ロングステイハウス
私の住処はワンルームの平屋という感じで、ロングステイハウスという名前で呼ばれています。2ベッドに大き目のテーブル、小さめのソファ、普通サイズのテレビ。シャワーとトイレ、狭〜いキッチン、大きめの冷蔵庫という備品です。管理人さんが日本人ということもあって、日本人の観光客や学生がけっこう利用しているハウスなので、ご飯の炊けるジャーや塩や胡椒といった調味料の中に、しょうゆもしっかりあったりします。
今日もとびきりのお天気だったので、何をしたかというと洗濯です。そして、今度はちょっと遠くなったスーパーへ、食材の買出し。シティへ行って、インスタントラーメンも仕入れてきました。ちなみにこのあたりでは「出前一丁」が幅を利かせておりました(笑) チャイニーズ系のインスタント焼きそばもどきもピリ辛でなかなかおいしかったです。って、インスタント麺ばかり食べているようですが、その通りです! いまのところ(^_^;
キングスパーク
昨日は、ときおり雨が降り、地元の人が「春だっていうのに、どうしてこんなに寒いの!」というような天気。待ち合わせをしてお昼を一緒にした友だちもコートを着ていました。あなたがいらないっていうから、私はコートを持ってきてない……。
それに引き換え、今日はすばらしく快晴です。朝、天気予報を見たら、オーストラリア中快晴で、予想気温はパースが17℃であるのに対し、ダーウィン34℃だって。やっぱり広いは、この大陸(笑)
パースは西オーストラリアの州都とはいえ、街はこじんまりしていて、そうですね、繁華街は歩いて縦15分、横15分といったところです。商業地区、ビジネス地区がしっかり分かれている感じで、その外側をホテルやら、集合住宅やらがとりまいている感じ。歩道が広いし、中心部は自動車進入禁止のモールになっているので、ぶらぶら歩くもいい感じの街です。
こんな日に閉じこもっているのも芸がないので、気分転換もかねて、街の反対側にあるキングスパークへ散歩に行きました。だいたいあの辺と見当をつけて歩き出したのが大きな間違いで、正面入口のひとつ手前の道を行ってしまったらしく、公園へ上っていく道は、垂直か!というぐらい険しい階段でした。おかげで、何度も立ち止まり、景色は楽しめました。
カンガルーポーが花盛りをちょっとすぎてしまったころ。キングスパークあたりはもう晩春で、花の盛りは終わりかけているようです。エリザベス女王の像を囲む花壇も、ちょっとお疲れ気味。こんなところで、大きな女王像を見かけると、「お、やっぱりイギリス連邦なんだ!」なんて、妙なところで感心したり(^_^;
帰り道はちゃんと正面から出たので、なーんだ、なだらかな坂道です。クルマの人が多いので、たらたら歩いている人はめったに見かけません。たまにジョガーが息を弾ませて追い越していくくらい。
信号で停まっているおもしろいバスを見かけたので、カメラを取り出すと、手前に乗用車が入ってきました。あらら、と思ったら、信号が青になった瞬間、そのクルマは飛び出していき、バスのほうは発車せず。シャッターを押すのを待っててくれたみたいで、さすが、観光客に対する配慮が行き届いておりまする(笑)
さて、小一時間の散歩の後、スーパーマーケットに立ち寄り、ハムとキュウリを買ってきました。昨日、買ってきたパンとコーヒーでブランチ。野菜は味が濃くておいしいのだけれど、このハムは……、塩辛すぎる!
これが川だなんて、私は信じない!という感じです(笑)
ホテルライフ
前日からまったく寝ていなかったので、成田からクアラルンプールまでは、さすがに爆睡。でも、ご飯とおやつの時間だけは、ちゃんと目が覚めるから不思議です(笑) それ以外は、隣にいた人の顔も覚えていないくらい寝まくっていました。
乗り換えたクアラルンプールからパースまでは、飛行機の中でもパソコンをたたいていて、ちょっとキャリアウーマン気分(笑) やってることは単純労働ですが、見ている人にはわからないでしょ? シートベルトサインが消えて、機体が軌道にのった後は、本当にPCを開いてもいいんだ!ということを確認いたしました〜。もうすぐ到着というころになると、「電子機器は使用をやめてください」というアナウンスが入ります。この路線は日本語でアナウンスはないので、そろそろかなと察して(笑)、早めにPCは閉じましたけど。
ホテルのネットワークはそのときの機嫌によって、つがらなかったり、つながったり。こんなのあり?という感じです。明日は引越しをするので、こんな苦労も本日まで。
このホテルのエレベーターは、けっこう古くで、停まったときドカンッと結構な衝撃があります。思わず膝が曲がってしまう感じで。その中の壁に、一番大きく掲げてあるのが「禁煙。破ったら罰金が最低500ドルだぞ!」という紙です。4万円くらいですか。そのうち、たばこ吸っただけで塀の中という時代がくるかもしれません。覚せい剤なみですね。
そして、シャワールームが旧式で……。このあたりは、水が少なく、古い建物ではバスタブを持っているほうが少ないみたいです。いまはずいぶん水の貯蔵というのか、そういうのが進んできて、市民の水に対する規制、あるいは自主規制もゆるやかになっているようです。バスタブのある家も増えているとか。
このホテルにも一部バスタブ付きの部屋があるのですが、私はハズレでした (笑) 普段はシャワーだけでいいのですが、疲れて、肩が凝ったりしているときは「お風呂に入りた〜い」と思うものですね。やっぱり日本人かも(^_^;
おやつ代わりにスーパーでトマトを買ってきました。これ正解! すごくおいしい!
