ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/08/17  (日) 

富岡八幡宮「水かけ祭り」

富岡八幡宮の例祭、深川八幡祭りに行ってきました。今年は、3年に1度の本祭り。神輿や担ぎ手に水をかけるのが特徴で「水かけ祭り」ともいわれます。

真夏のじりじりする陽射しの中で、担ぎ手を「冷やす」目的ではじまった「水かけ」でしょうが、あいにく今日の東京は曇り、ときどき小雨もぱらつくような天候で、最高気温も25℃ぐらいだったようです。2、3日前だったら嬉しい水かけだったでしょうに、今日はちょっと肌寒い感じになりました。 

汲み置きしてある水を桶やバケツの水で威勢よくかけていくのはもちろん、要所、要所の消防団などが待機していて、消火用のホースで水かけ。これはもう「水かけ」ではなくて、完全に「放水」ですね。永代橋にさしかかるあたりでは、消防団がやる気満々で2本の予行練習をしていました。ビルの屋上まで届くような放水です。

  

手古舞などの先導でお囃子の音や「わっしょい」の掛け声が近づいてきました。放水! 
  
かけるほうもかけられるほうもずぶ濡れになりながら、楽しそうです。八幡さまの前ではお払いをした水を白装束の神職の方々(だと、思います)が、桶で次々とやってくる神輿に思いっきりかけています。その隣ではまたも消防団の放水。沿道で見守る人たちにも容赦なく水滴が降りかかります。
  
降りかかります……ぐらいならいいのですが、わざとなのか、消防団の手元が狂ったのか、放水に直撃されました。私は担いでないって! なるべく近くで写真を撮ろうと構えていた見物人の一団は、まるで風呂上りのようにずぶ濡れ。犬のように頭を振ると水滴が周囲に飛び散るくらいでした(-_-;) 寒〜! 桶の水を少々かぶったりするのはご愛嬌でしたが、これには参った〜。とりあえず退散。
 
ここが最後の見せ場となる八幡さまの前では、それまで踊り手がかぶっていた花笠などが見物人の列に投げ入れられます。サインボールを追いかけなれている私は、花笠をゲット(笑) いや、ただ偶然にも私の上に降ってきたのです。「どうしよう」と思っていたら、隣にいたおばさまが「縁起物だから、もらっておきなさい」とおっしゃってくれたので、ありがたく頂戴してきました。
  
神輿の通ったあとの道路は冠水状態です(笑) これが延々と続くのだから……。今日は52基と聞きましたが、資料によれば大小120基以上の神輿があるとか。これは明日の子ども神輿なども含まれている数なのかな?
 
「深川八幡祭り」は、赤坂日枝神社の「山王祭」、神田明神の「神田祭」とともに「江戸三大祭」の一つ。3年に1度、八幡さまの御鳳輦が渡御を行う年が本祭りです。東京では「三社祭」が有名で、集客力もあるのかもしれませんが、深川のほうが楽しいかも。掛け声が「わっしょい、わっしょい」に統一されていて、きれいに揃っているのもかっこいいですね。江戸の伝統をいまに引き継ぐ深川っ子の心意気でしょうか?
 
本社の一の宮神輿は日本最大の神輿として有名ですが、大きすぎて道路に出すことが難しいため、1991(平成3)年に初じめて渡御が行われたのちは神輿倉に展示されています。

 

富岡八幡宮の境内も参詣客であふれ、この大神輿に見入る人々もいっぱい。八幡さまの境内からお不動さま、深川公園のあたりまでは屋台がたくさんでていて、おいしそうなにおいが風に乗って流れてきます。
 
ずぶ濡れのポロシャツのまま、大江戸線に乗りました。寒くて、寒くて風邪をひきそう(-_-;) 新宿で降りて、近くの洋品店に飛び込みセールのブラウスを買って、トイレで着替え(笑) 同じことをやっていた人に会いました。その人も深川帰りだったかも(笑) 

 

で、自宅のある駅に着くとかなりの雨が降ってきていて……。結局、もう一度、ずぶ濡れ。いただいた花笠が髪と顔を守ってくれました。ご利益?



