知足の気まぐれトルコ紀行

カッパドキアで泊まったホテルは日本でいえば小規模なビジネスホテルぐらいで(一応、観光ホテルの設備である)ロビーも、バーも、レストランもこじんまりしている。ホテルの入り口には数段の階段がついている。ここに立って、朝の風景を眺めていたら、足に何かぐにゃっとするものが……。歩いていたわけでもないのに、｢何か踏んじゃった？｣と驚いて足元をみると、私の靴の上に猫が座っていた！　気がつくと、階段に数匹の猫がのんびり横たわっている。
 
この地では野良猫や野良犬を自由に闊歩させているようで、これから先、あちこちでこんな風景を見ることになる。トルコだけではなく、ヨーロッパの街のあちこちでも(行ったことはないので見たことはないが)、野良犬や野良猫がのびのび暮らしているそうな。人々は、適当に餌をやったりしているようで、観光客の中でも動物好きな人は、自分の食べかけのお菓子をやったりしている。観光地でも管理室らしきところの横に餌皿が出ていたのを何度か見かけた。

　
 
みんな、おとなしいし、人になついている。しかし、以前、スペインへ行った犬好きの知人が、そこら辺にいる犬という犬をなでまわし、帰ってきてからものすごい皮膚病で何か月も病院に通ったという話を聞いているので、まあ、ほどほどになさったほうが……。

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