大徳川展
日曜日は国立博物館へ「大徳川展」を見に行ってきました。いやはや、日曜日になんか行くもんじゃありませんね、人を見にいくような……(-_-;) それでも早めの時間に待ち合わせをしたのが正解で(実は、私は遅刻しましたがm(_ _)m)、人の肩越し、頭越しながら、なんとか徳川一族の豪奢な暮らしを垣間見ることができました。
で、博物館を出てきて、びっくり。なんと入場制限になっていて、かなりの行列ができていました。徳川ってそんなに人気あったの?(笑)
やはり、250年以上に渡ってずっとトップを張ってきた徳川一家の暮らしは、贅沢でなものですね。とくに女性の衣装や手回り品は豪華で手の込んだものが数多く見られました。そのあとで、本館のほうで似たような時代の内掛けや小袖、文箱などを見ましたが、桁違いの豪華さです。優雅だったのだろうなぁ、その暮らしぶりがしのばれます。まあ、つらいことも多かったかもしれませんが。
本館でもいろいろな時代の展示物が見られます。
江戸時代はもちろん身分制度にきつく縛れていたし、格差社会であったことは間違いありません。が、やはり、戦乱がなく、こういった支配階級が充実しているときでないと「文化」というものは育たないのかもしれませんねぇ。と、同行のモモタロウと意見が一致したところです。
今日は、中庭が開放されていたので、散歩してきました。ここでは、お茶会が催されていて、いろいろあるお茶室は関係者以外立ち入り禁止。中を見学することができませんでした。徳川の暮らしを垣間見たばかりだったので、お茶会に来ている人はみんな上流階級に見えました(-_-;)
広場にある大銀杏はだいぶ色づき、見ごろを迎えつつあります。確か、大徳川展は12月2日までだったような。お出でになるなら、ぜひ平日に(笑)
菊まつり2(浅草寺)
東京時代まつりは浅草寺境内から始まって、周辺をぐるっとパレードしてきます。私が遭遇したのは雷門の前。行列が行き過ぎたあとは、浅草寺の菊まつりに行ってみました。菊は好きな花じゃないって言ってるのに(笑)
境内はものすごく混んでいて、後ろを歩いていた年配の男性が「正月みたいだなぁ」とおっしゃっておいででしたが、あま〜い! お正月はこんなもんじゃありませんね。一歩も前へ進めなかったりします。しかし、まあ、混んではいました。七五三が近いせいでしょうか、日本人形の露店も見つけました。かわいいお人形はやはり人目を引くようで、多くの人が立ち止まります。
しかし、菊の展示場はがら〜ん。そう、やっぱりちょっと菊の季節にははやいのでしょうか、あまり咲いている花がありません。やる気あるのか、菊祭り? という感じです。高幡不動で、あまり展示数も多くなく……といったのは、ごめんなさい、こっちのほうが少なかったです。案内所に「ふくまる旅館」が出ていて、西田敏行さんの笑顔が出迎えてくれたのが救い?(笑)
仲見世は渋滞中って感じでしたが、西参道のほうへいくと歩いている人は少なく、反物屋さんやお祭り用品のお店などがならんでいて、ゆっくり見て歩きました。和服を着るチャンスはまったくない生活なので、見るだけですけど。
勢いで六区のほうへ。昔はいかがわし歓楽街だったりしたこともあるらしいですけど、いまや「ロック・ブロードウェイ」とか。歩いていくと演芸場がありました。これは「菊次郎とさき」の世界でしょうか。けっこう人力車が行き交っていて、若い女性に人気があるようです。いろんな国の言葉が飛び交っていて、外国人観光客の数がとても多く、昨今の浅草は活気があります。
東京時代まつり
今日は文化の日。全国でさまざまなイベントが催されていたようです。私も箱根の大名行列を見に行こうか、浅草の時代まつりを見に行こうか……、まあ、起きた時間によって、と思っていたら、当然、時代まつりのほうになりますね。箱根まで2時間以上かかります(^_^;)
まずは観音様が現われた頃の時代風俗からスタート。
浅草に着いたのだって、午後も遅めの時刻でしたが、パレードなので追いかければよし。ちょうど、浅草駅を降りたら、行列は雷門にさしかかっていました。ラッキー。目の前です。が、すごい人ごみで、かつらのちょん髷ぐらいしか見えません。移動、移動。放送席らしきところのそばで人垣が割れているところを発見、なんとかもぐりこみました。
東京時代まつりは、いろいろな時代の、いろいろな人物に扮した人がパレードをします。隅田川から観音様が現われ、浅草寺に祀られた故事のから、平安、鎌倉時代を経て、大田道灌の江戸城築城からはじまる江戸時代がメイン。幕末から東京に変わったところまでを表現しています。
まずは江戸城造り
演じる人も堂々とした衣裳、化粧、鬘姿で、舞台顔負けの歴史絵巻です。といって、まあ、それだけのもんなんですけど(笑) ときどき立ち止まって繰り広げられる子どもたちの演技や、周辺の会社や商店の方々による踊りや素人芝居?もご愛嬌です。
赤備えだったんですね
そして大奥のきれい所
これは写真を見ていただくしか、ないかな。そのわりに手ぶれの連続で……、だって、人が押すんだもん(笑)
三代将軍家光の御成り〜
大名行列の先導は奴さん
元禄花見踊りご一行様
そして赤穂浪士討ち入り
大岡越前守を先頭に江戸の華、火消し衆が梯子乗りを披露
七福神↑と子どもが演じる歌舞伎の一座↓
一心太助や水戸黄門、色町の芸妓さんたちも
そして黒船がやってきて、迎え撃つは浦賀奉行の面々
新選組が立ち回りを演じても、時代は西郷どん、大久保利通が大手を振って通るのだ。しかし、ここで、なんで坂本竜馬?
