長谷寺(甲斐霊場第80番)
長谷寺は「はせでら」ではなくて、こちらの場合は「ちょうこくじ」。境内に入るとかなりの歴史を感じさせる堂があり、これが本堂かなと思えば、観音堂でした。1524(大永4)年に建築されたという単層屋根の入母屋造り、桧皮葺形の銅板葺の建物で、重要文化財に指定されています。
この観音堂の前のこじんまりした庭には、2枚の自然石で太鼓状に池をまたいでいる梓橋という小さな橋があります。これは、「梓橋 梓の橋の観世音 導きたまえ 知るも不知らぬも」という、長谷寺に伝わるご詠歌にうたわれている橋だそうです。
観音堂の横には鐘楼があり、その向かいに門があるのですが、鍵がかかっています。本堂はどこに? と、思っていたら、お隣の家かと思ったところから奥様らしき人が出てきて、そこが庫裏だと判明。正門の脇に小さな潜り門があり、ここから入ると本堂でした。こちらは新しいもののようです。奥様にお願いして、久しぶりにご朱印をいただくことができました。
ご本尊は168センチもある一本彫の十一面観世音菩薩で、室町時代の厨子に安置されている貴重なものだそうですが、秘仏であるために拝見することはできません。何十年に一度くらいの割合でご開帳もあるそうですが、次は2024年とか。それも3月18日に行われる春祭りの日、一日だけだそうです。
ウコン
まだ、風邪っ気が残っているのですが、喉の痛みと咳には私は「五虎湯」と決めています。なんだか体質に合うみたいで、虎を5匹も飲むと思えば、それもちょっと気持ちいい(笑) ここのところ20包ぐらい飲んだので、虎はもう壊滅したはずなんですが……、してないようで(^_^;) 風邪薬は早めのなんとかでしっかり飲んではいるのですが、この「五虎湯」の味が好きなのです。ちょっと咳が出ると、うれしそうに飲んでいるようで(笑)
少し前に、東洋医学をずっと研究なさってきた内科医の先生から、「漢方薬は飲んでおいしいと思うものが効く」というお話を聞いたことがあります。体質に合っているものはおいしく感じられるのだとか。それなら、私には「五虎湯」は絶対、合っているはず。
日光アレルギーで悩まされたときは、クロレラを飲み続けたらほとんど克服できました。そのときもクロレラをまずいとは感じなかったので、2年間ぐらい、飲み続けることができました。で、ウコンなんですが、これも「好き!」というほどではないにしろ、まずいとは思わないので、ちょっと飲んでみようかな、とか。
というと、健康マニアみたいに聞こえるかもしれませんが、実際はまったく不健康きわまりなく(-_-;) 「長生きしたくない!」が口癖のようなものなのですが、他人に「やってみろ」といわれると、試してみたくなっちゃうのですねぇ。クロレラのときは症状がひどすぎて、皮膚科からも見放されていたので、藁にもすがる思いでしたが(^_^;) 第一、「疲れにくくなる」という効果って、どうやれば計れるのでしょうか?(笑)
本照寺(甲斐霊場第79番)
日蓮宗のお寺、本照寺は住宅の中にあるので、遠くからは所在がよくわかりません。ナビを頼りに、ここ?という感じで、住所名の信号を右折したとたん、急ブレーキ。曲がって2メートルぐらいで道が急に細くなり、果たして通れるのでしょうか? という幅です。いったん降りて、前方から確認。左右2センチぐらいを残して通れるっちゃー通れそうな感じも……。でも、確率からいえばよっぽどうまくやらないとこすりそう……。
曲がるのはあきらめて、バックで信号の中に出て行くことに。これも危険といえば危険ですが、まあ、都会とは交通量が違います。なんとかもとの道に戻り、もう一本先を、今度はそろっと右折。こっちのほうは何とか通れる道で、しかも行ってみたらこっちのほうがお寺には近かったみたい。はじめからこっちを指図してくれればいいのに……とナビにブツブツいうのはいつものことです(笑)
そして、本照寺に到着。なんというか、ポカンとした感じの境内です。というのも、樹木がほとんどなくて、だだっ広い感じなのですね。入口には、もう花は終わってはいましたが、こじんまりとした藤棚があり、それだけという感じ。このお寺のご本尊は藤曼荼羅です。日蓮上人がこの地を通り、にわか雨にあって、雨宿りをしながら藤の枝によって曼荼羅を書いたという伝承にちなんだ藤棚のようです。
かつては大木に囲まれていたらしいのですが、倒れそうになったので大きな木はみんな切ってしまったのだとか。ずいぶん、思い切ったことをなさいますねぇ。たしかに日当たりはよさそうで、倒木の危険もありません(^_^;) 本堂とはちょっと離れたところに門があり、ここが庫裏のようですが、やはりここもお留守。ここのところ、ずっとお留守にばかり当たってしまっているようで、ご朱印帳がむなしく白ページを重ねています。
駐車場脇に、キウイの木がたくさんの実をつけていました。これがキウイだと同行者に教えてもらったのですが、ずいぶんいっぱい実をつけるんですね。実が成長したら、どんな感じになるのでしょう?
