歴史的建造物散歩
古いビール工場を再生させた建物は、サッポロビール園のほかに、サッポロビールファクトリーというのがありました。こちらは飲食店などがたくさん入っている、いわゆるテナントビルのようなもの。横浜の赤レンガ倉庫みたいなものですね。古い設備なども若干残されていますから、まあ、建物を楽しむという要素はあります。煙突の高さが印象的。ポケットカメラではおさまりきらないようなサイズです。どーしても倒れかけているようになっちゃうし(笑) 本物は、まっすぐ天に起立しています。
ファクトリーを後にビール園に向う道に｢旧永山邸｣というのがありました。永山武四郎さん、誰？(笑) 第2代北海道庁長官だそうです。やっぱり薩摩人だ！ そりゃ、そうですよね(笑) 1872( 明治5)年9月から開拓使、西南戦争の後に屯田兵大佐となり1888(明治21)年6月から北海道庁長官になったそうです。北海道を愛し、北海道に身を捧げた薩摩人だったとか。
外見はアーリーアメリカンみたいな建物で、中は広い和室が何部屋もありました。入場無料で誰にでも見せてくれます。ただ保存されているというのではなく、お茶会などが開かれているような。現代的な暖房器具などが設置されていました。表と裏がちょっと違ったイメージの邸宅で、なかなかおもしろかったです。
札幌観光には欠かせない！という位置づけではないようなので、ふらふらと街を歩いてみればこそ、訪ねることができた場所だったかもしれません。とてもわかりやすい街の構造なので、地図が1枚あれば、ふらふら歩いていても迷うこともなく気楽です。
ジン、ジン、ジンギスカン♪
札幌に来たら、「ここには行かなくては！」というサッポロビール園。ビール博物館は、前に来たときもガイドしていただきましたが、今回もここが初めての連れがいることもあり、またガイドをお願いすることにしました。何度見てもおもしろがれる博物館でもあります。当然、ガイド時間街にビール！(笑)
ビールが日本で最初に作られた頃の味を再現したという｢開拓使麦酒｣をはじめ、3種類のビールを楽しめる｢試飲セット｣をいただきました。昼間からそんなにたくさんは飲めないので、ふたりで１セット(^_^;) ｢開拓使麦酒｣は、マイルドで濃い感じの味わいで、おいしくいただきました。ここでしか飲めないのは残念です(^_^;)
ビール博物館は、年表や模型、むかしの看板、古い製造器具など、サッポロビールの歩んできたヒール製造史が見て歩くだけでわかるように工夫されており、なかなか楽しいところです。でっかい煮沸釜に圧倒され、むかしの宣伝ポスターに見たこともないのに懐かしさを覚え(笑) ガイドが終了してからも、もう一度、逆戻りして見直してきたりしました。レンガ造りで蔦の這うような建物も素敵です。
ビールの歴史や材料を学んだら、隣りの館に移り、いざ、ジンギスカン！ 前に来たときは、なぜかジンギスカン定食のようなプレートｒ料理を食べてしまったので、今回はちゃんとジンギスカンを食べたいな、と。もちろん、ビールは北海度限定｢クラシック｣です。まあ、昼間から贅沢なこと(^_^;)
焼き方をお店の方に教わって……、教わってとはオーバーですね。鍋にしっかり脂をひいて野菜を鍋の周囲にしっかり乗せ、センターにお肉ということです。羊肉独特の臭みがないわけではありませんが、焼きたての熱々は、この臭みを含めてとてもおいしくいただけます。肩肉ロースというのも頼んでみました。ちょっと厚手で歯ごたえがあります。
じゃがいもの国、北海道ということでポテトも注文。一口食べて、甘い！ 種類が違うのでしょうか、こんなに甘みのあるじゃがいもを食べたのは初めてのような気がします。いろいろなものがこんなにおいしくて、困ってしまいます(笑)
サッポロビール園は広々とした敷地に緑がいっぱいの公園のようで、ポプラ並木もさわやかでした。風情のあるビール工場の建物を上手に生かしている感じで、おなかがいっぱいになったら、ちょっと散歩もいいですね。端のほうに日本ハムファイターズの室内練習場があることに気づきました。いまはシーンとしていますが、いまにも球音が響いてきそうです。
ライラック祭
大通り公園では、ちょうどライラック祭が始まっていました。でも、今年はやはり花が遅いのでしょうか。白い花はかなり開いていますが、ピンクや紫は一分、二分、日当たりのよさそうな枝だけが花をつけている程度です。来週くらいが見ごろかもしれません。
花の咲き具合とは別にさまざまなイベントでにぎわっているのがライラック祭り。たくさんの屋台や模擬店が軒を連ね、ステージも設えられました。私たちが通りかかった時間が早かったので、まだリハーサル中のようでしたが、コーラスグループの方々が楽しそうに歌ってました。
道産のワインを一同に集め、グラス１杯なら500円、3杯飲んでも1,000円、いろいろ飲み比べられるというイベントもあります。日の高いうちからアルコールは、神様のバチが……とかいいながら、厚岸の牡蠣をその場で焼いて食べさせてくれる屋台を発見してしまったもので……、白ワインも1杯いただいちゃいました(笑)
