縮景園
折りしも桜は満開。お茶会が模様されているようで、着物姿の女性がたくさんあるいていらっしゃいました。大名庭園に和服の女性、なんとも似合って、「絶景園」でした。回遊式庭園なので、私もそぞろ歩きで回遊。池の中央にかけられた橋、跨虹橋というそうですが、ユニークな形の太鼓橋です。結婚式か披露宴か、うちかけ姿の花嫁と羽織袴の新郎が記念撮影を行っていました。お天気もよく、きっと生涯の記念になる写真が撮れたことでしょう。
周囲の景色を映し込む池は、大小の島が配置されています。回遊する小道も、池に落ちそうというくらい水辺に近かったり、ちょっと怖いくらいに細い橋があったり。広島藩もいろいろと難しい局面を迎えた歴史もありましょう。きっと浅野の殿様も思いをめぐらしながらこの道をそぞろ歩いたに違いありません。私もお殿様になった気分で……。1940(昭和15)年に浅野家から広島県に寄付されたそうですが、そうはいってもここもやはり復元です。一度は鯉城と同様、原爆によって壊滅状態になったわけですから。そんなことは感じさせないほど、見事に美しい庭園が再現されています。
鯉城
“謎の飛翔体”ってのが、頭上を通り抜けるというのも気持ちの悪いものですね。私の頭の上を通ったというわけではありませんが、秋田や岩手の方々は落ち着かない気分だったのではないかと思います。とりあえず、落ちなくてよかったですね。
同行者は朝からとっとと帰ってしまい、午後は私もフリーになったので思う存分、広島の街をぷらぷらと歩きました。タクシードライバーに今日が桜の見頃との情報をもらって、鯉城へ行ってきました。これまで何度か広島には来ていますが、お好み焼き⇔平和公園⇔原爆ドーム⇔市民球場⇔お好み焼き、たまに宮島、またお好み焼きというコースばかりだったので、今日は鯉城。これまで「こいじょう」だとばかり思っていたのですが、「りじょう」だったのですね、失礼しましたm(_ _)m
そのうえ、広島の街にあふれる「鯉」の名称は、てっきり「広島東洋カープ」にあやかっていると思い、やっぱりカープの人気はすごいと勝手に納得していましたが、こちらが「鯉城」にあやかっていたのですね、ますます失礼しました。道路の名前も鯉城通りです。
鯉城も原爆で倒壊し、復元されたもの。二の丸が完成したのは90年代で、比較的新しいものですが、17世紀の工法を忠実に守って復元されたそうです。工事の写真が展示されていましたが、大工さんも法被姿。当時と違うのは、しっかりヘルメットをかぶっているところぐらいでしょうか(笑) 時を告げた太鼓楼が再現されていました。けっこういい加減な太鼓の合図だったと解説されていました(笑)
天守閣からはお堀を囲む桜がとてもきれいに見えます。今日が満開宣言らしいです。お花見の人がたくさん繰り出していました。あちこちに広げられた青いビニールシートが、景観的にはなんとも(笑) 桜には水辺が似合いますね。川や堀の傍に咲く桜はとりわけ美しく見えるようです。
天守閣内部は基本的には撮影禁止ですが、一部、再現シーンは撮影OK。昔の装束を着せてくれる記念写真コーナーもありました。さすがにひとりではそういうことはしませんが(^_^;) “妖刀”「村正」も展示されていました。切れそうですよ〜。
広島風お好み焼き
今日は広島に来ています。雨模様でしたが、ちょうど桜が見ごろ。河原の桜並木がきれいです。新幹線の車窓から、新しいマツダスタジアムの姿が見えました。カープの開幕戦に来ている? いえいえ、カープもベイスターズも開幕を地元で戦える身分ではありませんので(笑) カープは惜しいところでしたけどね。今年は、またしても連敗スタートのどこぞのチームと違って、カープは読売相手に東京ドームで連勝。うらやましい限りです。
広島といえば、やっぱりお好み焼きでしょう! といわけで、「お好み村」へ行ってきました。ビルの2階から4階まで全部がお好み焼きの店。お店の数が多すぎて、どこに入っていいのか、まったくわかりません。2階ですごく並んでいるお店があったので、「ここはおいしいのかな?」と思いましたが、なにせすごい行列に断念。
3階、4階と見て周り、結局、3階で席に空きのある店に入りました。「広島なんだから」とカキ入りのお好み焼きとネギ焼きを注文。同行者と分け合って食べました。プリンとしたカキも風味のあるネギも、おいしかったは、おいしかったのですが、以前に来たときに入った、路面の店のほうがおいしかったような(^ ^;) でも、そのときも行き当たりばったりだったので、場所もお店の名前も覚えていない……(-_-;)
