ピラミッドとキリストの墓
<キリストの墓>
キリストの墓の存在を知ったのは、SF伝奇小説というのでしょうか、「黄金伝説(半村良著)」で、物語もおもしろかったのですが、戸来(へらい/新郷村の旧名)がヘブライに通じるとか、たぶんにこじつけ感がありつつ、地名の類似性を引っ張り出してきたことにひょっとして?と思わせるおもしろさがありました。この地方には、古くから「ナニャドヤラ」という盆踊り歌が伝わっていて、この歌の歌詞「ナニャドヤラー、ナニャドナサレノ、ナニャドヤラー」は日本語では意味不明なのですが、ヘブライ語で聞くと神を称える内容になっているという説も紹介されていたのではなかったでしょうか。
<弟イスキリの墓>
読んだのはずいぶん昔で、そういう系の話が大好きな私は(笑)、読んですぐ行ってみたことがあります。あれから、何年たつのかな? その頃は、道路からちょっと登ったところに木の十字架の立てられている土饅頭が二つ……、なんだこれだけ? まあ、そうだろうな、という感じだったのですが、今日、ちょっと足を延ばしてみたら、すっかり整備されて「キリストの里公園」とやらになっており、さらに「キリストの里伝承館」という建物が立っていて資料が展示されていました。すっかり観光地になっているようで、半村良氏も貢献してるのかな?(笑)
もともとの新郷村のキリスト伝説というのは「キリストは22歳のときに日本に渡り、33歳のときにユダヤに帰って神の教えを伝道。捕らえられて十字架刑に処せられることになったのだが、実は磔になったのは弟のイスキリであった。生き延びたキリストは、再来日して日本女性と結婚し、この地に没した」というもの。で、ここにキリストの墓とイスキリの墓がある、と。まったく実証されていない説ですが、イスラエル文化とのいろいろ不思議な一致点もあるようで、なかなかおもしろみはあります。
キリストの墓の近くには、「大石神ピラミッド」というものもあります。今度は、半村良プラス高橋克彦の世界って感じ(^_^;) 国道をそれると未舗装道路で……。今日もまた(-_-;) 少し進むと未舗装ながら道が広くなってクルマも止められる「ピラミッド前」に到着。こんなところを見物にくる物好きはいないだろうと思ったら、先客が1組。私たちの後から1組。あらら、そんなにメジャーなの?(笑)
日本にもいくつかのピラミッドがあり、ピラミッドそのものは日本のものこそオリジナル……、というのは高橋克彦の世界。この「大石神ピラミッド」がそうであるかどうかはしりませんが、日本にあるピラミッドはいずれも自然の山を利用したもの、という説通りではありました。太陽石、方位石、星座石、鏡石などの名前がついた大きな岩がいくつか折り重なっている感じです。
600メートル先に「上大石神ピラミッド」というのもあるというので、果敢に未舗装道路を前進。轍の間にはぺんぺん草が生えているような道で……。すいぶん人もクルマも通ってないんじゃないでしょうかね? お腹をこすらないように、こっちの高みにタイヤを添わせ、凹んでいるところは避け……、ん? 600メートル? もう、2キロぐらいは来ちゃった感じだけど……何も見つかりません。
すれ違い用にちょっと広くなっているところで、うんうん言いながらUターン。戻り始めると、さきほど「大石神ピラミッド」前で出会ったクルマたちが前方から上がってくるではありませんか! しばし、見詰め合って、負けて、バックを開始しました(笑) いっくら甲斐で鍛えているとはいえ(-_-;)、直進でさえ慎重さを要求される道で、30〜40メートルは下がったでしょうかねぇ。にっこり笑って挨拶されても嬉しくない!(笑)
で、元へ戻るほんの少し手前に崖に上るような急勾配の朽ちかけた階段のようなものを発見。「きっと、ここだったんだ!」ということになりましたが、山道にクルマを停めるスペースもなく、「ま、いっか」と素通りする結果となりました(-_-;) あとでキリストの里公園の駐車場で、お見合いしたクルマと再び出会い、そちらも同じように戻ってきたとか。「何かありました?」と聞かれ、「たぶん、あそこだと思うんだけど……」と笑い合ったのが話のオチでありました。
五所川原立佞武多
今日は五所川原の立佞武多、これで「たちねぶた」と読みます。文字通り、青森のねぶたに比べると、幅は小さいのですが、高さがあります。見上げれば首が痛くなるほど! これで、ねぷた・ねぶたをすべて制覇(笑) 3日間で3つのお祭りを巡る忙しくも楽しいお祭りめぐりでした。
五所川原の立佞武多は、青森や弘前ほどメジャーではありませんが、明治時代には盛んに行われていたそうです。その後、衰退していましたが、10年ほど前に本格的に復活したそうです。「やってまれ、やってまれ」、「そーれ、そーれ」という掛け声も勇ましく、特別な跳人の衣装ではなく、普通の夏祭りの衣装というのもいい感じです。高校生や婦人会らしい方の踊りは、そろって元気がよく、楽しそう!
