパでもイタリアやスペインの料理は、おいしいと思います。南ヨーロッパは、農産物も海産物も豊かだからでしょうか。行ったことはないですけど(^_^;)
ワンコと休日
今日は武道の先生たちが夜間レッスンのため、昼間はのんびり平日の休みを楽しむ日だそうです。一昨日と同じように、ワンコの散歩に行こうということになりました。今日は、また別の海岸へ。平日なので、散歩に来ているワンコたちは少なく、こちらの3匹はやりたい放題です(笑) 先日より1匹増えました。ニューフェイスは、白のワンコですが、あまり賢くはなく、リードをはずすと帰って来られなくなる可能性が高いということで、このコだけはリードつきで散歩です。
黒のデジはボール遊びが大好きで、「投げろ」といって、人間の足元にボールを持ってきます。羊の猟犬の血筋なので、動きがすばやく、人間が手にボールを持つとさっと伏せて構えます。遠くに投げても、すごい速さでボールを捕まえ、また走って戻ってきて足元に起きます。近くに投げるとダイレクトキャッチの技を見せてくれたりもします。人間が座り込んでいて置いたボールに手が届かないよというと、ちゃんと鼻で押して手元まで持ってくるのが、なんともかわいいです(笑) ひとりがボールを投げて遊んであげ、しばらくたつと、今度は別に人の足元にボールを持って行きます。そして、しばらくたつと、また別の人に。平等にボールを3人の足元に置くのです。ひょっとすると、人間が遊んであげているつもりでも、彼女は人間を遊ばせてあげているつもりかもしれませんね(笑) 平等にしないと、誰かがひがむと困ると思っているようです。
いちばん貫禄のあるタズ。濃い茶色とちょっと薄い茶色の毛並みは、日本ではあまり見ない種類ではないかと思います。タスマニア・タイガーとかいう種類らしいです。確かに、トラのイメージのある毛皮です。なかなかきれい。彼女はボール遊びにはまったく興味がなく、われ関せずで、その辺を走ったり、歩いたりしています。けっこうな甘ったれで、身体中をなでられるのが大好きな模様。長い海岸を、後になり、先になりして、3人と3匹は散歩しました。砂浜だから、けっこう疲れます。犬たちはすごく元気で、疲れというものを知らないのでしょうか?
散歩の後は、ワンコたちを家に帰し、海水で泳いじゃった2匹を洗ってやって、解散! 人間は海の見えるカフェのテラスで、思いっきり遅いランチをいただきました。私が頼んだのは、ベーコンと豆のスープ。これにパンがついてきて、パンをスープに浸して食べたりするとすごくおいしかったです。写真は実は、半分、食べちゃった後(笑) 最初はこの倍ぐらいの量があったわけで、もう動きたくないと思うほどお腹がいっぱいになりました。海岸に近い住宅街では、庭にボートが“駐車”してある家などもあって、おもしろかったです。さて、帰ってオリンピックでも見ましょうか。
アグーブーツ
オーストラリアの羊の皮を加工したブーツですが、いまは日本にもけっこう輸入されてはいます。昨日行った工場の直営店で、ちょっと履いて試そうと思ったら、おばさんの店員さんに靴下を脱げと丁寧に怒られました(笑) アグーブーツは裸足で履くのが原則で、裸足で履くと冬は暖かく夏は涼しいので、ここら辺ではオールシーズンものだそうです。日本人は、あまり素足で靴を履く習慣がないのと、夏は涼しいと言われても30℃を超える気温で、しかも湿度の高い日本の夏では、ふわふわの羊毛を見ただけで暑苦しそう……。やっぱり冬限定ですね(笑)
日本に入ってるアグーブーツは、茶系、ベージュ系、黒かグレーぐらいでしょうが、今日、のぞいたお店は、ピンクや白、黄色、紫などカラフルなブーツを扱っているのが特徴。毎年、いろいろな色が新色で出るようです。なんだか、工場のアンテナショップ的な感じもします。今年、初めて見た色の中では、濃い黄色がかわいかったです。一緒に行った友人は、濃いピンクもいいのではないかといいますが、う〜ん、20代ならね(笑) 表がバックスキンではなく、なめし皮のものもあって、少々、お値段は高いのですが、発色がきれいで、より丈夫で暖かそうな感じもします。
数年前までは、100ドル前後で、当時は為替相場が円有利だったので、日本円にすると7,000円ちょっとぐらいで買えたのですが、いまは140ドルの値札がついています。定番商品なのでびた一文もまけてくれません(笑) オーストラリアはちょっと前まで好景気が続いていましたし、いまはユーロの景況を受けているとはいえ、まだまだ日本と比べれば景気がいいので、人件費が高騰していることが商品価格に反映されてきているとのこと。資源国ですしねぇ。為替相場では円は独歩高なんて言われたりしますが、実はオーストラリアドルもかなり強いのです、いま。なので、為替差益もなかったりして、円で換算するとけっこう高い買い物になってしまいます。デフレ傾向が続く日本で買ったほうが安いかも。
値段だけの話で言えば、ショッピングセンターで99ドルのアグーブーツも見かけました。色はベージュだけですが、「おっ、安!」と思って、手に取ったら、メイド・イン・チャイナでした。店員さんは、皮はオーストラリアから送っているし、ラバーも送っているし、縫製だけが中国なのだから、同じだと言います。うーん、ここで履くならそれもいいかもしれないけど、買って帰るのはなぁ……。中国製のオーストラリア土産というのは、なんとなく納得いかない感じです(笑)