人力車に乗った樋口一葉に続いて、飴売りや唐辛子売り、お面売りなどのひょうきんな口上でパレードの〆。ああ、明治は遠くなりにけり〜。
箸袋
マイ箸を持ち歩くようになって半年以上たちます。最初の頃は、持っているのに出すのを忘れて割り箸を使いそうになったり、マイ箸を使ったあとにそのままお店に置いて来そうになったり、家に帰って箸を洗ってバッグに入れるのを忘れたり、ずいぶんドタバタしました。最近は、もう習慣となったので、失敗は少なくなりましたね。ないとは言わないけど(^_^;)
これまでは普通の箸箱を使っていたのですが、バックの中でカタカタいったりして、まるで幼稚園児の通園のよう……。友人が布製の箸袋を使っているのを見て、そういうのがほしいなぁと探していました。
なかなかこれというものがなくて。箸袋なんて、ほんの小さな木綿の布切れなのに……、けっこういいお値段なんですよね。いっくら名のある木綿でも、何千円も出すのはなぁと思っていたら、三桁でそれなりのものを見つけました。しかもセールやってて2割引(笑)<ドラゴンズとは関係ありません(^_^;)
箸の長さに合わせられるし、小さくたためて音もしません。濃い色なのでバッグの中に入れっぱなしにしていても汚れも目立たないし。これはしばらく使えそうです。先日、ちょっと高級なお店に行ったら、「割り箸はお下げさせていただきます。ありがとうございます」と深々とお礼されちゃって。いや、そんな、遊びのようなもので……(^_^;)
増上寺
御成門で2時間の空白。朝っぱらから呼び立てておいて、スケジュール変更とは……。他人の時間を何だと思ってるんだ! と、怒ってみても、空白は空白のまま。ブツブツ言いながらコーヒーショップに沈没して文庫本を開き……。まてよ、この辺りはしょっちゅうウロウロしているのに、増上寺には行ったことがないぞ、と思い当たりました。佐幕派なのに(笑) まあ、東京タワーにも行ったことはないけど(^_^;)
そこで、増上寺に行ってみることにしました。徒歩5分。お寺とビル、そして本堂の屋根から生えているような東京タワー。芝ならではの風景ですね。増上寺の隣に芝公園がありましたが、芝公園に「公園」があるということにも初めて気づきました(^_^;)
境内はとても広々としていて、さすがは徳川の菩提寺。もともとは隣のプリンスホテルの敷地なども、その辺、全部が増上寺だったそうです。そうなると、江戸城もぜひ見たいもんだなぁと思いつつ、まずは本堂にお参りして、それから徳川の霊廟に行ってみることに。ほんとに葵の御紋だわ!<当たり前です(-_-;)
霊廟の扉はかたく閉ざされているので、墓石は塀の上から垣間見るのみ。それでもずいぶん大きな石が並んでいるのがわかります。確か、年に何回かはこの扉が開けられる日もあったように思いますが、いつだったかなぁ。
霊廟は安国殿の裏にあたりますが、そこへ行くまでの道は西向観音のお地蔵様がずっと列になっていて壮観。みんなきれいな帽子と前垂れをつけて、風車を持っています。手入れが行き届いていますね。
霊廟から戻って安国殿へ行くと、ちょうど法要が営まれていました。本堂でも大きな法要があるようで、堂内は幕で仕切られ、会場は隠されていましたが、こちらはオープン法要でした。
お経とともに大太鼓が叩かれ、僧侶が絵のようなものが描かれた紙を肩越しに投げ、火箸のようなものを大きく振り回したりします。浄土宗ですよね、増上寺。こういうお経を見たのは初めてでした。失礼な話ですが、なんだか芸能の舞台を見ているような。ついつい、法要に最後までつきあっちゃいました(笑) 外国人観光客の姿も多かったのですが、みんな興味深々で見守っていました。私の日本文化への造詣は外国人観光客程度だということを露呈(-_-;)
安国殿の阿弥陀如来像の真後ろが徳川の霊廟になります。とすると、いまの本堂ではなく、こちらで昔は法要がいとなまれるのが普通だったんじゃないのかな、などと思いつつ、作務衣姿の僧侶に「写真、撮ってもいいですかぁ〜?」などと不躾な質問を(^_^;) 「法要が終われば、かまいませんよ」と。けっこうモノにこだわらないお寺であることがわかりました(笑)
行く年来る年でお馴染みの?鐘楼