不景気には金色
そういえば、マイバッグ持参率が高くなっているように感じられます。エコというより、割引が効いているのかも。ときどき私が行くスーパーマーケットでは、バッグ持参だとその場で合計金額から2円引いてくれるところと、スタンプ20個で100円引いてくれるところがあります。さて、どっちがお得でしょう?(笑) スタンプは結果的に1回につき5円引きになりますよね。
ところが、その場で引く店のほうがマイバッグ率が高いような気がします。主婦営業中の友人は、「その場で引いてくれるほうがうれしい」と言っていました。「安い」を求める心理は、けっこう気分的なものが多く、よーく考えて決める人は少ないのかも。スタンプカードだと出しそびれたり、少額でカードを出すと嫌な顔とは言わないまでもレジの人に微妙な顔をされて出しにくいという場合もあります。ちなみに少額の買い物の場合、家の近くの店では「カードをお持ちですか?」って訊いてくれないし(-_-;)
どちらの店でも、1点ずつ何回もレジを通れば、全品2円引きだったり5円引きになったりしますよね。でも、そこまでできる根性のある人って、いるのかな? 一度、メモを預かっていたのに買い忘れがあって、150円ぐらいの物をあとで買い足したら、やっぱり2円引いてくれて……、「あ、それはいいです」なんて言いそうになりました(笑) 言わなかったけど(^_^;) というのも、レジの人は淡々と、当たり前のように2円引きの値段でレシートをくれたから。ありがたいような、申し訳ないような。
いろいろなお店をこまめに回って、本当に安いものをしっかり探して買う人もいるのでしょうね。私は貧乏でもそれほどの根性はなくて(-_-;) 私が知っている限りではそこまできちんとやっているのは隣の家のご夫妻だけ。まだ還暦前だと思うけど、すでに家を3軒建てたのだそうです。この辺り、多摩地域でもけっこう地価は高いほうなんだけど。夫はサラリーマン、妻は公文式の教室をやってらっしゃいますけど、この方々は関西人です(笑)
あとは頼みにするのは宝くじのみ!(笑) 今日は年末ジャンボ宝くじの発売日ですが、ここのところ宝くじの売上は下がっているそうですね。お金がなくて、宝くじも買えないということでしょうか。「夢を買う」と言われても、私も「どうせ買っても当たらないし〜」と言って「買わない派」なのですが。まあ、買わなきゃ「絶対に」当たらないんだけど(-_-;)
風水では景気の悪いときには金色の物を身近に置くといいと言われます。そのせいでしょうか、縁起堂本舗でも金色の縁起物の人気が高まっているとか。とくに「打出の小槌」。八方ふさがりのような閉塞感の中では、せめて「打出の小槌」でも振ってみたいものだと思う人も多いのでしょう。金色だし(^_^;) 私も1個、キーホルダーにつけたのですが、財布じゃなければダメかしら? 小槌を開けてみると、中にいろいろな物が入っていて、気分的にも楽しめます。本当は開けないほうがいいんですって。ご利益があるといいんだけど〜。
多摩センターイルミネーション
小田急線および京王線の多摩センター駅からパルテノン多摩へ向かっての広場というか、通路というか、ここが素晴らしいイルミネーションで彩られているというウワサを聞き込み、行ってみました。40万個の電球が使われているそうです。時間によってはさまざまなイベントも実施されるとか。
駅を出て最初に出迎えてくれるのは、ひときわ明るい青い光のトンネルです。水族館をイメージしているトンネルで、家族連れやカップルがイルカや魚が踊っている下を楽しげにくぐり抜けていました。テレビかな、映画かな、なんか撮影らしきものもやっていましたよ。何度も何度も同じところを行ったり来たり。ご苦労さまです。
ところどころにサンリオのキャラクターたちがいます。ピューロランドが主催しているのかな? 協賛しているのかな? 終点には大きなキティがいます。35歳になるんですって! いいですねぇ、キャラクターは年をとらなくて(笑)
街路樹に光のカーテンがかかり、大きなモミの木が飾られているばかりではなく、通路のあちこちにさまざまな動物やサンタ、クリスマスを想起させるものが輝いています。
