八方食堂消滅
ここに化石ともいえるような「八方食堂」という建物があります。八方というと、八方尾根を思い浮かべるのが普通でしょうが、ここの八方は「八方睨み」の意です。この食堂が今シーズンを最後に取り壊されることが決定。毎年、そんな話は浮遊していたのですが、ついに決定ということになったそうです。そりゃ〜ねぇ〜、2階は落下の危険があるので立ち入り禁止……みたいなところですから(^_^;) 屋根もそろそろ危ない……。
しかし、慣れ親しんだ者にとっては、古き良き……良きかどうかはわかりませんが、素朴な村のスキー場のイメージが残る最後の砦が壊されるような(笑) この食堂の一角を仕切ってあった、囲炉裏(実際はストーブですが)を囲んで、スキー談義をしているような、和気藹々としたスキー学校の小さな部屋も同時消滅。壊された後は、いまのところトイレと無料休憩所になる予定だそうです。スキー学校も新しい建物に入ることになりますが、近代的な受付をもつおしゃれなスキースクールになっちゃうんじゃないかとちょっと心配です(^_^;)
食堂で一緒にご飯を食べ、「ねぇ、ねぇ、腰の位置はさぁ〜」なんて、通りすがりに聞いちゃって、「それはね……」と、テーブルを支えにして実演をしてくれちゃうようなインストラクターのみなさんと生徒の関係がなくなっちゃったら寂しいなと思ったりもします。それだけではなく、いろいろな事情で「食堂」を残してくれという要望書は出しているそうですが、かなり情勢は厳しいとか。来年は、どうな風になっているのでしょうね。いよいよ、時代に取り残されていたようなゲレンデにも近代化の波が押し寄せているのでありました(^_^;)
新しいリフト
土曜日の夕方から雪になりましたが、屋根に着陸するとすぐ融けるという水っぽい雪。それでも夜半は氷点下になり、ゲレンデは雪だか、氷だか(笑) 今年、戸隠スキー場中社ゲレンデは、長年の懸案だったリフトが架けかえられ、いままで通路みたいでほとんど圧雪もされなかったコースが、整備されて、リニューアルされたコースに生まれ変わりました。
雪の固いうちなら転倒する確率が低いと思われるので、「絶対、無茶はさせない」と監視する姉さまの保護下ではありますが、朝の早い時間、雪の固いうちに新しいリフトに乗って、ちょこっと滑りに行ってきました。以前は瑪瑙山に上がるリフトに乗るためには一度、滑り降りて別のリフトに乗り換えなければならなかったのですが、新設リフトはちょっと上に伸びたので直接、瑪瑙山頂行きのリフトに乗れるようになりました。
この新しいリフトに乗るには、中社ゲレンデからリフトに乗って中腹まで行き、トラバースして乗り継ぐというスタイルなのですが、上のほうにある中社ゲレンデ駐車場が新リフト乗り場の目の前だというので、クルマでそちらに向ってみました。が……。表通りから駐車場へ向う路地はまったく除雪されておらず、「行けるの?」という感じ。それでも、四駆なら大丈夫だろうと進んで行きましたが、けっこうビクビクもの。
到着した駐車場は、10台分ぐらいしか雪かきしていないだけではなく、10メートルぐらい先にあるリフト乗り場へ行く道がない? 軽トラが何台か止っているだけで、スキーのお客さんのクルマはなさそうだし。それもそのはず、ここにはリフト券売場がない! ここで板をはくと、平みたいはところをこいで中社ゲレンデに出て、結局、下のリフト券売場まで行かなくてはならないんですね。はぁ〜。どうも整備ぶりが中途半端でいけません。退散!(笑) 結局、下にある中社ゲレンデ駐車場に戻りました。
天気がよければ、瑪瑙山に上がって景色を眺めてこようと思ったのですが、ガスがとれず。視界不良で、危険なだけだと断念。そそくさと降りて、スキーウェアを脱ぎました。スキー学校の先生に、「何しに来たんだ?」と笑われながらも、「みなさんのご機嫌をうかがいに。へへっ」という感じです。まあ、言ってみれば、新しいリフトとリニューアルしたバーンの視察ですかね(笑) すっかり着替えて、お茶態勢に入ったら、いいお天気になってきましたよ(-_-;) しかし、そうなると今度は雪が柔らかくなりすぎて、故障持ちには不向きになってしまうのでした。
