「リチャード三世」
赤坂ACTシアターに劇団☆新感線、いのうえひでのり演出の「リチャード三世」を観に行ってきました。本日、ご一緒した方は、めったに芝居を観ることもない方だったので、目が点になり、ついでに大音響に耳も点に(笑)なっていました。ちょっとマニアックな感じがするのでしょうか。
客席に入ったとたんに舞台上を漂う煙のようなものに気づかされます。はじまってみるとこれが光の演出に効果をだすためなんだなぁと。今回はとりわけ光と映像の使い方がおもしろかったです。シェークスピアなのに、舞台上には13台のモニター、そして携帯電話が活躍しています。これは明らかに現代劇なのでありました(笑)
モニターに映し出されるワイドショー的なものは、ものすごい皮肉でしょう(笑) そして最後はリッチモンド伯の「Yes,I Can」の字幕だもの。まともな?シェークスピア劇だとは思っていませんでしたが、まず最初の衣装からして笑わせてもらいました。どこから探してきたんでしょうねぇ、すごすぎる!(笑) 古田新太は、なんとなく若いころの西田敏行的な印象があるなぁというのが個人的な印象で、好きな役者さん。最近は、テレビでもちょくちょく顔を見るようになりました。深夜のバラエティとかでも(^_^;) 次の「蜉蝣峠」もすでにキープ、堤真一との共演もとても楽しみにしています。
赤坂ACTシアターには初めて入りましたが、思っていたより広い感じ。なのに、ロビーが狭くて、さらにトイレが足りないのでは? 私はトイレにはあまり用のない体質なのでかまいませんが、2ヵ所のトイレは長蛇の列で、ロビーはトイレ行列に占領されている状態でした。幕間休憩が20分は長いな、と思ったのですが、たぶん20分ぐらいないとトイレがはけないって感じ(-_-;) シアタークリエは、トイレにも工夫がこらされていた感じですが、こちらはいかがなもの?
それと隅っこの外に設けられた喫煙コーナーが、とっても狭くて、ドアの前に喫煙の順番待ちができるくらい。中は、つり革に全部つかまっている人がいる電車の中ぐらいの混雑ぶりです。ヘタに動くと、隣の人の洋服に火をつけちゃいそうな。しかも雨ざらしで、灰皿3個のみ(-_-;) そりゃ〜、現代は喫煙者は犯罪者並みの扱いではありますが、それでもこれだけ需要があるのだから、多少、考慮されてもよかない?という感じでした(^_^;)
松阪牛
こちらで選んだものを送るというよりは、「お好きなものをお選びください」というスタイルは親切といえば、親切。最近は趣味も嗜好も多様化しているので、「自分で選んでください」よというのは無難といえば無難(笑) しかし、いただいたほうは「迷っちゃう!」ということになります。
我が家へも結婚祝いのお返しでカタログが1冊到着しました。お祝い事では初めてのような気がします。装飾品から台所用品、旅行用品、食器、ビジネス用品、子どもの玩具まであります。そして、最後のほうに食品。これもお肉からカニやウニなどの海産物、缶詰、レトルトカレーのセットなどもありました。
ところが、差し上げた金額が小さいからということもありましょうが(^_^;)、どれも中途半端な感じで、「とくにほしいものはないのよねぇ」。旅行バッグが古くなっているけど、まだ使えるし……。お鍋セットは、その前のカタログでいただいちゃったし……。家族で鳩首会談。そこで思いついたのが、「松阪牛のすき焼きセットをもらおう!」でした。
ブランド牛なんか、よっぽど気前のいいスポンサーでも見つけない限り、外の店で食べることはできないに違いありません。家ですき焼きをやるときは、絶対、横目では見ても買ってくることはありえません(^_^;) こんなチャンスにでも食べなければ、きっと松坂牛の味を知らずに墓場に入ることになる、と意見が一致し、リクエストしました。
その肉が到着。なんだか立派な箱に入っていたりして、恐れ多いです(笑) さっそくすき焼きにしていただきました。味付けは我が家流なので、せっかくの牛さまは泣いていたかもしれませんが。でもさ。最初の2、3枚は確かにとろけるようでおいしかったのですが、けっこう脂がしつこくなって……。普段、霜降りなんて贅沢な肉を食べつけていないせいかもしれませんが、「なんか、野菜まで脂っこくなったー!」と箸が止まりました。いい肉の脂ならおいしいと思っていたんだけど……。我が家の舌がよほどの貧乏舌なのでしょう。それとも本物の松坂牛じゃなかったとか(笑)
大寒