引越し
前にパースに来たときにもこの部屋に泊めてもらったのですが、そのときに比べると、家具が一つ増えていました。なんと、下駄箱。「銭湯の?」と聞いたら、これは北海道の小学校だかが廃校になったために売り出されたものだそうです。一つ一つの扉にかわいい絵が描いてあって、全体では男の子がロケットに乗って月に旅行し、いろいろな動物とお友だちになるようなお話です。この小学校では、ひとりひとりがちゃんと靴を自分の箱に入れて、鍵をかけて管理していたようですね。
日本の小学校のいらなくなった家具などは、けっこうオーストラリアで売り出されるのだそうです。日本ではあまり見ないけど……。たぶん、日本の家屋では大きすぎて置けないのではないかとのこと。それに日本人よりも、東洋趣味の外国人のほうに買い手が多いという事情もあるようです。これはケイティのご自慢。家に着いて、すぐに「見て、見て」と連れていかれました。数日は、この部屋で暮らさせていただくので、必ず見ますから(笑) 本当にかわいらしくて、見ているだけで楽しくなります。
合気道の先生たちは、今朝は早くからレッスンのために出かけていきました。私は、ゆっくり寝坊して、その後、盛大に洗濯。この家は、物干し場も広いので、とりあえず、これまで洗えなかったものや大き目の上着などもみんな洗って、干しました。それから、バスに乗って、フリーマントルの街へ。帰ってくるときのために、もう一度、降りるバス停付近の風景を記憶しなければなりません。数年前には毎日、通っていたところでもありますから、すぐに思い出しました。513系統のバス、ロータリーを曲がって、公園が見えたら、ボタンを「チン!」です(笑) 結局、街で先生コンビと合流して、帰りのバスには乗らなかったのですが。
合気道の先生仲間のひとりで中国系の先生が、長期で留守をしているというので、その家の2匹の犬を散歩させに海岸へ行きました。一定の地区の広場と海岸が、犬を離していいエリアになっています。あちらこちらから犬とその飼い主が集まってきて、ボールを投げたり走らせたり、思い切り犬たちを遊ばせていました。こういうエリアが確保されているのは、犬たちのとっては幸せですね。私も3匹目となって、転げまわってきました。砂だらけ(笑)
鳥の目覚まし
カレンの家にお世話になる最終日、やっぱりけたたましい鳥の声で目が覚めました。朝が遅いのはありがたいといいつつ、けっこう早めに目が覚めてしまったりするのは、この鳥の声のせいでもあります。日本では、鳥の声といえば、チーチーとか、ピーピーとか……、風流な気配が漂いますが、西オーストラリアでは、とんでもない騒音です(笑) 最初は、隣の家の非常ベルがなっているのか、それとも家の前の道路で工事でも始まったか、と思いました。私には鳥の種類はまったくわかりませんが、オウムの仲間がたくさんいます。それと、カラスの仲間。日本のより小型で、あまり人間の近くには来ませんし、威圧感はありません(笑) スズメの親戚みたいな小柄な鳥や、見たこともない鳥たち……。どうも、一番けたたましいのは、オウムの仲間のようです。
今日は、昨日、カジノで出会ったヨーロッパ帰りのジルが、ランチに招待してくれるとのこと。ジルの息子の妻が日本人で、日本にも3回行ったことがあり、息子夫婦が結婚した当初はヨメはまったく英語が話せなかったので、会話はみんな日本語だった、と。したがって、私は日本語が話せると言いますが……、「こんにちは」が言えるレベルでした。そういうの、普通は「話せる」って、いいませんから(笑) 察するに、息子が多少、日本語が話せ、妻も当初は片言の英語で会話をしていたという感じじゃないでしょうかね? いまはヨメは普通に英語を話し、ふたりはシドニーに住んでいるそうです。そんな情報、私に必要?(笑)
ランチの前にそこら辺に散歩に行きましょう、と。そこら辺というのは、クルマでびゅーっとスワン川のほとりの散歩コースということです。そこら辺が遠い……(笑) パースには珍しく7階建て、8階建てという高層集合住宅が並んでいます。昔は、貧乏な人の住む地区だったところで、いまは貧乏な人と単身者のために、高い、高い建物が増えているとのこと。もっと高層マンションを見慣れている土地の狭い日本の住人としては、高層アパート街と言われても、まったく“高層”には感じられません。住み心地がよさそうです。一部は、ホリディアパートメント(週単位で賃貸)になっているそうです。
散歩から帰って、ジルのランチは、やっぱり「ミソスープ」でした。ここら辺じゃ、ほんとに人気があるみたいです。ジルは、少し油を入れていたので、味噌汁というよりは、けんちん汁っぽい感じでした。さすがに日本人のヨメをもつだけあって(笑)、炊飯ジャーはパナソニック、ご飯を炊くだけではなく、スープも、他の料理も作れると威張ってました。私に自慢してどうする?(笑) 確かに私は、そんなに上等な炊飯器はもっておりませんが(^-^;) パースで買ったのではなく、どこか外国(日本ではなく)で買ったらしいです。
ランチが終わって、部屋に帰り、引越しの支度。といっても、トランクに衣料品を投げ込むだけです。部屋とシャワールームの掃除をしていけと言われ、掃除機をかけました。あとは、お迎えを待つばかり。あと2、3日は、ちょっと街歩きをして、ごろごろ過ごす予定です。あ、いままでもけっこうごろごろしてたけど(^-^;)