静岡からいらしてたお茶の宣伝販売。生の葉っぱを手もみで茶葉にしていく過程を見せてくれるのですが、もまれていく葉っぱが薫り高く、ちょっとつまませてもらったのですが、すごくおいしかった！ お茶って、生でもおいしいものなんですね。なんだか北海道にいるのに静岡茶、ホテルではなぜか朝食が沖縄料理バイキング(笑)
雪祭りもここで行われる広い大通り公園を端から端まで歩いてみました。ゆったりしていて、ときには買い食いもできて(^_^; バスダライバーさんのお話では、「北海道の人はあまり外に出て行きたがらない。郷土愛が強いっていうんじゃなくて、食べ物はうまいし、街は暮らしやすいし、他のところへ行きたいと思わないだけだよ」。さもありなん(笑) 本当に住みやすそうな街です、札幌。冬は厳しいのかもしれませんが、もともとスキーヤーなので、それでもいいかな(笑) ５月は最高の季節です。
札幌ドーム
雨のしょぼ降る中、なぜ札幌までやって来たかといえば、札幌ドームに交流戦を見るためです(^_^;; 札幌ドームに来たのは３年ぶり？ いや、4年ぶりだったでしょうか？ 交流戦が始まった年に来て、その翌年にも来たような気もします。交流戦をサカナに北海道の味覚を味わい、観光に精を出しているというウワサもありますが(笑)
野球はお空の下でやるのが一番！ と思うのですが、札幌ドームは天井が高いというだけでなくいろいろな建築上の工夫もあるのかもしれませんが、東京ドームなどと違って閉塞感がありません。人工芝の緑も鮮やかで、明るい感じのするドームです。階段や通路が思いっきり広いからかもしれませんね。ただし、座席に入る通路は狭くて、かなり急。上り下りするのはけっこう疲れます(^_^;;
今日はダルビッシュ投手の先発で、ベイスターズは番長が初回に1点を先取され……、うーん、厳しい展開かと思われましたが、本日のダルビッシュ投手はホームランを打たれてから調子が狂っちゃったみたいで(^_^;; おかげさまで気持ちよく勝たせていただきました。北海道限定ビール、サッポロ「クラシック」もおいしかったです！(笑)
札幌へ
今日は、超早起きでバスに乗り、飛行機にも乗って、札幌へやってきました。自宅に近い駅から羽田空港行きエアポート・リムジンバスがでているので、それを利用します。電車でも行けるのですが、荷物をもって乗り換え2回が面倒くさい(^-^;)
一番機というのか、始発機というのか、早朝の飛行機が好きなのですが、これに乗るには電車だと間に合わないという事情もあります。1時間早起きするなら、2時間早起きしても変わらない……とうか、私の場合は5時間早起きするか、６時間早起きするか、寝ないかというレベルなので、変わらないでしょう？(笑) 早い時間の便は比較的すいているし、到着してからコーヒーを飲んでボケッとする時間があります。ですが、今回は、連れがどのような方法をとっても一番機には間に合わないので、通勤時間ぐらいの便にしました。
バスは通常運行で約1時間を見込んでいます。今日は1時間前だと通勤時間帯に引っかかってしまうので、早く着いたら空港で居眠りでもしていようと。1本早めのバスを予約。搭乗予定時間までちょうど2時間ありました。ところが、雨の降りしきる中、やっとバス停にたどり着いてみると、中央道集中工事に加えて事故だとか。ドライバーは「間に合うかどうか、びみょ〜です」と。「電車で行っていただいたほうが確実ではあります」と。
「う〜ん、面倒だ〜。「私は大丈夫なほうにかけます」と言って、バスに乗りました。ドライバーさんは「はい、では頑張ります！」と。時間相手にどうやって頑張る？(笑) とりあえずバスはまったく動いていないという高速道路を回避して下道へ。ドライバーは、ずっと無線で、たぶん本社、他の路線を走っているドライバーと交信、混雑状況を刻々と報告しあっています。そして、途中から高速道路に。途中、下り線で事故車をレッカー移動中、全面通行止めの場面を見かけました。上り線は乗ってからはスムースで、結果的には通常運行の予定時間に到着。確かに、東京空港交通バスさん、「頑張ってくれた」のかも。そして、早朝便はリスクが高いのだということを改めて感じました。
札幌も本日は雨。どころから強い風が吹き荒れて、寒っ、寒っ、という感じです。飛行機も着陸姿勢に入ってからかなり揺れました。エア・ドウも頑張れ！(笑) 新千歳で朝昼兼用ご飯。朝市食堂というお店で、あまりにもでっかいおにぎりに感動し、2個も食べてしまいました。それでなくても太って帰ってきそうな北海道。最初から不覚でございました。
市内へは直通バスを使いましたが、なんと乗客は私と連れと、あとひとり、大型バスに乗客3人で採算取れないでしょうね……。なんて、大きなお世話(笑) このバスのドライバーのおじさんが話し好きと言うのか、ファイターズの成績から始まって、ずーっと話しかけられ続け……、寝ていくつもりが計画失敗(笑) けれども、地元人が通うおいしいラーメンのお店や、安くて新鮮な北海道の魚介類が食べられるという居酒屋さんなど、いろいろなお店も紹介してもらいました。北海道の人って、なんか人懐こくて、親切な方が多いですよね。
