方位
引越し先を探している人がいる。その人の今年の吉方は西なのだそうで、いまいる自宅から地図で西のほうに線を引き、その線上で物件を探している。そういう条件をつけるとなかなか見つかりにくいもののようですな。
かつて、方位を占う人に「そっちはダメ」といわれた方角に、「信じるもんか!」と言って引っ越した人が、夫が怪我をして仕事ができなくなり、息子がなんだかでなんだかになり……、やっぱり、方角が悪いほうへ引っ越したから……と、言っていた。それって、「信じるもんか」と言って、信じてるわけじゃん(笑)
信じないなら、聞かないことですよ、そういう話は。聞いちゃうと、なんだかねぇということになり、「いい」と言われれば、どうってことないけど、「悪い」と言われれば、やはり気になるものだから。そして、何か悪いことが起きれば「やっぱり、方位が……」なんて言い出すわけだ。方替えでもしないさいよ。
引っ越したとたんに何か不都合なことが起こっても、方位なんて知らなければ、「あら、大変。頑張らなくちゃ」という感じになるところが、なまじ「方位が悪い」なんて言われるとドッと落ち込んで、「やっぱり……」と意気消沈するハメになる。信じるなら、徹底して研究して、「いい」という方向を選ぶべし、だわね。「いい」と言われた方向で不都合が起こっても、「これは試練だ。頑張れば、いつかは日が差す」と思って頑張れる! はず?
もう3月
月日が音をたてて耳元を通り過ぎていきます。
10代は時間が、20代は1日が、30代は1週間が、40代は1か月が、50代は1年が、60代になると10年単位で月日が飛び去っていく、という話を聞いたことがありますが、わかるなぁ〜って感じですね。70代、80代……100歳になったら、月日はどんなかたまりになるんでしょう?
高度医療の力を借りずに人間の寿命を考えると、まあ、75歳ぐらいかな、と思います。江戸時代人なんかで、長寿をまっとうしたなんて感じの人は、だいたい70代の前半ぐらいで没してるもんね。
最近は医療が発達しているから80代は当たり前って感じだけど、あるドクターに聞いた話によれば、だいたい90歳ぐらいが並みの人間と超人の分岐ラインなんだそうです。90歳を超えて元気というのは並大抵の体力じゃない。90歳を超えたらスーパーマンQ、100歳を超えたらウルトラマンQだとか(未確認情報)。120歳超えで、立派な宇宙人になれる! ってことかな?
もちろん「元気で」という但し書きつきで。寝たっきりで植物状態のようになっていれば、それは「生きている」のではなく「生かされている」だけなので、話は別。
何歳まで生きると長寿というのかは、人それぞれ違うのでしょうが、昨日まで元気で今日はぽっくりっていうのが理想だよね、やっぱり。ぴんぴんコロリ願望、とか言うそうですね(笑)。
名前
ここでは日日是好日と書いているけれど、日々是好日と書く場合も多いようです。この前、ちょっと検索してみたら、このタイトルでブログを書いている人がいっぱいいたので驚いた! 考えることは似たようなもんなのね(^_^;) もちろん正統派のお坊様などもいらっしゃいます。
こういうものにタイトルをつけるのって、けっこう難しいものでがんす。こういうもの、ばかりじゃなくて何かに名前をつけるのって本当に難しい。ヒット商品をみても、ネーミングで勝利! というようなものもけっこう見受けられるから、そういう分野の方々もうウンウンうなって考えるのだろうなぁとご推察いたします。
生まれた子どもの名前をつけるのだって、みんな大変な思いをしているようで。しかし、子どもに「飛龍」って名前をつけた人の話を聞いて、すごく考えたんだろうけど、これって駅へ行く道すがらにあるラーメン屋の名前だぜ、と思った覚えがある(ほんとに、あるのよ)。娘が生まれて「未来」って名前をつけた知り合いもいるけど、いまは確かに未来はあるが、この子だっていつかバアサンになる……。なんか、素直にいい名前だねって言ってあげられない複雑な心境でした(笑)
昔は日本人にも(お武家様には)ミドルネーム?があったよね。源九郎義経とか。武田信玄は武田大膳太夫晴信入道信玄なんて、すごーく長い名前だったらしい。沖田総司なんか沖田総司藤原房良なんて、ミドルネームなんだかダブルネームなんだかわからない名前が本名?らしい。だとしたら、「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ……」もあり、だわね。
昔の人は名前には魂が宿ると考えていて、みだりに他人に名前を教えたりはしないものだったとか。そこで通称みたいなものもあったんだろうね。名前ではなく役職名で呼んだり。いまのように苗字+名前で完結するようになったのは、やっぱり明治のご維新からでしょうかね<歴史に暗いのですみません、うそかも(-_-;)
白蛇の夢
白い蛇の夢をみると縁起がいいというのはほんと?
友人から「白蛇の夢をみたんだけど、宝くじを買ったほうがいいかなぁ?」という相談メールがあった。そんなこと、相談されたってねぇ。そう思ったら、誰にも言わずにさっさと買いに行けよ! って感じ(笑)
あとで、縁起物に詳しい人に聞いたら、「夢をみると縁起がいい」のではなくて、家に白蛇が住み着いてると縁起がいいってことらしい。縁の下に白蛇が住み着いていたら、いじめたりしないで、大切にしなさいとってことらしい。家内安全の縁起らしいです。集合住宅じゃ無理でしょ〜(^_^;)
夢で金運と関係があるのは、火事の夢だとか。火事の夢をみた翌日、朝から宝くじ売場に走ったという人もいました。まだ、抽選日ではないと思うけど、当ってるのかなぁ?
夜中にどこかで火事でもあって、消防車がサイレンを鳴らして通過したのを夢うつつに聞いて、そんな夢をみただけじゃないの? なんて、思ってしまうのは……夢がない?
縁起物のナンバーワン人気は、なんといっても「打出の小槌」。中にもいろいろな縁起物が詰め込まれているけど、普通は開けてみたりしないもの(^_^;)
言霊
週末のスキーは競技会だったのですが、レースの縁起物といえば「他抜き(狸)」と昔から相場が決まっています(笑)
昔の人は、言葉に魂が宿ると信じていて(?)、言霊というくらいに言葉を大事にしていたようです「他抜き(狸)」以外にも、「帰る(蛙)」が道中安全、「不苦労(梟)」が人生安泰の縁起物として現代にも生きています。単なる語呂合わせといえば、そうなのですが、そうやって言葉を楽しみながら縁起をかついでいた、かつての日本人の精神生活の豊かさを感じませんか?
昨日、テレビで「スゥィングガールズ」という映画をやっていて(前に映画館で観たので、ちゃんとは観てなかったのですが)、「人間を二つに分けると……」というフレーズが何回もでてきましたね。そのフレーズをお借りすると、「縁起言葉を鼻で笑う人と、おもしろがる人」と二つにわけられるでしょうか。
世の中で起こっているできごとをせせら笑おうと思えば、たいがいのことは笑いごとなので、その中に何かを見つけて楽しんでいる人は豊かだなぁと感じます。