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2008/08/16  (土) 

スポーツが熱い季節で……

夜も暑いけど。テレビをつければ、いつでもどこでも「メダル、メダルって……」。頑張った選手に拍手を惜しむものではありませんが、メダル幾つなんてなことに騒ぎすぎるなって感じですよね。なんかナショナリズムの煽動みたいで嫌な感じ(笑) 平和の祭典とかいいながら、グルジアだ、ウィグルだ、って、あっちこっちできな臭いし。
 
スポーツに興味のない方々には、テレビを見る楽しみも奪われている感じですね。私は競泳とかかけっことか、タイムを競う種目は結構好きで、そこそこ見てはおります。採点とか審査とか、主観の入る要素がなくてすっきりしているのがいい、と。趣味のスキーでも興味があるのはアルペンだけ。互いに身体が触れ合わず、シンプルに競争だけするっていうのが好きみたい。単純な人間なのです(笑) 
 
趣味の野球もオリンピックに関しては興味なし。北島康介選手には「4年間、頑張ってきたね」と素直にエールが送れても、野球は「いつも仕事で野球やっている人たちのうち、星野仙ちゃんが贔屓にしている選手集めて行っただけじゃない」という感じがして。まあ、監督だから、好きな人を集めていいんだけど(笑) おかげさまでベイスターズはタイガースに勝たせてもらってます(^_^;)
 
なんだかオリンピックに押され気味にも思える高校野球もベスト8が戦いはじめて、佳境ですね。週末、京セラドームに出かけて行った熱いベイスターズファンの面々は、昼間は甲子園で横浜高校を応援していた模様。神奈川では、ひょっとすると(しなくても?)ベイスターズファンより、横浜高校ファンのほうが多いって感じです。こっちは強いしねぇ(^_^;)
 
汗だくになって道を歩いていたら、百日紅の花が満開になっていました。しばらく前から目を楽しませてくれていたピンクの花も、そろそろ終りを迎える頃になったでしょうか。猛暑も熱帯夜も、そろそろ終りにしてほしいものです。
 



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2008/08/15  (金) 

宝寿院(甲斐霊場第96番)

 

金剛山宝寿院は甲府盆地が眼下に広がる高台にあります。目を上げれば南アルプスの大きな山々がどっしりと構え、深呼吸をしたくなるような風景。このあたりはかつて平塩の岡と呼ばれたそうですが、由来は近くに塩泉が湧いていたことからだとか。海から遠いところなのに不思議です。
 
境内には石が敷き詰められていて、ちょうど植木屋さんが手入れ中だったお庭もよく管理されているという印象です。このお庭は夢窓国師が作ったということで有名。 岩に低木、高木が美しく配置されています。
 

立派な鐘楼があり、お寺ではいまでも1日5回、時間を決めて鐘を突くので、近隣では「宝寿院の鐘」を時刻のめやすにしている方々も多いのだとか。鐘楼の隣には樹齢200年といわれるシダレザクラがあり、春には訪れる人々の目を楽しませているそうです。
   

ご朱印をお願いすると、一緒に念珠をくださいました。「同行二人腕輪念珠」と書いてあり、お大師さまのお力がいただけるというもの。高野山の杉で作られた素朴な腕輪の感じで、木肌が美しいのですが、ゴムがちょっと……、すぐに切れてしまいそう(^_^;) はずして作り直したら、ご利益はなくなっちゃいますでしょうかね?