首を振るもの、光が点滅するもの、けっこう凝ったものが数多く見られました。これはなかなか楽しい! 見物客もかなり集まっていて、あちこちで写真を撮りあっています。
フラフラしていたら、やっぱり、「すみません、シャッターを……」(笑) いいですよ、「ハイ、チーズ」は古すぎます(笑) 私は「いきますよ〜」なんて声をかけてシャッターをおしますが、いまどきの方には「チーズ」じゃなくて、何か決まり文句があるんでしょうか?(笑)
晩秋
当然ですが、本日は筋肉痛の一日。太腿といわず、ふくらはぎといわず……。昨夜は懸命にストレッチをし、ぬるい風呂に長時間浸かって、なんとか回避できないものかと思ったのですが、やっぱり無理でした。慣れないことはするもんじゃない! ではなく、いかに日頃から運動していなければいけないかと思うべきでしょうね(-_-;) 自宅の階段を降りるのもやっとの思いでした。
これは放置しておくより、逆療法がよいに違いないと勝手に判断し、野川公園に散歩にいきました。家を出るときは、子どもがお漏らしでもしたときのようなぎごちない歩き方です(笑)
山の紅葉ほど鮮やかではないものの、里にも晩秋の気配が濃厚になってきています。色づいたというより、枯れかけたという感じに風情があります。秋晴れの午後の陽射しに木々も水も輝いていました。3連休ということもあり、遠くへ出かけた人が多いのでしょうか、家族連れの姿もまばらです。
川沿いを歩いていると、1本の木にカラスがたくさんとまっていました。なんで1本の木にだけ集まるのでしょう? 「人を襲うこともある」という先入観があるからでしょうか、この木の下を通り抜けるのはちょっとビクビク。鳴き声も不気味な感じで……。カラスが怖いのは、真っ黒な姿や嘴の鋭さがあるからでしょうか。だいたい鳥は苦手なのです(-_-;)
公園を突っ切って流れている野川の河原に、「ほたる川」がありました。勢いよく噴出している湧水を小さな川に流し込んでいます。魚が卵を産んだり、大水や水涸れのときにも魚が非難できるように作ったものだそうです。国分寺崖線(ハケ)の湧水の一部なのでしょうか。すぐ横を大きな道路が走っているにもかかわらず、自然はけっこう我慢強く存在しているものです。
その道路の街路樹もそろそろ色づきはじめました。日当たりの関係なのでしょう、道路の北側の木はまっ黄色、南側の木は緑色、なかなかおもしろい風景です。帰りは歩く元気がなく、駅へ行くバスに……。けっこう情けない散歩となりました。
大山登山
「登山」はちょっと大げさ。まあ、ハイキングです。スキークラブの後輩に誘ってもらって、伊勢原の阿夫利神社の奥の院まで登ってきました。かなり壊れている私の膝と股関節を心配して、先輩がサポートについてきてくれて、合計4人で山登り。この2名は歩きなれている人たちですが、残りの2名はヨレヨレの初心者。帰りの電車の中で、その先輩は深々とため息をつき、「とにかく、ふたりが無事に下りてきてくれただけでよかった」とつぶやいたものでした(笑)
小田急線の伊勢原駅を降りると、ケーブル駅に向かうバスの行列、臨時便がたくさん出ていて、老若男女、たくさんの人が大山登山口に向かっていました。これほどポピュラーなところなら、私の足でも大丈夫なんじゃないかとの楽観的観測は、バスを降りてケーブル駅に向かう道で早くも破られました。すごい階段! 行列に並んでやっとケーブルカーに乗り、上の「阿夫利神社下社」駅につけば、また階段! とにかくひと息もつかせてくれない、ずーっと登りのコースなのです。
ケーブルカーの終点、阿夫利神社には、大山祗大神またの名を大水上神ともいう、どんなことでも熱心に祈願すれば成就しないことはない、という霊験あらたかな神様なのだそうです。さらに酒解神とも呼ばれ、酒造の祖神ともいわれているそうで、境内には川越の酒屋さんの大きな桶がしつらえてありました。そして、紅葉がまっさかり。
お天気がよかったので、赤と黄色、常緑樹の緑とのコントラストが息をのむ美しさでした。今日から週末にはライトアップもされるようです。ここからは、横浜や江の島、湘南海岸が一望に見下ろせます。