五所川原に行く前に、白神山地、といってもトバクチぐらいですけど、暗門の滝まで行ってきました。往復3時間、ヘロヘロになって歩いてやっと生還。核心の地までは行かれない(装備、体力とも!)ものの、ここでもブナの森は美しかったです。
その後、未舗装道路を通って、ほうほうの体で津軽峠に登り、ブナのマザーツリーを見に行き、延々と連なる未舗装ワインディング林道を鯵ヶ沢まで下り、猿にも会いました、雉にも会いました、桃太郎にも……さすがに会いませんでしたが、なんとこのコースの写真、全部、消えてしまいました。うぇ〜ん。カメラからPCに写し、カメラの画像を消すときにPC側も消してしまったようなのです。いろいろやってみましたが、復活せず。一緒に行った人たちに「証拠がないんだから、もう一度、登れ!」と……。勘弁してください……。けっこう、しんどかった〜!
青森ねぶた
今日は、青森のねぶたを見に行ってきました。ねぷたに比べると、一つ一つが大きく、人型で凹凸もあるので迫力がありましたねぇ。ねぷたは出陣の絵柄が多く、ねぶたは凱旋の絵柄が多いそうで、やはり出陣よりは勝って帰って来るほうが賑やかスケールが大きいのかもしれません。
ちょっと早めに行ったので駐車場もらくらく、見るのもいい位置を確保することができました。今年の大賞は青森山田高校関係。甲子園も勝って、さすがに勢いがあります?
昔、一度だけ、ねぶたを見に来たことがあるのですが、そのときは観光客の跳人のおにいさんに誘ってもらって、一緒に「らっせーら、らっせーら」と跳ねたものでした。お祭りは、やっぱり見るだけより参加したほうがおもしろいですね。最近では、規制が厳しくなり、跳人の格好をしていない人は参加不可。それでも、参加したい人のためには、レンタル衣装があります。2,500円前後だったようです。
たくさん写真を撮ったので、まだ整理が追いつきません。持ち歩いているラップトップの調子がイマイチなので、家に帰ってデスクトップから、またいい写真をさがしてUPします。
弘前ねぷた
弘前のねぷたを見てきました。2時間近く立ちっぱなし〜。疲れたから、帰ろうかなぁと思うと、また次の豪華なねぷたがやってくるので、もう一つ、もう一つと見ているうちにあっという間に2時間がたってしまいました。
弘前のねぷたは人物を立体的に作るのではなく、扇型の立体にダイナミックに絵が描かれています。青森ねぶた型の人物型も2台ぐらいは出ていましたが、やっぱりねぷたは扇型でしょう!
いったい何台のねぷたが通ったのでしょう! 数えていなかったので、台数はわかりませんが、2時間立っていて同じものには一つも出会いませんでした。まず、先触れに作っているチームの名前が現れ、次に小さいねぶたが現れます。これは数人で肩に担いでいます。「やーやー、どっと」の掛け声で、くるくると回ります。それに続くのが本番?のねぷた。かなり大きなもので、こちらは4人で綱を引いて回します。中には上下するものもあって、かなりの迫力です。
すごいなぁと思う作品は、やっぱり何かの賞を取っていますね。連続33年参戦、と書いてある台もあります。伝統の行事だなぁと思います。そして、若い人の参戦が多いのにも驚かされます。4連、5連の太鼓をたたいているのは、みんな若いおねえさんやおにいさん。きりりとさらしを締めて、若者が元気な街なのだなぁと思いました。
帰りの電車を降りて、空を見上げたら、星がとてもきれいでした! 弘前、いいところですね!
弘前へ
ねぷた、ねぶたという時期なので、これを見られると思い、引き受けちゃったのであります。今日は、弘前ねぷたを見に行きます。地震でキャンセルも相次いでいるという話も聞きますが、青森県にはさほどの影響もなく、例年通り、にぎやかにお祭りは始まっているようです。