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2008/08/14  (木) 

八甲田山

 

山登りとはとんとご縁がないのに、ロープウェイという便利な乗り物のおかげで、八甲田山ではユニークな造形に出会うことができました。アオモリトドマツの松ぼっくり、だそうです。なんと、紫色なんですよ! 「わー、持って帰りたい」と思いましたが、自然保護地区なので、当然、落ちているものを拾って帰ってもダメです。残念(笑)
 
明治35年に青森歩兵第5連隊を200名も飲み込んだという山も、夏は爽快で、十分整備もされていて、遭難の心配はなし。という、ところしか、行かないのだけれど。山頂には散策路が作られていて、60分コースと、30分コース。もちろん、何の迷いもなく30分コースを選択(^_^;) この日は快晴でしたが、地面の悪いときには、ロープウェイの山頂駅で長靴まで貸してくれるようです。
  
ロープウエイで登っていく途中で植物分布が変わっていくのがわかったり、たった30分歩いただけでも、樹林あり、湿地帯あり。うっそうと茂る木々の間に、可憐な花を見つけたり。あちこち壊れている上に、体力にはからっきし自信のない身にも、山歩きの好きな人の気持ちが少しだけ、わかったような気がします。遠くに美しい姿の岩木山を望むこともできました。遊びに行ったときの晴天確率が高いなぁ、わたし。
 
ロープウェイの駅では、ちょうど映画「八甲田山」フェアのようなものをやっていました。1977年公開の作品だそうです。ひぇ、加山雄三が青年ではありませんか! 高倉健も三國連太郎もお若い!(笑) そりゃ、そうですね、もう30年以上も前の作品です。
 
撮影も厳寒期の八甲田山系で行われたそうで、いろいろな苦労話があるようでした。時間がなくて、解説をあまり読んでこられず、残念。いまでも自衛隊が訓練を行うそうですが、装備もその頃より充実しているし、さすがに遭難はないようです。よかった、よかった。



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2008/08/13  (水) 

十和田湖

青森県の一番の観光地といえば、やっぱり十和田湖でしょう。というわけで、十和田湖にも行ってきました。3回目か、ひょっとすると4回目ぐらいかもしれません。とにかく、青森に来たときは必ず行っているような……。奥入瀬渓流が地震で崩れたという報道がありましたが、もう復旧したそうです。さすがにすばやい対応ですね。

 今回はクルマで展望台巡り。十和田湖には4つの展望台があります。そのうちの3つを廻りました。なぜ4つではないのか? ははっ、道路工事に気をとられているうちに初荷峠は行き過ぎてしまったんですよ(-_-;)
 
まず最初に眺めたのは滝の沢峠からの十和田湖。生い茂った樹木の向こうに見える水面は穏やかで青く、涼しげでした。
 
そして、ここに訪れた人は、まず必ず行くだろう乙女の像まで歩いてみました。散策コースができていて、湖面からの風が肌に心地よい道です。途中に木道のようなものができていて……、前にはなかったような気がします。どんどん整備されているのでしょうね。いいような、寂しいような。
 
乙女の像の置くには十和田湖神社がありました。ここは初めて。神社があることすら知りませんでした。自然を愛する人々がお参りする神社なのでしょう、健脚を願うお守りなどがあり、人気があるようでした。
 
次は瞰湖台展望台。なるほど湖を俯瞰できるところというイメージですね。これが湖? 海ではないの? と疑いたくなるほど、広々とした水面に島がぽっかり。実際は島ではなく湖に突き出た半島なのですが、まるで島のように見えます。展望台の横には切り立った崖があり、これも不思議な風景。
 
最後に行ったのが御鼻部山展望台。また違った十和田湖の姿を見たばかりではなく、野生の狸に遭遇! 地面を掘り返して何か食べ物でも探しているようです。しかも、近づいても逃げない! それどころか、呼んだらこちらを振り向きました(笑)
 
この辺りには、もう赤とんぼがとんでいます。そして、耳元では……、ブーン……、あ、あぶ? 刺すのだけはご勘弁ください、お代官様。あわてて、クルマに戻りました。
 



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城ノ倉大橋
ウォーターリリー