ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/10/24  (金) 

「容疑者Xの献身」

先日、仕事の先輩と一献かわしたときに、「容疑者Xの献身」が話題に上りました。その方は、原作を読んだそうですが、「あれは福山雅治じゃないなぁ。イメージとしては温水洋一だ」と言っていました(笑) そう言われると、観る前に読むのは危険なので(笑)、観てから読もうと思い、まずは映画「容疑者Xの献身」を観てきました。観ながら、温水洋一が頭をチラチラかすめたりして(^_^;)
 
テレビドラマの「ガリレオ」は観ていなかったので、福山教授とは初めてご対面いたしました。先輩のオジサンに言わせれば「かっこよすぎて、合わない」のだそうですが、映像で初めてお目にかかる私には、まあ、あの方が湯川教授でありますから(笑)
 
堤真一には、すごく魅力的でかっこいい男の役でも、暗くてかっこ悪い男の役でも、なんだかすんなり納得させられるものがあります。Xの最後の号泣は、せっかく構築した論理が破られた思いで。そっちのほうが色恋のj話より納得できる感じ。刑事は、柴咲コウじゃないほうがいいなぁ。原作では男の刑事だそうで、そのほうが話がすっきりするような。どうも色恋がからむのが嫌いみたいですね、個人的に(笑) 
 
「おくりびと」がいいよって言われて映画館に行ったのですが、上映時間の都合でこっちにしちゃいました。また、「おくりびと」は見逃しちゃうかもしれませんねぇ。1日の上映回数が少なくなっている……。
 



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2008/10/23  (木) 

丹波黒大豆の枝豆

神戸に住まう叔父から、今年も丹波黒大豆の枝豆が届きました。数日前に「送るよ〜」という予告をもらい、とても楽しみに待っていたものです。大きくてふっくらした枝豆は、丹波黒大豆ならでは。さっそく塩茹でにして、まずは一粒、口に放り込むという感じです。おいしい!
 
昨年は、まずはご飯に炊き込んで豆ご飯を作りましたが、今年は茄子と胡瓜の塩もみと一緒に豆サラダ風。茄子も豆も色白ではないので、見た目は美しいとはいえないのですが、さっぱりしていて本当においしくいただきました。紫蘇の青葉とちょっとだけ塩昆布を混ぜ込んで、ますます色黒になりました。見た目より、おいしいんですよ〜!(笑) 
 
今日の夕食は、これと手作り和風ハンバーグ、酢の物、アサリの味噌汁、じゃこ入り納豆でした。栄養のバランス的にはどうなんでしょうね? そう悪くはないと思うのですが(^_^;) さて、明日はどうやって食べましょうか。
 
いつもおいしいものを作ったり、探したりして送ってくれる叔父ですが、その姉、つまり私の母は「塩茹でにしてそのまま食べるのがいちばんおいしい」といって、何も手を加えようとしません。それはそうかもしれませんが、これで本当に実のきょうだい?(笑)
 



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2008/10/22  (水) 

鍛冶

次大夫堀公園民家園の土蔵の一つで、「鍛冶の会」という方々が、鍛冶の実演をしていました。「動く展示物」ということで、ボランティア活動なのだそうです。「写真を撮ってもいいですか?」とお伺いすると、気軽に「いいですよ」と炎をぶわーっと立ててくださいました。なかなか迫力があります。

昔ながらの方法で、彫刻刀や小刀、ノミ、包丁などを作っているそうです。刃先の切れ味をよくし、丈夫にするために一部に鋼が入れられています。その接続部分、よく研がれた小刀を見せていただきました。まだ、研いでいない刃先にはしっかりと鋼が溶接されています。私には金属のことはまったくわかりませんが、このようなものをトンテンカン、トンテンカンと作るのはなかなか楽しそうです。
 
説明をしてくださったのは、なんと彫刻家の方だったのです。細かい細工をするために、自分の手になじむ彫刻刀を探しているうちについに自分で作ってしまうようになったのだとか。道具入れには完成品やまだ未完成のもの、さまざまな彫刻刀が納められていました。この方の彫った彫刻の写真も見せていただきましたが、繊細で隅々まで心が配られている作品でした。やはり、ものづくりを楽しむ方は、道具にも「こだわり」が生まれるのでしょう。メンバーの中には包丁人などもいらっしゃるようです。道に迷った怪我の功名、珍しいものを見せていただきましたm(_ _)m
 



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2008/10/21  (火) 