外国人の姿も多くて、国際都市らしい感じ。広島の街は賑やかです。「お好み村」も夜が更けるにしたがって、たくさんの人が集まってきていました。こんなにお店があるのに、みんな満員! 広島にはたくさんおいしいものがありますが、やっぱり一番人気はお好み焼きなのでしょうか。今回は遊びに来ているわけではないので、念のため(笑)
禁煙の流れ
4月から首都圏のJR駅が全面禁煙になりましたね。私鉄や地下鉄はとっくに全面禁煙だったので、「ブルータス、お前もか」状態でしょうか。プラットフォームの端っこで妙に哲学的にタバコを吸っていた人はかなりいましたが、みんな難民になっちゃったんですね(笑)
台湾でも喫煙の規制はかなり厳しく、日本と違って喫煙ガラス箱もないので喫煙者に逃げ場はありません。空港や駅など公共の場所はもちろん、ホテルも全面禁煙で部屋での喫煙もダメ、レストランもダメ、喫茶店もダメ、そして屋台もダメ(笑) 台湾での喫煙者はゼロになったのでしょうか? そうはいかないようです、やっぱり。孤独な喫煙者たちは、道路の脇にこっそり(?)置かれている灰皿のところや、小さな路地の壁際なんかでしみじみタバコを吸ってます(笑)
ちょっと前までは罰則も相当厳しかったとのこと。それは大ブーイングがあって、多少は緩和されたとか。それが路上の灰皿なのかもしれません。それでも、喫煙者の数は相当数は減っているのではないでしょうか。ダウンタウンへ行っても、「路上でこっそり」派はそんなに見かけませんでした。タバコの値段はチェックしなかったのですが、所得に対してかなり高くなっているのかもしれませんね。
日本に来ている私の知り合いの台湾人はほとんどタバコを吸う人なので、けっこう意外でした。いや、もしかしたら、だから日本に来ているのかな。日本でも喫煙者は病人および犯罪者という認識は一般的になりつつあるようですが、「撲滅」じゃなくて「隔離」というわけにはいかないのでしょうかね? 医療費がかかるというなら、喫煙者が喫煙に因する病にかかったときは、医療費は倍ですとか、3倍ですとか、そういう方向性ではいかかでしょうか?(笑)
台湾のトイレ事情
台湾は生水が飲めません。水は買って飲みます。ホテルは、毎日、人数分のペットボトルを用意してくれます。私たちが泊まったのはビジネスホテルようなところでしたが、そこでも用意はあったので、観光客の出入りするようなところでは、たぶん100%用意してくれるのだろうと思います。寒かったくらいなので、あまり水は飲まず、それで十分足りました。足りないときはコンビニで買うことになるようです。
コンビニは日本と同じように街のあちこちで見かけます。一番多かったのはセブンイレブン、次にファミリーマートといったところ。もう一つ、地元資本らしいコンビニをときどき見かけました。コンビニで売っているものは、日本とほとんど変わりません。飲料水も「お〜いお茶」など日本の物がたくさんありました。おでんもありましたが、煮卵のようなものが必ずあったのが違いといえば違い。菓子類も日本では見かけないものがいくつかありました。
さて、水を飲めば、次に排泄ということになります。台湾のトイレは、現在、ほぼ洋式の水洗トイレになっています。少なくとも観光客が足を踏み入れるようなところは。一つだけ、日本と違うのはトイレットペイパーが流せないことです。浄化槽の性能のせいなのか、水圧が低いのか……。とにかく、使用した紙はすべて備えつけのゴミ箱に捨てるようになっています。ホテルでもレストランでも、ほぼ100%がそのスタイル。
はじめは習慣として、つい便器の中に落としそうになり、「おっとっと〜」でした。人間の身体は普通に排泄すれば、そう紙も汚れないものだと思いますが、お腹を壊したりすると大変でしょうねぇ……。紙を流せないというプレッシャーで、便秘気味になってしまう人もいたようでした。
ところが成田についてからトイレを使い、「あれ、紙を捨てる場所がない」とキョロキョロした人は私ばかりではなかったようです。そんなことを話している人々の声をけっこう小耳に挟みました。わずか3、4日の滞在だったのに。 しかし、郷に入れば郷に従っちゃう人間の順応性はたいしたものです(笑)