N響コンサート
曲目はロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」、フンメル「トランペット協奏曲」、グリーグ「ペール・ギュント組曲」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」の中の何曲かで、フンメル以外はクラシック音痴の私でもときおりは耳にするような、なじみのある曲目でした。コンサートの前に、別室でN響のアドバイザーの方から、曲目や作曲家、オーケストラの構成などについてお話をいただきました。裏話などもあり、お話が上手なこともあって、こちらもすごく楽しませていただきました。勉強にもなったし。
指揮者は長命な方が多く、90歳などは当たり前の世界なのだそうです。70代でやっとハナたれ小僧なのだとか。全身を大きく動かしてラジオ体操ばかりやってる職業だから元気なんじゃないですか、と(笑) 今日の指揮者はスイス生まれのシャルル・デュトワさん。年齢は秘密にしているそうですが、やっとハナたれ小僧になったぐらいではないかとのお話です。私には指揮者やその方のかもしだす音の評価なんかはまったくできませんが、ふわっとしたエレガントな指揮棒で、素敵なハナたれ小僧でした。2曲目の「トランペット協奏曲」ですが、ベネズエラ生まれのフランシスコ・フローレンスさんがソロでトランペットを演奏します。トランペットといえばライトスタンドから聞こえてくるヤツしかしらないような(^_^;)私には、華やかでありながらこんなに優しさにあふれた音色が出せるのかと驚かされました。ちなみにトランペットの協奏曲というのは2曲しかないそうですよ。
N響には110人が所属しており、今日は77人が演奏。「どの楽器でも給料は一緒なんですか?」という質問をした方がいて、笑えました。音符の数で給料を決めるわけではないので1曲で1回だけシンバルを叩く人も、ずーっと演奏し続けているようなバイオリンも一緒だそうです(笑) チューニングではコンサートマスターが「ラ」の音を出して合わせていきますが、この「ラ」という音は、赤ちゃんが生まれて最初に出す声の音階に近いのだとか。不思議ですね。9000年前に中国で見つかったチューニング用の笛も「ラ」に近い音程だったそうです。
チューニングの周波数は国際標準で440Hzと決められているそうですが、守っているオーケストラはほとんどなく、N響は442Hz、ウィーンフィルは444Hzでやってます、などという話もおもしろく伺いました。440Hzというのは、テレビや電話の時報のポーンという音の周波数だそうです。勉強になるでしょ?(笑)
腰痛!
ひき肉を大量に買い込んでいたので、帰ってきてからタマネギをたくさん炒め、ハンバーグと餃子とロールキャベツをまとめて作ったのが原因でしょう。タマネギを刻んで(カッターですが)炒め、冷ましている間にスープとサラダを作り、野菜を切ってレンジで加熱して、冷凍してあったカレールーを戻し、それに野菜を入れて本日の夕食にし、野菜がかたいと文句を言われ(-_-;)
冷めたタマネギに人参やらなんやらを刻んで入れて練ってハンバーグを作り冷凍庫に投げ込んで、次はキノコと野菜をタマネギとともに練って茹でたキャベツに包み、最後にキャベツを刻んで(カッターですが)、絞って生姜を刻んで混ぜ餃子の皮で包み……。切ったり、洗ったり、包んだり……、もうダメだ〜! という状態になりました(笑)
最近、けっこう料理にハマっているのですが、不慣れなため、作りすぎるという過ちをよく犯します。メインになる食べ物と味噌汁・スープのたぐいのほかに、いろいろ小鉢モノを製作し、「誰がこんなに食べられる?」と家の者に顰蹙をかいつつ、翌日や場合によっては翌々日に持ち越されたりします(-_-;)
古い家なので親の代の身長にあわせてキッチンが設計されているのではないかと思います。私はとりわけ背が高いというわけではありませんが、母親との身長差は10センチほどはありますからねぇ。台が低い! たぶん、これが腰痛の原因なのではなのではないかと。