大寒とは「寒中でもっとも寒い日」と位置づけられているわけですが、あと2週間もすれば節分なんですよね。節分といえば、もう春はすぐそこ……というイメージがあります。なんとも季節がめぐるのははやいものです。年をとるわけですよ(笑)
報道は、オバマ大統領就任式一色ですね。世界中の期待を一身に背負って……、大変ですよねぇ、こんな時代のアメリカ大統領というのも。若い指導者ですが、だんだん貫禄がついてきたようにも感じます。気のせい?(^_^;)
小浜市や小浜温泉も盛り上がっているようですが、自国の政治には何の期待感も抱けず、こっちをどう思っているかわからない国の大統領に大きな期待を寄せなければならないというのも寂しいものかもしれません。さぶっ!(笑)
とんだアクシデント
木島平スキー教室のツアーバスは、日曜日の午後3時、定刻に宿を出発しました。インストラクターがどたばたして一番遅くバスに乗り込んだのはご愛嬌ですむのでしょうかねぇ(笑) とにかくバスは出発し、1回目の休憩は横川SA。行きは中央道まっしぐらで来たのですが、帰りは長野道から上信越、関越、圏央道、中央道というコースで帰ることになりました。どっちでも大差ないので、ドライバーの好みだったり、道路状況だったり、気まぐれだったりで道を選びます。
20分ほどの時間に釜飯を食べる方、釜飯弁当を買う方、「おいっちに」と体操をなさる方、休憩の過ごし方もさまざまです。再びバスが動き出すと、ほとんどの方はこっくりこっくりと……。帰りのバスにはドライバーのほかにガイドさんもついていました。なんで必要なのかは不明。帰るだけなのに。まあ、おかげさまで主催者側のお世話役だった私もお役御免という感じで、うとうと……。
関越道をひた走り、花園ICを越えてしばらくたったころでしょうか、突然、バスがガタガタ揺れ始め、ガッガッと異音が発生し、バスの警報装置が鳴り始めました。最初は何の音だかわからず……。鳴り続ける音が警報音だと理解するころには異音も大きくなっていました。「なんだ、なんだ!」と思っているうちにバスは嵐山出口へ向かうランプウエイへ。車体もかなり揺れています。ひぇ〜。……。と言っている場合ではありません。私はお世話役がお仕事で来たので、とりあえず、「大丈夫です。バスはハドソン川には落ちませんから」と、ヘタな冗談で(-_-;) こういう場合、ドライバーを信頼するしか方法はありませんものね。乗客がパニックにならないようにするのが精一杯。おーい、無言のガイドさーん。これ、あなたの仕事ですよ〜(笑)
嵐山出口のゲート脇、道路公団(もう、ないか)の駐車場へ入る3メートルほど手前でついにバスは立ち往生しました。電気も消え、うんともすんともいいません。ドライバーは飛び出していって、まず後部に回り、エンジンの状態を確かめたようです。そして、携帯電話で何やら連絡を。続いてバスを降りた私が近づくと、「このバスは走行不能になっているので、すぐに代車を呼びました。小諸から1時間半ほどで着きます」とのこと。オイルシリンダーやオイルラインが破損し、このバスは油をタラタラ流しながら、部品のかけらをバラバラ落としながら、1キロぐらいを瀕死で走ってきたようです(-_-;) とりあえず、車内に戻り、お客さんに事情を話し、「一生、忘れられない思い出の旅になりましたね」と言ったら、みんな笑ってくれて……、助かりました(^_^;)
本線上で停まるといろいろ法的な問題などもあるようで、とにかくしゃにむにここまで来たというような感じです。そうしてくれたおかげで、ちょっと怖い思いはしましたが、お客さんが降りて本線上に出てしまう危険は避けられたり、何よりもトイレが使えるところで停まってくれたのはありがたかったです。なにせ、高齢者が多い団体だし(^_^;) しかし、ドライバーさん、よく頑張ったものですよ、ここまで。
管理棟へ行ってしまったドライバーとガイドさん。バスの外に出ていたら、若いおにいさんがやってきて、「後ろを走っていて、油をかぶった。どうしてくれるんだ!」と。そんなことを私に言われても……。お客さんだよ、私(笑) 「ドライバーはあっち!」と管理棟を指差しましたが、この人のほうが怖かった(-_-;) このクルマはもろにバスのオイルをかぶって油まみれになったそうです。そりゃ、怒って興奮してたかも。その後ろを走っていたクルマは部品を踏んでパンクしたということが後でわかりました。後続車まで危険に巻き込んでいたとはねぇ(-_-;)
