ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2009/01/21  (水) 

松阪牛

最近は、お祝い返しや香典返しにカタログをいただくことが多くなりました。とくに不祝儀はカタログが主流ともいえるようになったのではないかと思います。個人的なパーセンテージをみると、そちらのほうが多いです。たぶん、一定の金額で売られているものが集められて1冊になっているのですよね。5,000円コースとか1万円コースとか。
 
こちらで選んだものを送るというよりは、「お好きなものをお選びください」というスタイルは親切といえば、親切。最近は趣味も嗜好も多様化しているので、「自分で選んでください」よというのは無難といえば無難(笑) しかし、いただいたほうは「迷っちゃう!」ということになります。
 
我が家へも結婚祝いのお返しでカタログが1冊到着しました。お祝い事では初めてのような気がします。装飾品から台所用品、旅行用品、食器、ビジネス用品、子どもの玩具まであります。そして、最後のほうに食品。これもお肉からカニやウニなどの海産物、缶詰、レトルトカレーのセットなどもありました。
 
ところが、差し上げた金額が小さいからということもありましょうが(^_^;)、どれも中途半端な感じで、「とくにほしいものはないのよねぇ」。旅行バッグが古くなっているけど、まだ使えるし……。お鍋セットは、その前のカタログでいただいちゃったし……。家族で鳩首会談。そこで思いついたのが、「松阪牛のすき焼きセットをもらおう!」でした。
 
ブランド牛なんか、よっぽど気前のいいスポンサーでも見つけない限り、外の店で食べることはできないに違いありません。家ですき焼きをやるときは、絶対、横目では見ても買ってくることはありえません(^_^;) こんなチャンスにでも食べなければ、きっと松坂牛の味を知らずに墓場に入ることになる、と意見が一致し、リクエストしました。
その肉が到着。なんだか立派な箱に入っていたりして、恐れ多いです(笑) さっそくすき焼きにしていただきました。味付けは我が家流なので、せっかくの牛さまは泣いていたかもしれませんが。でもさ。最初の2、3枚は確かにとろけるようでおいしかったのですが、けっこう脂がしつこくなって……。普段、霜降りなんて贅沢な肉を食べつけていないせいかもしれませんが、「なんか、野菜まで脂っこくなったー!」と箸が止まりました。いい肉の脂ならおいしいと思っていたんだけど……。我が家の舌がよほどの貧乏舌なのでしょう。それとも本物の松坂牛じゃなかったとか(笑)
 



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2009/01/20  (火) 

大寒

うぉ〜、さぶ、さぶっ! 今日はお天道様がいっときも顔を出さず、見事に「大寒」という一日でした。気温はともかく、どんよりとした空は本当に寒々としたものを感じます。郵便局へ行って、買い物をして、そそくさと家に帰ってきました。
 
大寒とは「寒中でもっとも寒い日」と位置づけられているわけですが、あと2週間もすれば節分なんですよね。節分といえば、もう春はすぐそこ……というイメージがあります。なんとも季節がめぐるのははやいものです。年をとるわけですよ(笑)
 
報道は、オバマ大統領就任式一色ですね。世界中の期待を一身に背負って……、大変ですよねぇ、こんな時代のアメリカ大統領というのも。若い指導者ですが、だんだん貫禄がついてきたようにも感じます。気のせい?(^_^;)
 
小浜市や小浜温泉も盛り上がっているようですが、自国の政治には何の期待感も抱けず、こっちをどう思っているかわからない国の大統領に大きな期待を寄せなければならないというのも寂しいものかもしれません。さぶっ!(笑)
 



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2009/01/19  (月) 

とんだアクシデント

木島平スキー教室のツアーバスは、日曜日の午後3時、定刻に宿を出発しました。インストラクターがどたばたして一番遅くバスに乗り込んだのはご愛嬌ですむのでしょうかねぇ(笑) とにかくバスは出発し、1回目の休憩は横川SA。行きは中央道まっしぐらで来たのですが、帰りは長野道から上信越、関越、圏央道、中央道というコースで帰ることになりました。どっちでも大差ないので、ドライバーの好みだったり、道路状況だったり、気まぐれだったりで道を選びます。
 
20分ほどの時間に釜飯を食べる方、釜飯弁当を買う方、「おいっちに」と体操をなさる方、休憩の過ごし方もさまざまです。再びバスが動き出すと、ほとんどの方はこっくりこっくりと……。帰りのバスにはドライバーのほかにガイドさんもついていました。なんで必要なのかは不明。帰るだけなのに。まあ、おかげさまで主催者側のお世話役だった私もお役御免という感じで、うとうと……。
 
