「セイダッカ族/昭和の記憶」
今日は、小林恵さんの写真展へ行ってきました。「セイダッカ族—昭和の記憶」と題された作品で、台湾の原住民たちの表情を捉えたもの。7年に渡り、何度も台湾の奥地を訪れて、撮り続けた写真です。台湾が日本に統治されていたとき、抗日運動で多くの方々が亡くなった霧社事件の記憶を丹念に集めています。
被写体は淡々としたお年寄りのポートレートが多いのですが、微笑んでいたり、遠くを見つめていたりする表情が何かを訴えかけているようです。会場では、ビデオムービーも流されていましたが、カラーの動画よりも、モノクロームのスチールがより多くを語っているような気がしました。
小林さんが霧社事件を追いかけ始めたきっかけは、台湾から強制連行されて相模工廠で働かされ、戦後も日本に暮らしたセイダッカ族の老人の写真を撮ったのがきっかけだったそうです。そのときは、相模工廠の記録を調べていたのだとか。
台湾には漢人が入ってくる前に、多くの原住民がいて、いまは14族が正式に認められているそうです。このセイダッカ族が最後に原住民として認められた最後の民族。私は、台湾人=漢人というイメージが強く、少数民族のことをほとんど知りませんでした。台湾の歴史というのも、なかなか複雑な要素を秘めているようです。
霧社事件というのは、教科書に載っているのでしょうか? 私は小林さんから聞いてはじめて知りました。単なる私の勉強不足かもしれませんが、大方の日本人は知らないのではないでしょうか。台湾の旅行ガイドの片隅に載っていたので、「ああ、聞いたことがある」という方もいるかもしれませんね。
「セイダッカ族—昭和の記憶」写真展は、新宿エルタワー58階のニコンサロンでやっています。8月23日までなので(14、15日はお休み)、興味のある方はのぞいてみてはいかがでしょうか最近、モノクロームの写真を見ることが少なくなっているので、それだけでも新鮮です。
長崎のグランドセロ
たまたまニュースが副音声になっていて、英語の同時通訳を聞いてしまいました。まったく意味がわからないので、すぐ主音声の日本語に切り換えたのですが、そのときたまたま「ヒバクシャ」と言っていたのを聞きました。原子爆弾の被害者という意味の英語はありそうですが、けっこう長い言葉になりそうなので、日本語の被爆者を使っているのでしょうか。
日本語がそのまま世界で通じる言葉って、津波とか、畳とか、いろいろあるようですが、「ヒバクシャ」というのはどうも悲しい英語です。平和の像が空を指差している場所をグランド・ゼロと表現していました。自国にもグランド・ゼロがあって、“テロを許さない”祈念の場所とするならば、アメリカ人にも長崎のグランド・ゼロの意味をもう少し考えてほしいものだと……。
しかしながら、広島に行ったとき、たくさんのアメリカ人が原爆ドームや資料館を訪れているのにも出会いました。ひょっとしたら、広島に来ている外国人はアメリカ人がいちばん多いのではないかなぁとか。原爆投下を正しかったといまも思っている7割弱という数字は、多いのか少ないのか……。8月は、やはり戦争や平和について考えさせられる月でありますね。
風邪をひいて……
これだけ負けっぷりがいいと、おじちゃまは「毎日、通わないと勝ち試合は見られないぞ」とおっしゃいますが、リタイアしてシーズン券を買っている人とは一緒にはなりませんよ(-_-;) 毎日、通っても、勝ち試合にはめぐり合えないじゃありませんか!(笑)
夜になって、ずいぶん久しぶりに雨が降ってきました。風が涼しいのですが、かなりの雨粒を伴っているので、窓を開け放しておくことができません。締め切ると、またじわじわと暑さが忍び寄ってきます。咳をしながら、汗をかき、またエアコンを入れるようなかたちになるので、夏風邪は治りにくいというのは本当ですね。次の試合までには風邪を治して、負けっぷりを見に行かなくては! 次はドラゴンズ戦ですが、はたして何連敗するのか、楽しみです(-_-;)
立秋とはいうけれど
今日は木島平から、野菜が届きました。みんなで分けるために箱を開けているだけで、汗がポタポタ、ポタポタ。ひょっとしたら塩辛い野菜が届いてしまったお宅もあるかもしれません(笑) 暑すぎて、写真を撮っている余裕もありませんでした。
北信州もやっぱり昼は猛暑だそうですが、朝夕は涼しくて快適だとか。日本は広い! と思います。でも、北海道でも観測史上最高の気温などという声が聞こえてきますから、全国が同じ高気圧に覆われて、日本は狭い!(笑)
来週末はお盆の大渋滞が予想されているのでしょうか? お盆前でも、今日も道路は大混雑。ちょっと近くに行くのに、すごい行列に出くわしました。まあ、そこは地元の強みで、わき道をコツコツ攻めて(笑) 数台分右側通行して歩行者信号を右折した私を行列に並んでいたクルマが追いかけてきて、途中までずっとついてきました。
大通りに出る前に突然、私がお寺の境内に入っていっちゃったあと、しばし停止していたけれど、無事、抜けられましたかね? あれは、絶対、ついてきたのだと思うのですが。むか〜し、私も個人タクシーの後をついていって、めでたく車庫に入られちゃったことがありました(笑)
広島の暑い一日
今年はアメリカ大使が式典に参加するというのが話題になっていましたが、いまさらねぇ……。とは思いつつ、これまで知らんぷりされてきたことを考えれば、一歩は前進なのかもしれませんが。テレビのインタビューでいろんな人が言っていました。「なんでオバマは来ないんだ」。私も同感ではありますが、アメリカの報道番組なんかみると、難しい立場でもありましょうとも思います。まあ、自分チの核を廃絶してからゆっくり来ていただきましょう(-_-;)
オバマさんより、パン・ギブンさんのほうが、少しは頼りになるのかしらって(笑) アメリカだけじゃなくて、いろいろな国のエライ人が来て、世界のマスメディアが報道するようになるのは、ヒロシマのメッセージを世界の人々に伝えるという意味では、多少は役に立つのではないかと思います。パキスタンやインド、イスラエルの人たちにも来てもらいたいですよね。キム・ジョンイルとか←これはさすがにあり得ない!(^_^;)
この暑い一日だけは、朝から晩まで広島のことが話題になりますが、この日“一日”だけっていうのが……。広島で1日、長崎で1日、そして敗戦の日で1日、いまの日本人にとって、戦争を考える日は1年で3日だけなのかもしれません。まあ、考えなくてもいいけど、世界から戦争がなくなる日は来るのでしょうか? 異星人が攻め込んでくれば……という議論も笑うに笑えない感じです。