高速隊が部品を集めて袋に入れてもってきました。でも、なんで覆面パトカー?(笑) 落ちた部品はこれだけではなく、まだ拾いきれないものが散乱しているそうです。すぐにお掃除隊が出発した模様。それはそうですね。道路は油まみれだし。後続車はたまったものではありません。
お客さんも三々五々トイレに行くと言って降りてきて、ボンネットを覗き込み、落ちていた部品を除きこみ、「ほう〜」とか「ひぇ〜」とか(笑) 笑いごとではないんですけどね。車体は「三菱ふそう」でしたが、「やっぱり三菱!」と妙なことに感心している人もいて、一度失った信用というのは、そういうものであるのだなぁと……。バスのナンバーが「197」、「だから、行くなっていうバスだったんだよ!」と言った人がいて、これはウケました。みんな写メでナンバーの写真を撮ったりして(笑)
1時間が過ぎたころ、再び、お客さんに「まもなく代替えのバスが到着すると思いますので」とご案内すると、「蕎麦屋の出前かぁ〜」「ただいま出ましたじゃないのかぁ〜」と言って笑われました(^_^;) いえ、大丈夫です。出ていることは確かですから。あと15以内に着くという連絡が入ったときには、「蕎麦屋でございまーす」とアナウンスしました(笑) やっとバスが到着したときには、心底、ほっとしましたよー。
しかし! それもこれも、ガイドさん、あなたの仕事ではないですか〜? アルバイトみたいな若いおねえさんだったので、文句はいいませんでしたが、さすがに1時間が経過したころ、「一度、車内のみなさんに、“あなたの口から”お詫びを言ってほしいのだけれど」と言ったら、「そうですね」と車内に入って行きましたが……。乗り換えて2時間遅れでバスが目的地に到着しようとするとき、「短い時間でしたが、本日は○○バスをご利用いただきまして、ありがとうございました。またのご利用をお待ち申し上げております」と。ちがうだろ〜(笑)
こっちは必死になって、「ご迷惑をおかけいたしました。お疲れさまでした」と嗄れている声をさらに嗄らしているのに。私たちも主催者だけど被害者でもあるのよ〜。そして、ガイドさんは明るく手を振って去って行ったのでした。なんだかね(笑) まあ、若い人だから……とみんな何も言わなかったけど、観光バスでもないのにガイドさんが乗っているのだから、アクシデントが起こったときに処理できなくては困りますね。若くてもこの場合、あなたが会社の顔なのよ、とオバハンは思わず説教したくなったのでありました。しなかったけど(笑)
考えてみれば、出会いたくて出会えるようなできごとではなく、貴重な体験をさせていただきました。バスの乗客も、周りのクルマも、命に関わるような事故にならず、帰宅時間が遅れた程度ですんだのは不幸中の幸いです。大昔ならともかく、いまどき故障でねぇ……。
初滑り
宿泊した宿の前には、宿の人が子どもたちと一緒に作った大きなかまくらがあります。作ったのは中学生らしいのですが、小さな子どもが嬉しそうに出たり入ったりしていました。初めて雪国に来た子どもは、きっと珍しくて、楽しくてしょうがないのでしょうね。
私の初滑りはスキー教室のお手伝い。集合して、体操して、板を履いて、技術力別のクラス分けに出発。……と、うまく板が履けずに取り残されそうになった方がいました。はい。私が残り、手取り、足取り、ひざまずいて靴をおなめ状態で、靴の裏の雪を取り、やっと雪上に立ったときは、他の方々はリフトの上でした。リフト乗り場まで誘導するのに、なんと、なんと、初滑りがバックボーゲンとなってしまいました。あぁ〜。しょうがないですね、お仕事です(笑)
クラス分けが行われたあとは、ビデオをもって、あっちの班へ、こっちの班へと渡り鳥。初めて使うデジタルビデオで、まったく上手に撮ることができず、あとで再生してみたら目が回りそうというべきか、酔いそうというべきか(笑) 被写体のみなさまには誠に申し訳のない映像となってしまいましたm(_ _)m 小さくて軽くて、ズームの効きすぎるビデオカメラは誠に取り扱いが難しいと思い知りました。
一夜明けて、翌日は小雪。寒くはありませんでしたが、昨日はあんなにくっきり見えていた高社山がまったくかすんで存在感を消しています。まったく、山の天気というのはわからないものです。天気と一緒に私の足腰も絶不調。故障しているというのに、働きすぎです(-_-;) 日曜日は最終日ということもあり、ゲレンデを休んで事務仕事に専念しました(笑) けっこうやることがあるんですよねぇ、団体さんをご案内していると。