関越道をひた走り、花園ICを越えてしばらくたったころでしょうか、突然、バスがガタガタ揺れ始め、ガッガッと異音が発生し、バスの警報装置が鳴り始めました。最初は何の音だかわからず……。鳴り続ける音が警報音だと理解するころには異音も大きくなっていました。「なんだ、なんだ!」と思っているうちにバスは嵐山出口へ向かうランプウエイへ。車体もかなり揺れています。ひぇ〜。……。と言っている場合ではありません。私はお世話役がお仕事で来たので、とりあえず、「大丈夫です。バスはハドソン川には落ちませんから」と、ヘタな冗談で(-_-;) こういう場合、ドライバーを信頼するしか方法はありませんものね。乗客がパニックにならないようにするのが精一杯。おーい、無言のガイドさーん。これ、あなたの仕事ですよ〜(笑)
嵐山出口のゲート脇、道路公団(もう、ないか)の駐車場へ入る3メートルほど手前でついにバスは立ち往生しました。電気も消え、うんともすんともいいません。ドライバーは飛び出していって、まず後部に回り、エンジンの状態を確かめたようです。そして、携帯電話で何やら連絡を。続いてバスを降りた私が近づくと、「このバスは走行不能になっているので、すぐに代車を呼びました。小諸から1時間半ほどで着きます」とのこと。オイルシリンダーやオイルラインが破損し、このバスは油をタラタラ流しながら、部品のかけらをバラバラ落としながら、1キロぐらいを瀕死で走ってきたようです(-_-;) とりあえず、車内に戻り、お客さんに事情を話し、「一生、忘れられない思い出の旅になりましたね」と言ったら、みんな笑ってくれて……、助かりました(^_^;) 
 

本線上で停まるといろいろ法的な問題などもあるようで、とにかくしゃにむにここまで来たというような感じです。そうしてくれたおかげで、ちょっと怖い思いはしましたが、お客さんが降りて本線上に出てしまう危険は避けられたり、何よりもトイレが使えるところで停まってくれたのはありがたかったです。なにせ、高齢者が多い団体だし(^_^;) しかし、ドライバーさん、よく頑張ったものですよ、ここまで。
 
管理棟へ行ってしまったドライバーとガイドさん。バスの外に出ていたら、若いおにいさんがやってきて、「後ろを走っていて、油をかぶった。どうしてくれるんだ!」と。そんなことを私に言われても……。お客さんだよ、私(笑) 「ドライバーはあっち!」と管理棟を指差しましたが、この人のほうが怖かった(-_-;) このクルマはもろにバスのオイルをかぶって油まみれになったそうです。そりゃ、怒って興奮してたかも。その後ろを走っていたクルマは部品を踏んでパンクしたということが後でわかりました。後続車まで危険に巻き込んでいたとはねぇ(-_-;)
 
高速隊が部品を集めて袋に入れてもってきました。でも、なんで覆面パトカー?(笑) 落ちた部品はこれだけではなく、まだ拾いきれないものが散乱しているそうです。すぐにお掃除隊が出発した模様。それはそうですね。道路は油まみれだし。後続車はたまったものではありません。
 

お客さんも三々五々トイレに行くと言って降りてきて、ボンネットを覗き込み、落ちていた部品を除きこみ、「ほう〜」とか「ひぇ〜」とか(笑) 笑いごとではないんですけどね。車体は「三菱ふそう」でしたが、「やっぱり三菱!」と妙なことに感心している人もいて、一度失った信用というのは、そういうものであるのだなぁと……。バスのナンバーが「197」、「だから、行くなっていうバスだったんだよ!」と言った人がいて、これはウケました。みんな写メでナンバーの写真を撮ったりして(笑) 
 
1時間が過ぎたころ、再び、お客さんに「まもなく代替えのバスが到着すると思いますので」とご案内すると、「蕎麦屋の出前かぁ〜」「ただいま出ましたじゃないのかぁ〜」と言って笑われました(^_^;) いえ、大丈夫です。出ていることは確かですから。あと15以内に着くという連絡が入ったときには、「蕎麦屋でございまーす」とアナウンスしました(笑) やっとバスが到着したときには、心底、ほっとしましたよー。
 
しかし! それもこれも、ガイドさん、あなたの仕事ではないですか〜? アルバイトみたいな若いおねえさんだったので、文句はいいませんでしたが、さすがに1時間が経過したころ、「一度、車内のみなさんに、“あなたの口から”お詫びを言ってほしいのだけれど」と言ったら、「そうですね」と車内に入って行きましたが……。乗り換えて2時間遅れでバスが目的地に到着しようとするとき、「短い時間でしたが、本日は○○バスをご利用いただきまして、ありがとうございました。またのご利用をお待ち申し上げております」と。ちがうだろ〜(笑) 
 