土曜日は雨
早朝、まだ暗いうちに起きだして、戸隠高原に行ってきました。予報では雨から曇り。東京を出発するときは降っていなかった雨が、長野県に入る頃からポツリポツリと。到着する頃にはあがっているかな、あるいは標高が高いから雪になってくれるかなと期待しながら登って行ったのですが……、だんだん雨粒が大きくなって(-_-;)
中社に到着した頃には、けっこうな雨降りになっていました。雪ならともかく、雨ではゲレンデに出る元気はありません。というより、膝も肩も危なっかしい私は、こんな日は、ハナからスキーをはく気もなく(笑) せっかく早起きしてきたのに、全員一致で宿でゴロゴロすることにしました。といっても、ふたりですけど(^_^;) 宿の窓から見えるゲレンデも、なんだかぼんやりしています。雪はたっぷりあるようなのですがねぇ。
こんなに春っぽくなってから、戸隠にやってくるのはずいぶん久しぶりのことですが、今年は初滑りから事故り、その後も週末がなんやかやとバタバタしていて、ついに3月も半ばになってしまいました。ろくに滑れもしないのに、頑張って来てしまうのは、第2のふるさとというか、故郷といえるもののない感じの私にとっては「ふるさと」そのものみたいなところで……。まあ、年に1回ぐらいは里帰りしないとね(笑)
部屋で一休みした後、スキー学校に遊びに行ってきました。道路もぐちゃぐちゃ。それでも日曜日にプライスの検定があるので、バリバリのインストラクターたちはバリバリの生徒を連れて、雨ニモマケズ風ニモマケズ、ガンガン滑っているようです、ここでも高齢化は進んでいるのですが(笑)、還暦どころか後期高齢者という先生方まで、仕事でもないのに雨にも負けず滑りに出ているのです。みんな元気だなぁ〜。それでも入れ代わり長靴でウロウロしている私と遊んでくれました(笑) 屋外の気温計は4℃を指しています。そりゃ〜、雨だわ〜。
今年75歳になるという先生が68歳でスキーをはじめた女性を、手弁当で毎日のように教えているそうです。「金なんかいらねぇ。スキーの楽しみを覚えてくれればと思って」。もっとやりたいと意欲を見せ始めたと顔をほころばせていました。教えるほうも、教えられるほうも、すごい!
春風、吹いた
同時に、あちこちから花粉症の悲鳴が聞こえてきます。すでに2月中旬からぐちゅぐちゅの方はたくさんいましたが、いまがピーク? 知り合いのスキーヤーは、花粉のせいでスキーは切り上げ。ゲレンデに花粉が散るというばかりではなく、鼻が詰まってイビキをかいてしまうので、泊まりでスキーに行くと同室の方に迷惑をかけるからというのが理由です。そこまで気を使わなきゃならないなんて、花粉も罪深いですよね。
杉は青年期、壮年期を過ぎ、老年期に入ると、もう花粉は飛ばさないのだそうです。だから、樹齢ン百年などという杉林ではかえって花粉の心配はないとか。行政的に、一時期、いっきに杉ばかりを植えたのが、この花粉の嵐の原因といいますが、このいっきに植えられた杉が高齢化を迎えるのはいつ頃なのでしょうか? 人間の高齢化はたくさんの問題を生んでいますが、杉ははやく高齢化を迎えてほしい?(^_^;)
オープン戦
リタイヤ組のおじさまたちはいらしているだろうと思いましたが、なんと勤め人諸君もけっこう顔を見せていて(笑) デスクワークの方々は無理でしょうが、営業職をはじめ、自分でスケジュールが決められる職種の方々は、ちょっと中抜けして来たりしているみたいです。熱心ですねぇ(^_^;) 「今年は戦えるかも!?」なんて、甘い期待はしないように! というのが、合言葉になっているようです(大笑)
私のお願いは「ビリでもいいから、ビリ“争い”をしてほしい」です。まあ、今シーズンはこれだけを願っていきたいと思います(-_-;) うららかに日向ぼっこという感じでしたが、スタジアムに足を運ぶと、春がきたんだなぁ〜と実感します。今日の入場者は6,500人弱だったようです。公式戦でも天気が悪いナイトゲームはコレ以下のこともままあるので、お天気がいいって、大事なことですね(^_^;)