「抜け穴の会議室」
「抜け穴の会議室」は生と死の間にある、生まれ変わるのを待機している部屋のようです。ここにある生死感というのか、前世と今世の縁のあり方は、テーマとしてもおもしろかったです。以前に前世について書かれた本を読んだことがあります。ずいぶん前の話で、知り合いに無理やり押し付けられた本だったこともあり、著者もタイトルの忘れてしまいましたが、前世は層になっていて、同じグループが時を前後して同じように生まれ変わるという説だったことが印象に残っています。つまりは、これが縁。
もしそうでなければ、人が死んで行く時期や場所、人口を考えても、二度と再びめぐり合えるわけがないぐらいの人類の数はあると思うので、前世を合理化するとこういう説になるのではないかと(笑) この芝居は、まさに死に変わり生まれ変わりながらつながりよじれていく人の縁という感じで、笑いながらもいろいろと考えさせられるものがありました。父を殺し、自殺した息子に残された母が、元気な老婆になって次の世のふたりの縁を取り結ぶというエピソードは、ホント、爆笑モノでした。
しばらく芝居はごぶさたしていたのですが、行くとパンフレットをいっぱいもらいます。大半は邪魔というか、ゴミなのですが、いくつかはみたいなと思うものがあり、また行きたいという気分になります。さて、さっそくe+でもチェックしましょうか(^_^;)
冬至
スーパーマーケットに行ったら、食品売り場の正面にかぼちゃが積み上げてありました。やはり、冬至といえばかぼちゃですね。つい、うっかり、乗せられてかぼちゃを買ってきました(笑) かぼちゃを煮て、それを食べるかと思いきや、帰る時間が遅かったので、スルーして鍋にしてしまいました(^_^;) これが一番、面倒がない……。とはいえ、今日は比較的、暖かく、鍋日和ではなかったような。最近、我ながらチグハグなことをやっていることが多い……。年末ですからねぇ。って、何で?
「ヤマト」
CGがすごいって聞いていたのですが、う〜ん、スターウォーズ? 同じようなスペースバトルだと、スターウォーズのほうがよかったような。スターウォーズが公開されてから30年以上経つのだから、もうちょっとハッとするものを見せていただきたかったような気もします。バディはR2-D2?って感じもあって、まさにスターウォーズを思い出してしまいました。大好きだから、いいんだけど(笑)
世代ではなくても、♪さらば地球よ〜というメロディが流れるだけで、すでに気分は「せつない」という感じです。ただ、終盤になって、無駄なラブシーンはいらないと思うのですよねぇ。それどころじゃ、ないでしょ?って感じ(笑) 任務を放棄して、好きな男と心中するほうを選ぶというのは、ヤマトの戦闘員に選ばれた方とは思えない行動で(^_^;) そこはさらっと、万感の思いを込めて回れ右をしてほしかったとか。私が映画なんか作ったら、無味乾燥なものになるかもしれませんね(笑) でも、さらっと別れたほうが、最後のシーンが生きてくるような。
キムタクの主演映画は、手放しでいいという人と、とにかく難癖つけようという人がいるみたいで、そういう意味でも大スターなんだなと思います。なんか、普段はそこら辺にいるにいちゃんみたいな感じなのにね。ちょっと欠点を感じるところがいいという美貌は別として。この映画にちょっとした期待はずれ感があるとしたら、それはキャストではないような気もするのですが。世代じゃない者の意見として(^_^;) 欧米の映画だと、嘘っぽくても必ずヒーローは生きて帰るような……。特攻、玉砕って感じが日本的。斉藤弁慶とか。堤真一が秒単位の出演だったのが、個人的には寂しい(笑)
世田谷代官屋敷跡
世田谷ミニツアーの最後は、腹ごなしに代官屋敷跡へ。地図も見ないで細い路地を突っ切ったら代官屋敷跡の前に出たという快挙です。東京にこのような代官屋敷が残っているのは珍しいのだそうです。母屋、表門とともに国の重要文化財に指定されていました。世田谷15ヵ村は、1633(寛永10)年から彦根藩井伊家の井伊直孝が支配することになり、井伊家の代官として大場氏が代々世襲したものだとか。母屋は1737(元文2)年に築造された物に改修を加えたもので、表門はこの年に築造されたものが残っているようです。
代官所屋敷とはいっても豪農か庄屋のようですね。まあ、当時、世田谷はけっこうな田舎だったと思われますから、そんなものなのでしょう。片隅に白州通用門というのがありました。白州? 罪人の通る門ということでしゅね。その先にお白州の跡がちゃんと残っていました。白州といえば、だだっ広い白砂で、目の前にデンとお侍さんが怖い顔で何人も並んでいる……と思うのは時代劇に影響されすぎで、案外、こじんまりしたものでした。
それはそうですよね。大岡越前が裁くのは、いってみれば最高裁判所で、すべての罪人がここへ引っ立てられたら、忙しくてしょうがない(笑) こちらは地方裁判所か家庭裁判所という感じで、地域の犯罪を裁いていたのでしょう。敷地内にある世田谷区立郷土資料館とともに入場無料。屋敷の庭の散歩も静かでいい雰囲気です。今回は時間の都合もあり資料館には立ち寄りませんでしたが、入口前には当時の世田谷を伝える石碑なども立ち並んでいて、なかなかおもしろそうです。機会があったら、また立ち寄ってみましょう。
上海家庭料理
世田谷「散歩」と言いつつ、歩くというよりはやっぱり食べるほうへ向いますね(笑) 幼なじみは、使い慣れないパソコンと格闘して、いろいろと「食べる情報」を調べてきていました。しかも、まだプリンターにつなげないとかぼやきながら、びっしりとメモで。「プリンターを買った!」と騒いでいたのはいつのことだったか……。はやく、繋ぎなさい!(笑) そんなメモを見ながら、上海家庭料理「大吉」というお店へ。近所に大吉寺という寺院があり、お店の名前はそこからかな、と思えます。
私は知らなかったのですが、この辺がテレビで紹介され、この店も入っていたらしく、やっぱり行列……。と言っても、2組目だったので、とりあえず待ってみることにしました。前の組が呼ばれて、後には列はなく、ぽつんと待つこと……けっこう長かったのです。はぁ〜。やっと呼ばれてカウンター席へ。「卓が空いたら、そちらへ移っていいですよ」なんて言われたのに、一品目の料理がきた頃、ちらっと外を見るとなんだか長蛇の列ができていました。これを運がよかったというべきか、悪かったというべきか……(笑)
名物は酢豚だとか。私はタマネギが苦手なので、酢豚は……と尻込みしたのですが、タマネギは入っていないとのこと。頼んでみると、タマネギどころか野菜はなしで、豚のみが黒酢にからまり、濃厚な酢豚が登場しました。さっぱりとした白髪ネギとのバランスがよくておいしいのですが、熱した酢って……コホッ、コホッと。むせてしまいますよねぇ。ワンタンはとてもおいしかった! 青菜は普通に空芯采で、チャーハンはもう少しパラパラっとしていてほしかったかな(^_^;)
そして、大根餅。これは、かなりおしいかったほうです。表面はかりっと、中はしっとりという感じで。でも、タレはなくて、そちらにこだわりはないようでした。私には大根もち趣味があり(笑)、メニューにあるところでは必ず注文して味比べをしてしまいます。友人は、これまで大根餅を食べたことがなく、おろし大根で食べる「からみ餅」のようなものをそうぞうしていたそうです。初めての体験は、かなり気に入ったようで、大根餅ファンクラブに入会するそうです(笑)