こっちは必死になって、「ご迷惑をおかけいたしました。お疲れさまでした」と嗄れている声をさらに嗄らしているのに。私たちも主催者だけど被害者でもあるのよ〜。そして、ガイドさんは明るく手を振って去って行ったのでした。なんだかね(笑) まあ、若い人だから……とみんな何も言わなかったけど、観光バスでもないのにガイドさんが乗っているのだから、アクシデントが起こったときに処理できなくては困りますね。若くてもこの場合、あなたが会社の顔なのよ、とオバハンは思わず説教したくなったのでありました。しなかったけど(笑)
 
考えてみれば、出会いたくて出会えるようなできごとではなく、貴重な体験をさせていただきました。バスの乗客も、周りのクルマも、命に関わるような事故にならず、帰宅時間が遅れた程度ですんだのは不幸中の幸いです。大昔ならともかく、いまどき故障でねぇ……。
 



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2009/01/18  (日) 

初滑り

金曜日から日曜日まで、北信州木島平スキー場で初滑り。年を追うごとに板を履く時期が遅くなっていくような気がします(-_-;) 木曜日の夜に出発し、仮眠をとって迎えた金曜日の朝は、抜けるような青空で気温も低め、雪が締まって絶好のスキー日和となりました。
 
宿泊した宿の前には、宿の人が子どもたちと一緒に作った大きなかまくらがあります。作ったのは中学生らしいのですが、小さな子どもが嬉しそうに出たり入ったりしていました。初めて雪国に来た子どもは、きっと珍しくて、楽しくてしょうがないのでしょうね。
 私の初滑りはスキー教室のお手伝い。集合して、体操して、板を履いて、技術力別のクラス分けに出発。……と、うまく板が履けずに取り残されそうになった方がいました。はい。私が残り、手取り、足取り、ひざまずいて靴をおなめ状態で、靴の裏の雪を取り、やっと雪上に立ったときは、他の方々はリフトの上でした。リフト乗り場まで誘導するのに、なんと、なんと、初滑りがバックボーゲンとなってしまいました。あぁ〜。しょうがないですね、お仕事です(笑)
 
クラス分けが行われたあとは、ビデオをもって、あっちの班へ、こっちの班へと渡り鳥。初めて使うデジタルビデオで、まったく上手に撮ることができず、あとで再生してみたら目が回りそうというべきか、酔いそうというべきか(笑) 被写体のみなさまには誠に申し訳のない映像となってしまいましたm(_ _)m 小さくて軽くて、ズームの効きすぎるビデオカメラは誠に取り扱いが難しいと思い知りました。
 
一夜明けて、翌日は小雪。寒くはありませんでしたが、昨日はあんなにくっきり見えていた高社山がまったくかすんで存在感を消しています。まったく、山の天気というのはわからないものです。天気と一緒に私の足腰も絶不調。故障しているというのに、働きすぎです(-_-;) 日曜日は最終日ということもあり、ゲレンデを休んで事務仕事に専念しました(笑) けっこうやることがあるんですよねぇ、団体さんをご案内していると。
 



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2009/01/15  (木) 

スキー教室

本日よりスキー教室のお手伝いで木島平スキー場へ行ってきます。夜行バスに乗るのは何年ぶりでしょうか。夜の9時に東京を出発し、丑三つ刻ぐらいに到着。仮眠をさせていただいて、朝から元気にゲレンデへというスケジュールです。私は下働きに行くので、ほとんどスキーはしないと思いますが、一応、滑れる装備は持って行きます(^_^;)
 
スキー教室はバス利用で公募。参加表明をしてくださった方々の平均年齢は63歳だそうです。実は60歳以下は2、3人しかいません。その代わり、70歳以上もそこそこいます。年齢の高い方々は、みなさん、元気ですよ〜!
 
スキー人口ばかりではなく、ウインタースポーツの人口は減る一方ですね。どこのスキー場も青息吐息。青息でも吐息でも、息をしていられるのが不思議というぐらいのところもあります。昨年から今年にかけて、閉鎖を余儀なくさせられたゲレンデもけっこうあるようです。世界不況を待つまでもなく死者累々といったところ。
 
若い人は就職先もない人が続出するなかで、確かにスキーだ、スノーボードだと言っていられませんよね。でも、そればかりではなく、若い人があまりお外で遊ばなくなったという気がします。運動もスポーツというよりせいぜいが健康維持……のような。それに引き換え、スキーブームのときに青春時代を過ごした50代以降の方々、とくに60代以降のリタイヤ組はほんとっに元気に雪の上を疾走しています。どっちが高齢者かわからないですよね(笑)
 
どんな産業も、あと20年は、これらの人々を取り込まなくては成立しません。おーい、60代以降のみなさーん、スキー場へ帰ってきてくださーい!(笑) ブームのときとは違ってリフト待ちもゲレンデ混雑もなく、快適な時間をすごせますよ〜。
 



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諏訪山吉祥寺
船橋屋のくず餅