長遠寺(甲斐霊場第87番)
どっしりした惣門が印象的なのが恵光山長遠寺。かつてこの地を支配していた加賀美遠光が祈願寺として建立したのがこのお寺の始まりで、鏡中条というお寺の住所の「鏡」は「加賀美」から来ているもの。13世紀には末寺70余寺を支配する大きなお寺だったそうですが、火災でほとんどが消失。
その後、衰退し、武田信玄家臣の五味土佐守長遠が再興したので長遠寺という名称になったとか。武田信虎が身延山から贈られたというご本尊の十界曼荼羅をはじめ、信玄が住職に宛てた書簡など武田ゆかりのものを数多く所蔵しています。
御朱印をいただこうと庫裏を訪ねると、「遠いところからご苦労さま」と冷たいお茶を出してくださいました。お茶をいただきながら、御朱印を書いてくださるのを待っていたのですが、天井が高く、梁が立派なのに感心しました。まあ、普通の民家ではないのですから、当たり前かな。ここには石橋湛山が下宿?して学校に通っていたとかで、湛山の手紙などの遺品も残されています。。
庫裏の前には緑の水をたたえたお庭があり、これは日本の国土をかたどって作られたものだそうです。そして、日蓮上人ゆかりの場所には石灯籠などが置かれているとか。うーん、ちょっと国土はイメージできませんでした。
古長禅寺(甲斐霊場第86番)
古長禅寺は、ナビが住所も電話番号も知らなかったので、ちょっとウロウロ。南アルプス市役所の出張所のようなところがあったので、飛び込んで聞きました。すると、すぐ裏手だそうで、役所の駐車場を通り抜けていく裏ワザから、クルマを停められる場所までとても親切に教えていただきました。
わかりにくかったのも道理で、ちょっと見ると民家のようなたたずまい。この辺の地主さんかしらという感じの門構えです。その門をくぐると見事な藤棚! もちろん、いまは花の季節ではありませんが、青葉が涼やかな木陰をつくっていました。緑の濃いお庭も梅雨明け直前の蒸し暑さを忘れさせてくれます。
かつては真言宗の大寺だった西光寺の跡といわれ、1316(正和5)年に夢窓国師によって長禅寺として創建されたところだそうです。武田信玄の母の大井夫人が帰依して菩提寺としたということで、山号の瑞雲山は大井夫人の法号「瑞雲院殿」からとられたものだとか。風吹ジュンの顔が頭をかすめました(笑) 武田信玄も幼い頃、ここで座禅を組んだことがあるそうです。
大井夫人の墓所がありますが、信玄は母が亡くなると躑躅ヶ崎館(現/武田神社)の近くに新たな長禅寺(第58番)を建立して母の菩提寺としたので、ここは古長禅寺と呼ばれるようになりました。
お寺から道を隔てた東側に、旧客殿の四隅に植えられたという大ビャクシンがあります。ヒノキの一種で、樹齢600年と推定されるそうです。これは「四つの白壇」と呼ばれ、夢窓国師が自ら植えたものだとか。なんだか不気味なくらいの大きさで、国の天然記念物となっています。
深向院(甲斐霊場第85番)
ご無沙汰しました甲斐霊場。第85番は南アルプス市にある天澤山深向院です。9世紀中頃に弘法大師が開いた真言宗のお寺だったそうですが、16世紀中頃に武田の所領となり、曹洞宗に改宗しています。そのころは「御朱印深向院」として末寺40を数え、大いに栄えていたそうです。1800(寛政12)年に火災にあい、伽藍のほとんどを消失。また、大雨のたびに水害を受け、1957(昭和32)年には大水害でほとんど泥水に埋まってしまったとか。
14世紀中頃の南北朝時代には南朝とゆかりがあり、後醍醐天皇や後村上天皇の手紙を入れた箱や、これを運ぶのに使われた勅使籠というものが寺宝になっています。また、県の指定文化財になっている木像華厳の釈迦如来像や武田信玄が立ち寄ったときに使用した茶碗、徳川家康が使った茶碗と香具など戦国時代の遺品も保存されています。勝海舟や三条実美など幕末の有名人たちの書も残されているそうで、自らの目でしっかり歴史を眺めてきたお寺という感じがします。
いまは境内も、お庭もお墓所も小ぶりで、由緒ある寺院の面影はありません。隣の畑で農作業をしている人の息遣いが聞こえるばかり。シーンとしていて、お寺さんもお留守のようでした。
やっちゃった!