用事がないのでモデルルームなどを見学したことはありませんが、最近の家は多少なりとも調理台は高くなっているのでしょうか? 男の子だって、料理をするのが当たり前になっているし、平均身長はやっぱりそっちのほうが高いしねぇ。
お風呂に入って、フェイタスをそこらじゅうに貼りました。これで回復しなければ、明日はおばあさんのように歩くことになっているかも(-_-;) 今日は、おしゃれな街(笑)の話題を書こうかと思っていたのですが、写真を加工する元気がなく、腰痛のグチ。まったく何をやっているのやら(^_^;)
三の酉「花園神社」
酉の市というのは関東地方だけの風習だそうですね。三の酉のある年は火事が多いという言い伝えがありますが、江戸時代に統計をとったわけではないねしょう(笑) 江戸は火事の多い街だったから、何かにつけて火の用心を呼びかけたということでしょう。三の酉の熊手には「火の用心」のお札が貼られていることもあるそうです。
昨年は浅草の鷲神社へも行ったのですが、今年は近場の花園神社だけ。しかも日の高いうちに。本当は日暮れてからのほうが「らしさ」がありますけど、混むし、寒いし(^_^;) それでも、昼間からお参りの人はひきもきらず、かなりな行列ができていました。
珍しく行列に並んでみました。一歩ずつ前進して、やっと参拝のできる位置まで来ると、お賽銭箱はなく、大きな白い布が広げられています。ここに参拝者はお賽銭を投げるのですが、お札の顔はあまり見かけませんでしたね。たまに埋もれているのも英世さんで、諭吉さんはおいでになりません。やっぱり、不景気なんですよね。その散らかったお金を神職の方が熊手で集めていました。そういう熊手ならほしいです!(笑)
熊手は年々大きくしてゆくものとされています。毎年、熊手をお買い求めの方はすっごく大きな熊手になりそうです。大きな物もお店には飾られていましたが、どんな方がお買い求めになるんでしょうね。初心者には小さくて、お値段もお手ごろなもの。定価はついていないので、聞いてみないといくらかはわかりません。
華やかな熊手を見て歩くだけという人が圧倒的に多いようでしたが、時おりお買い上げの賑やかな手締めも聞こえてきます。いくら景気が悪いからと言っても縁起物は惜しんではいけないもののようです。
露店もたくさん出ていました。たこやき、焼きそば、好み焼き、串焼き……、縁起物の稲穂や切山椒、来年の暦ももう売られています。ひとりでお祭りをうろうろしているなんて、恋人も家族も遊んでくれる友だちもいないという都会の孤独が浮き彫りになっているような風情ですが、ひとつだけいいことがあります。買い食いしない!(笑) ひとりで買い食いは、あまりにもわびしいですものねぇ(^_^;)
縁起物といえば、数日前に金色の「打出の小槌」をつけてみましたと書いたら、縁起堂本舗のショップのほうに同じものをご注文いただいた方がたくさんいたとか。お揃いですね!(笑) お顔もお名前も存じ上げない方々ですが、なんとなく「ご利益祈願仲間」になったみたいで、なんだか楽しくなりました。
「ハッピーフライト」
飛行機は大好き。私は航空会社といえばANA派ですが、幸か不幸か、これまで定刻に飛び、定刻に着かなかったことは一度もありません。でも、飛行機がほぼ定刻で動いているって、考えてみればすごいことかも。まあ、毎日、飛んでる便数とトラブル発生率と、自分の搭乗回数を考えてみれば、かえってトラブルの出会うのは非常に難しいということになりそうです。そういう意味で「不幸か……」です(笑) まれに起きることに立会い、たまには非日常感覚を味わってみたいじゃありませんか。くじ運悪いしなぁ……(^_^;)
あ、そういえばANAの飛んでいない青森空港に行ったとき、当然違う会社の飛行機でしたが、羽田のジャムで機体が来ないといって1時間遅れたことがあったなぁ(笑) 羽田から来て、ちょこっと整備して、また羽田に帰る機体だったらしいのです。最終便だったから、羽田到着が遅くなり……、どうやって帰ったんだっけ? ああ、駐車場にクルマを投げ出してきていたので、帰りの足は心配しなくてよかったのでした。寝坊して、「定刻」の羽田行きのエアポートリムジンに乗りそこなった日(-_-;) そんなの、トラブルのうちに入りませんね。