次大夫堀公園民家園

喜多見で迷ってウロウロしていたとき、住宅街の中で水田に出会いました。水田といっても六畳ぐらいの広さ。何かの実験用かなと思って近寄ってみると、向かいに次大夫堀公園とあります。次大夫堀というのは、江戸の初期、小泉次大夫という代官の指揮で開発された農業用水の別名だそうです。
 
かつては忘れられ、荒れていた堀にすぐ近くを流れる野川から水を取って、昔ながらのきれいな流れを復元し、本物の水田を作ったのだそうです。流れの側に江戸時代後期の古民家と土蔵、納屋、消防小屋などを移築し、復元したのが次大夫堀公園民家園。
 
家の中や軒下には民具が置かれて、靴を脱いで中にも自由に入ることができ、民具などに触れることもできます。昔の世田谷の農家の暮らしを疑似体験できるかも。ボランティアの方(たぶん)がいらっしゃって、いろいろと説明もしてくださるような。私が行ったときは先客がいて、話し込んでいるようでしたので、お話は伺いませんでした。
 

 
この民家園は、1988(昭和63)年11月に開園。名主だった安藤家のお屋敷には主屋1棟、庭には土蔵があり、ちゃんと門もついています。中に入ると機織機や内倉に収められた櫃などを見ることができます。名主の家らしく式台もついていて、入口の感じは小さいながら本陣の様子にちょっと似ていました。土間も広く、農業用具がたくさんありました。
 
もう一つの民家、加藤家はごく普通の農家だったのでしょうか。広々とした畳の続き部屋が一つと、板の間の囲炉裏の間があり、土間に下りるとかまどからにかけられた鍋からいまにも弓削が上がりそうです。埋め込まれた甕のようなものには、いったい何がしまわれていたのでしょうか。
 
もうひとつの民家は、食堂のようなものになっているようです。何人かの、しかもそうとうにうるさい(笑)子どもたちが駆け回っていたので、入ってはみませんでしたけど(^_^;) 入場無料なので、近所の方々の憩いの場っていう雰囲気もあるようです。あんまりうるさい子どもが多いと、その家族以外の人は憩えませんけどねぇ(笑)
 
消防小屋には、昔の消防に使われたポンプや消防士の衣服などが展示され、消防の歴史なども勉強させてもらえます。隣には半鐘もあり、火事の規模によって半鐘の叩き方の違いなどが掲げられています。なかなかおもしろいですね。この小屋の前で熱心に向かいの民家を写生しているおじさんがいました。わき目もふらず……。
 
そのほかにもう一つ蔵があり、そこは鍛冶場になっていました。鍛冶の話はまた明日(^_^;)
 



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2008/10/20  (月) 

日本橋「べったら市」

日本橋小伝馬町、時代小説ではおなじみの町ですが、毎年、ここで行われる恵比寿講「べったら市」へ行ってきました。「べったら市」は、江戸中期の中期、宝田恵比寿神社の門前で10月20日の恵比寿講のために、前日の19日に市がはじめたことがその起源だそうです。
 
大根のべったら漬けがよく売れ、この麹のついた大根を「べったりつくぞぉ〜、べったりつくぞぉ〜」と叫びながら振り回して売ったことから「べったら市」と名づけられたのだとか。アメと麹で大根を漬け込んだそがべったら漬けで、ほんのり甘くて、おいしい大根になっていました。でも、100gあたり300円とか400円とか、けっこう高価です。大根1本が2,000円ぐらいになってしまうのですよ。
 
恵比寿さまは江戸時代以降、商業の神様として信仰を受け、恵比寿講には多くの商人が集まっています。ここ日本橋の恵比寿講は日本橋七福神の恵比寿さまが祀られている宝田恵比寿神社の前に市が立ちます。「べったら市」とよばれるようになったのは明治以後だとか。
 
今日は、平日の昼間だというのにかなりなにぎわいでした。夕方から、またいっそうにぎわったのではないでしょうか。有名な店が出すべったら漬けの露店のほかにも、たこ焼きやお好み焼き、金魚すくいなどたくさんの露店が建ち並んでいます。こぶりなべったら漬けを1本買うと、露店のおにいさんから「今年は今日で終りだから、また来年、買いに来てね〜」と言われました。鬼が笑う(笑)
 
ビニール袋に入れて、紙で包んで、さらに袋に入れて……。でも、けっこう臭うのですよ。べつに悪臭ではないのだけれど、電車の中でちょっと肩身が狭かったです。とりあえず、友人の事務所に飛び込んで、さらに厳重に、幾重にも袋に入れて縛ってみたのですが、やっぱり、やや臭いが……。通勤ラッシュになる前に、そそくさと帰ってきました(笑) でも、おいしかったです!
 



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