久しぶりに山梨県を走り、国道52号線で白バイに捕まりました(-_-;) 高速道路を降りてすぐの一般道路なのでスピード感覚が戻っていなくて、交通量はほとんどないし、ナビの反応が遅くて左折すべきところを直進しちゃったので、どこで軌道修正しようかとナビに気をとられていたのでありました。飛ばしている自覚なし(^_^;)
突然、後ろで赤灯が……。慇懃無礼な白バイ隊員でありましたよ、山梨県警。「運転手さん、いま何キロ出ていたかわかりますか?」「わかりませんねぇ、ナビに気をとられていたので」。……で、74キロ。24キロオーバーで、反則金は1万5,000円。いた〜っ! 迷いかけていたので、後部座席の人が何度も後ろを振り返って道を確認していたのに気づかなかった、と。隠れていて、出てきたらしい……。相変わらず、やることが汚いのぉ〜。
反則金もさりながら、過去2年間に違反がなければ点数は1年間保持、違反があれば2年間保持と。あれ? 3か月と1年ではなかったですか? いつ、変わったのだろう? 調べてみればいいのだろうけど、気力なし(笑) 昨年は確か2度やっていて(^_^;)、1回目は4月だったから消えてると思うのですが、2回目はいつだったかなぁ(-_-;)
1度捕まると、続けて捕まることが多いので(というか、過去歴はほとんどそうだったので)、2度目を気をつけなければ。2年累積されるとすると、つぎ捕まったら免停になってもおかしくない……。やだなぁ〜、もう!
近所のGSで、ハイオク180円/ℓまで下がっていたので、とりあえずガソリンを入れたのだけれど、5滴ぐらいこぼした! いくらだ? と怒っていたけど、反則金を払わなければ、もう1回満タンにできるじゃない……。1万円でおつりが来ないどころか足りない時代になりましたが、1万5,000円なら、さすがにおつりがくる……。
東京ドーム
気圧といえば、ドームから出て行くときの風圧って、ものすごいものがあります。今日は回転扉か出たので、出るときは普通に歩けたのですが、出たところで別の扉が開いていて、そこからの風でよろけました。以前、ぼさっとして扉から出たら、風に思いっきり押されて、出口に待機していた警備員に思いっきり体当たりしてしまったこともあります。大きな人だったので、受け止めてくれましたけど(笑)
今日は、腰と膝を傷めてしまって歩けなくなっちゃったというおばあちゃまの代打です。3階の前の方の席で、シーズンシート。3階に行ったのははじめてですが、あまりに急傾斜で怖いくらいです。ここで転んだら、グラウンドまで転げて行きそう……。
東京ドームは内野と外野の待遇の格差が際立っていて、外野は席も狭いし、通路も狭いし、バックヤードも狭いし、です。2階はすごいですよ〜。数年前におつき合いのあった会社が席を持っていて(1席100万円近いらしいです)、「いらないっ!」っていうのに(笑)、けっこう毎試合のようにくださるもんで、けっこう行ってました。売り子さんなんかいなくて、ちょっと手を上げるとピンクの制服のきれいなおねえさんが飛んできて、注文をとってくれるよーな席でした(^_^;) バックにはおっきなソファーなんか並んでいたしねぇ。今回の3階は、まあ、普通に球場ですね。狭くて急なことをのぞけば。たくさんの人を入れるためには、そうなるのかなって感じです。
ちょうど真向かいに青い人たちが少ない人数ながら頑張っていて、「そっちに行きたいねぇ〜」と同じく代打のおじいちゃまはビールばかり飲んでいました。東京ドームのビールは他の球場より高いのに(笑) 今日は日曜日の昼間だったので、外のジェットコースターからは、「キャー、ワー!」という賑やかな声が響いていました。