一度、岡山上空で乱気流の発生とかで、ズドンと落下した感を体験したことがあります。ジェットコースターみたいで、とても楽しかった(笑) こういう体験も残念ながら?これだけ。荒天で、窓の外にピカピカ稲妻が見えたことがあったけど、機体には落ちなかったしねぇ。「わー、きれい。珍しいものを見せてもらった」なんて無邪気に喜んでいたけど、コックピットでは操縦士さんたちはけっこう緊張感があったのかなぁ、などと思いました。安全に運行しようと日々努力しているみなさんが聞いたら、怒りそうですね。
前日のアルコールが残っていて操縦禁止になったパイロットがいたという報道が記憶にありますが、いくら自動操縦の時代になっているといっても、あれだけ重いモノを飛ばして、しかも多くの人々の命を預かっているパイロットって、そうとう緊張感のある職業でしょうね。無事到着したら、「酒でも飲まねばやってられるか」ということにもなりそう。きっと長生きできないに違いない、とか(笑) 知力に加えて体力や気力も充実していないとできないのではないかという感じがします。プロスポーツ選手並みとはいわないまでも、けっこう引退がはやいのかしら。そういえば、空港をさっそうと歩いているパイロットのみなさん(「新選組のように肩で風を切って」という表現をどこかで見たことがあり、これには笑えましたが)は、ベテラン風の人でもせいぜいが壮年という感じですね。
映画では中央コントロールの人々がいちばんかっこよかった! 岸部一徳がかっこいいと思ったのははじめて(^_^;) あの人がむかしサリーだったなんで信じられない!(笑) 飛行機を運航させるためには、とても多くの人たちが身体を張ってるという感じが、押し付けがましくなく伝わってきました。もちろん現場のパイロットもCAも大変だろうけど、整備もかっこいいなぁ。もう少し若ければ……(笑) そういえば、離陸する飛行機を見送ってくれる整備の人たちを見ることがあります。自分が整備した飛行機の無事を祈り、自信をもって見送るのでしょうね。ただ、個人的に田中哲司のファンだったりするとか(笑)
神宮外苑いちょう並木
神宮外苑のいちょう並木が見ごろを迎えています。この時季にクルマで通りかかったことは何度もあるのですが、「きれいだなぁ〜」の脇見運転には限度があります。今年はお徒歩で見物してみようと思い立って、地下鉄を降りました。
青山通りから左に曲がると、目の前に素晴らしい風景が広がり、思わず足が止まります。見事! 私が到着したのは午後の少し遅い時間、ちょうど日が西に傾きかかった頃。沈みかける前のひときわ明るい陽射しを受けて、いちょう並木は金色に輝いていました。前を歩いていた初老の女性が数人、「ちょうどいい時間に来たみたいね」と。そうかもしれませんし、午前には午前のよさがあるのかもしれません。
このいちょう並木は1923(大正12)年にできたそうです。もう85歳なんですね。代々木にある宮内省南豊島御料地の苗圃で、樹高6メートルほどに成長していたいちょうの中から選抜されたものが、このいちょう並木に植樹されたのだとか。いまではのっぽのいちょうは30メートルちかくあるそうです。背の高い順に青山方面から絵画館に向かって植えられ、この間は地面にもわずかな勾配があって絵画館寄りの終点は、始点より約1メートル低いそうです。
この坂道に樹高の高い順に並べられているのは、遠近法によってより美しい風景が出現するようになのだとか。考えて設計してあるんですねぇ。並木の美しい姿を守るために4年に1度、葉のない時期に姿を整える枝の伐採作業が行われているそうです。きちんと管理をして、美しい並木が作られているということを初めて知りました。
絵画館の近くでは「いちょう祭り」開催中。いろいろな露店が出ていて、散策の人々の足を止めさせていました。青山通りの角には引き売りの焼き芋やさんも来ていて、これはその香ばしいにおいにひかれます。買い求めてベンチに座り、おしゃべりをしながら焼き芋にかぶりついている人が何人もいます。ちょっと、うらやましかったりして(笑)
平日なのにかなりの人出。今週末は天気も回復するらしいので、きっと多くの人が訪れるのだろうと思います。うん、一見の価値はありますよ。