ここは、下社。本社は標高1253メートルの山頂にあります。いざ出陣! 登る前に100円払って、自分でお祓いをしていきなさいっていうのは……、ちょっと営利主義?(笑)
子どもや年配の方も登っているので道に迷う心配はないとはいえ、とにかく急な階段が続きます。階段というよりは大きな石がごろんごろんしている感じ。「歩けなくなったらタクシーを呼んで!」なんて言っていた冗談も出なくなり、ひたすら這い登っていきます。
途中には夫婦杉とか、天狗が鼻をつっこんで穴が開いたという岩やらがありますが、荒い息をつきながら一瞥するのがやっとです(笑)
それでも途中に紫色の実をつけていたその名を「紫式部」という木の枝が、青空に実をつけた枝を広げている姿などをみるとほっとさせられました。
途中、急に展望が開けるところがあり、お天気に恵まれて、富士山がくっきりと見えました。でも、富士山が見られるより、足を止めて休憩ができることのほうがうれしい(^_^;)
それでもまだ、半分しか登っていないようで……。道には「○丁目」という道程の目印が立てられています。全部で28丁目ありました。10丁目ぐらいから、「あと何丁目だ!」といちいち残りの道程を数えながらの旅……。
やっと頂上につくと、さすがに標高が高いため、晴れていても指先が凍えるほどの寒さです。もう正午をとっくに回っているというのに日陰にはまだ霜柱が残っているくらい。
汗をかきかき登ってきた身体もいっきに冷やされます。ガイドには登り90分と書いてありましたが、120分ぐらいかかったでしょうか。まあ、私にしたら上出来といったところです。早起きして作ってきたおにぎりを食べて元気を出し、下山。下りはのぼりほどきつくはありませんが、膝はがくがく……。先輩がもってきてくれたストックにすがって下りました。感謝!
帰りはヤビツ峠へ回り、ここからバスで秦野へ。もう、本当に疲労困憊(-_-;) 山歩きなんかしたことのない人間にとっては、けっこう過酷なコースなのではないでしょうか。なんていうと「情けない!」と言われそうですが。でも、なんとかやり遂げたので、次はどこへ?(笑)
「小森生活向上クラブ」
すごく不愉快な思いをさせられたり、理不尽な行動だと感じたときは、誰でも心の中で「殺してやる!」なんて叫んでしまったりするのかもしれません。それぞれが「誰でもあなたの殺したい人を100人まで殺してもいい」と言われたら、ふっと思い浮かべてしまう人がいるかもしれませんね。そして、私の殺したい100人の中のひとりの「殺したい100人リスト」に私が入っていたりするかも(-_-;)
電車の中で大股広げてマンガを読んでいるようなにいちゃんに「バキューン!」、痴漢なんかためらわずに「バキューン!」、セクハラおやじに「バキューン」……。オウムの松本って人は「バキューン!」でいいのかもしれないけど、では、その人に操られた感じで手先になっちゃった実行犯ははたして「バキューン!」でいいのかなと考えてしまったり?
正義のためにと言う正義って、結局は自分だけの価値観なのでしょう。正義のためなら神になってもいいということ。神になりたいと思うでしょうか。神として人を裁くには苦悩がありすぎますよね。誰を「バキューン!」するかは……。「バキューン!」という気持ちはだいたい一過性で、しばらくたつと「なにも抹殺するするほどのことでもないやな……」という怒りだったりします。逆にぶすぶすとくすぶって、いつまでたっても「抹殺したい気分」が残る怒りもあるかもしれません。
いみじくもこの映画を観た日に元厚生官僚の人が殺されるという事件がありました。犯人も動機はまだ不明のようですが、ひょっとして生活向上クラブ? もちろん映画はデフォルメされていますが、なんだか同じにおいを感じました。映画は、どこまでが小森課長の妄想なのか、虚構の中でさえ、さらに夢なのか現実なのか、妄想の中の妄想なのか、訳がわからないところに妙に雰囲気があります。古田新太という役者がやってるから出せる味なのかなとも思います。
あなたには誰か「バキューン!」したい人、いますか?(笑)