異物混入騒ぎ
今日、お菓子に傷テープ?とかが入っていて、商品が回収されているという報道がありましたよね。それで、私にもそんなことがあったことを思い出しました。ずいぶん前の話ですが、1回は、ナッツ入りチョコレートの中にナッツと一緒に虫が入っていたこと。あと1回はガラスのかけらの入ったチョコレートケーキ(よっぽどチョコレート好きみたいですね。たぶん、多くの人より食べている数は少ないと思うのだけれど)。
どちらも有名メーカーのものでした。一応、それら会社に、「こんなのに遭遇しました〜。気をつけてくださ〜い」と連絡しました。どちらも「申し訳ありません。今後、いっそう気をつけます」というようなお詫び状と一緒に、同じものプラスαでいろんなものいただいちゃって(^_^;) そのときは「いや、そんなつもりじゃ……。そうですか、かえってすみません。ありがとう」なんていただいちゃって(笑)
片方はチョコレートに入れたナッツに虫が巣食っていたことに気づかなかったのだろうし、片方はきっと作っているときに側にあったコップかなにかが割れたのね、と思ったのでした。誰にでも不注意はあるし……、自分にてらしてみればねぇ(^_^;) 食べちゃう前に気づいてよかった!と思ったんだけど、いまや衛生管理って、「そんな甘いもんや、おへんのや!」って感じですね。私は警察にも届けず、マスコミにも言いつけなかった(^_^;) というか、そういう発想がなかったです。言いつけちゃえばよかった?(笑)
それは口に入るものだから、気をつけてはいただきたいのだけれど、「そんな、鬼の首を取ったように……」という感じもしないではありません。まあ、ギョーザに毒物が入っているような時代だから神経質にもなりますけどね。さすがの私もギョーザに毒が入っていたら届けるだろうなー……。
大公寺(甲斐霊場第78番)
大公寺があるのは、かつて武田の重臣甘利虎泰の領地だったところ。思わず竜雷太と亀次郎の「あまり〜」という怖い顔を思い浮かべてしまいました(^_^;) 川中島で亡くなっているんですよね。経済産業大臣の甘利明氏は、その子孫なんだとか。自民党って与謝野馨とか毛並みのつややかな方がけっこう多いんですね。って、まったく余談に走りました(笑)
大公寺は1350(観応元)年に天台宗の寺院として開創され、一時は衰退していましたが、15世紀末から16世紀初頭に曹洞宗に改宗して復興したそうです。 広々としていて、お庭も自然な静けさをかもしだしています。
お寺さんはお留守。もう終わりかけていましたが、ツツジが満開の頃はきっと華やかだったのではないかと思います。いまは庭のそこここでアヤメが花を咲かせていました。
長い参道の先にある総門は、建造の年代は定かではないそうですが、かなりの歴史を重ねているように見受けられます。本堂やその他の建築物は1897(明治30)年に大火で焼失したそうですが、この総門だけが生き残ったのだとか。大きかった寺院がすっかり灰になるほどの火災で、いまでも杉の木などに焦げた跡が残っています。
本堂の脇には「明暦の鐘」と名づけられた梵鐘が鎮座していますが、これは火災でヒビが入ってしまい、引退を余儀なくされたもの。現在は立て直された鐘楼に新しい鐘が仕事をしています。