電話、電話、そしてネットワーク
まず、朝起きたら、友だちに電話をかけなければなりません。ホテルの電話をとって、ありがちの0発信。でも、まったく繋がらないどころか、発信している気配もありません。よくわからないから……、公衆電話を探しに行くことにしました(笑) 公衆電話の使い方も覚えておかなくてはいけませんしね。
フロントで公衆電話の場所を聞いて、コインを入れて、番号をまわして……。まったく、かかりません。そうか、これは日本から国際電話をかけるときの番号だから、どこか、途中からまわせばいいに違いない。まわせばって、もちろんプッシュ式ですけど(^_^;
いろいろなとこで区切ってみたけど、まったくダメで、とりあえず徒歩1分でホテルに帰り、フロントのお姉さんに再び、「どこから?」と電話を指差して、番号を見せて聞きました。区切り方を教わって。再び公衆電話へ。コインを入れて……、かかった! けど、相手の声が聞こえたとたんに切れてしまいます。さあ、困った。今度は何が違うんだろう。もう一度、フロントに戻って聞くことになります。
日本の公衆電話は、まず10円を入れて、話の長さによってコインと追加するという感じですが、こちらはとにかく最初に50セント入れないとつないでくれないそうです。そうか、10セントしか入れてなかったから……。50セント入れて、教わったように番号を押して、やっと友人の声を聞くことができました。ありがたや、日本語(笑)待ち合わせ場所を決めましたが、またフロントへ行って、この辺の地図はありませんかと聞かなければならない大仕事が残ってます(^_^;
その前に。ホテルで使えると聞いていたワイヤレスネットワークが不良。ひぇ〜。また聞かなきゃならないの(涙) フロントの方は、こっちのPCに出る表示が日本語なので、読めません。いまPCが何を言っているのかを、こちらが英語で伝えなければならないという作業。もう、ほとんど無理!という感じです。が、どうしても連絡しなければならない相手もあり、やるしかないので……、やりました。
もはや以心伝心みたいな感じで、なんとか繋がったときは、泣きました(笑)
ドジにつける薬はない?
実は、当日トランジットははじめての経験です。もし、1番目の飛行機が遅れたら、2番目の飛行機は待っていてくれるのでしょうかね? などという心配は余計なお世話で、NH89はちゃんと定刻にクアラルンプールに着きました。空港混雑のため、上空で10分旋回、国内線用の一番はずれのゲートで飛行機から下ろされることになりました。なんだか、静かでとっても寂しい感じのところなんですけど。
飛行機は定刻に着いても、トランジットに失敗する可能性もあるということを身をもって体験するハメになりました。自分が悪いんですけど……(@_@; 手荷物を持って降り、長い長い廊下を歩いているうちに、ハッと気づきました。携帯電話がない! いつもパンツの前ポケットに入れているのですが、座っているとずり上がって落ちることがあるのです。私が電話を落としてバタバタしていたのを目撃した人は数人はいるはずで……、きっと、懲りないやつだとお思いでしょう。そうなんです〜。
空港の道というものは、後戻りができないようになっていました。つまり、上りのエスカレータだけで、下りがないところがある、という風に。しかたがないので、長い通路を歩ききって、中央部のところにあった、インフォメーションに。事情を話すっていったって、英語? ひっ! 落としたって、なんて言うんだっけ? 飛行機のチケットを見せて、ここにあるはずなんだけどと、手振り身振り。思わず日本語で言うと、「ノー、ジャパニーズ! イングリッシュ!」と、お姉さん、こわい〜。それでも、言わんとしたことはなんとか通じて、電話をかけてくれて、G10へ行けと。G10? あぁ、さっきのところですねぇ。長い通路を……。
なんて言ってられません。2番目の飛行機は、ここからモノレールのようなものに乗って、国際線乗り場まで行かなくてはならないのですから。とにかく汗だくになってG10に戻ると、係員らしき、きれいなお姉さんがやってきました。「電話の件?」と言うので、そうだと答えると、「何色? どこで落とした?」といろいろご質問が。四苦八苦しているところへ、乗ってきた飛行機のCAさんたちが降りてきました。やった! 日本語が話せる人がいる! と、思って、助けを求めると、係員のお姉さん、ポケットから電話を出して「This one?」。そーだよー! けっこう急いでいるので、かわいそうな英語もろくすっぽわからないオバサンをからかうのはやめてください(-_-;;
またトンボ返って、今度はモノレールに乗り、2番目の飛行機を探しに。時計を見ながら、アセアセでした。そして、歩きながら思い出したのです。lostでしょうよ! 駅や遊園地で見かける表示じゃないですかね、落し物のご案内。いまごろ思い出して、どうすんだよと自分にあきれながら、なんとか2番目の飛行機に間に合いました。
考えてみれば、ここからは完全に日本語なしなんですね。日本から出る便、日本に入る便は、たいていに日本人クルーか、少なくとも日本語の話せるクルーがいます。でも、マレーシアからオーストラリアに行く便にいるはずもありません。心細〜。まあ、アルカイックスマイルと、NOと言わない日本人。なんでもYESでがんばろう!
そんなわけで、パース国際空港に着いたのは深夜。こんな時間に友だちをわずらわすのも気の毒なので、タクシーでホテルに入りました。実はパースでタクシーに乗るのも、ホテルに泊まるのも初めて。なんとか無事に着いて、よかったです!