ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2011/03/28  (月) 

桜が開花

今日、東京では開花宣言があったようですね。例年なら、「桜前線」の話で連日、盛り上がっているようなこの時期。今年は、「原発」ばかりというような有様で、花見も話題に上りません。私も散歩に出かける余裕は失っておりまして、野川の桜がどんな具合か、まったくチェックしていませんでした。昨年は、定点観測なんかしていたのですよね、のんきなものでした。
 
2週間以上たっても収束の気配を見せない福島原発に、みんなそろそろイライラしてきてます。危険を承知で現場で働いている方々には、本当に感謝の言葉もありませんが、東電幹部や保安院をはじめとする政府のお歴々には、「なにやってんだ!」という罵声が飛び交うのもごもっともという感じになってきました。「いったい誰が司令塔なの?」というところから疑問があります。福島県の人も近隣の農・漁業者もたまらないでしょうね、これじゃ……。
 
2週間ぐらいで状況は落ち着き、それからは復旧へ向って頑張るという感じかなと思っていたのですが、とんでもなく甘い見通しでしたね。原発さえなければ、桜の開花と共に再スタートの季節になるところだったのに。復旧、復興の話も次々に聞こえてきて、それはそれでいいニュースだったりするのですが、とにかく原発が収まらないことには2次、3次被害も広がる一方で……。節電も頑張る、停電も耐える、しかしながら原発は祈ることしかできません。
 



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2011/03/27  (日) 

買い物も難しい

今日、スーパーの割引デーだったので、買い物に行きました。割引デーだから、いつもなら普通にストック用の食材を買うのですが……、これがなんか後ろめたい(笑) オババが好きなレトルトパックの煮豆をカゴに入れ、「ああ、これは地震直後には売り切れになっていた商品だなぁ」と思って、1個は棚に戻したり(^_^;) もう、いっぱい積んであるんだから、いいんじゃないかと思いつつ、買いにくいなぁ〜。
 
というのも、トイレットペーパーを買っていた女性に、すれ違いざま、「買い占めかよっ」とつぶやいて言った人を目撃。言われた人は当惑の表情でした。いまごろ買っているということは、買い占めなかったこそではないでしょうかね。こういう言葉は、逆に酷ですよねぇ。実は、私も今日は、トイレットペーパーを買いたかったのです。もう、ショート寸前なので。でも、これを目撃して、買えなくなってしまいました。もっとも、すごく高い品物しかなかったこともありますが(^_^;)
 
なんだか、買い物も難しいなぁ〜。必要な物だけを少量ずつ買う、考えてみれば当たり前のことかもしれません。これまでの買い物が大雑把すぎたようにも思えてきました。節電している駅や店を見て、「これまでが明るすぎたんじゃないか」と言っている人がいましたが、買い物もそういうことかも。それでも、残量が少なくなっていたマヨネーズ、バター、パン粉はストックで買いました。
 



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2011/03/26  (土) 

引越しの季節

昨日、長野のスキーの先生から連絡があり、息子さんが首都圏の大学に進学するとのこと。「荷物を運ばなきゃならないんだけど、東京に帰りのガソリンはあるか〜?」というお問い合わせでした。大丈夫、もう東京にもガソリンはあります。入れる人はみんな入れちゃった模様で、再開して2日たったガソリンスタンドには、閑古鳥がおりました。そして、今日も。娘が進学するから引越ししてるという、やはり長野のスキーの先生からのつぶやきメール。こちらは、なかなかノンキな方なので、ガソリンの心配はしていないようです(笑) 
 
そう、そんな季節なんですね、いま。原発ばかり気にしていて、忘れていました。こんな時節に子どもたちを手放すというのは、親御さんも心配なことでしょう。私のところに来た連絡は、どっちもオヤヂなので、心配の気配を伝えてはきませんでしたけど、普通に考えれば、心配ですよね。首都圏の生活状況をちょっと教えました。たとえば、トイレットペーパーはないことはないけど品薄だよ、とか、学生の一人暮らしに欠かせないインスタントラーメンの類は、ついでにそっちから持ってきたほうがいいよ〜とか(笑) 
 



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2011/03/25  (金) 

夜間停電

今日は、初めて夜にかかる停電を経験しました。午後、外出していたので、帰宅したのが17時40分頃。18時20分からの予定だったので、大急ぎで解氷してあったカレーにレンジでチンした野菜を放り込み、スープを作って、食事にしました。サラダまでは手が届かなかった(-_-;) 「とにかく早く食べて!」というわけで、18時20分ギリギリに食事を終了。洗い物は後回しにして、スタンバっていました。オババをベッドに入れ、枕元に懐中電灯を置き、通電したときに点かないように電気を消し、自分はローソクをもって自室へ。
 
停電したのは18時30分でした。窓の外を見ると、川べりの街灯は点いているので、ケーブルが違うようです。真っ暗にはならないものですねぇ。予定では22時まででしたが、通電したのは、20時45分頃だったようです。私は、通電しても灯りがつくようなものを身辺に置いていなかったので、21時になって、「もしかして」と思ってスタンドを点けると、点きました。いち早く通電を知ったらしいオババは、すでにお風呂をわかして、入ってました(笑)
 
毎日、停電時間が変わるのは不便と言っていましたが、毎日、夜間に実施されるようなグループになっちゃったら、こっちのほうが不便ですね、きっと。夕方から夜にかけては、なるべく節電はするにしても、やはり食事の支度などにどうしても電気がほしいところ。友人が「オール電化が素晴らしい」なんて言ってたんだから笑っちゃうよね〜と言っていました。「オール電化」しちゃった人は、いま一番不自由していることでしょう。オール電化ではなくても、なんと電気に頼っている生活をしていることか! 実感します。
 



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2011/03/24  (木) 

「国民の映画」

ずいぶん前からチケットを手に入れていたパルコ劇場の「国民の映画」。震災後、上演中止の日が数日ありましたが、すでに再開しているというので、それならばと、帰宅難民友だちと一緒に見てきました。この友人は本当にストレスフルで、なんと2キロ以上、痩せてしまったというのですから。実は、内容をほとんど知らなくて……。三谷作品ということで、いろいろ含蓄はあるものの、笑わせてもらえるのだろうと思っていました。
 
小林隆、段田安則など、好きな役者さんたちが出演しているからという軽い気持ちでチケットを予約したわけですが、小日向文世はじめ役者さんたちは素晴らしかったです。もちろん声をあげて笑ってしまうシーンもたくさんありましたが、大震災直後だけに、人間の生死とはなんなんだろう、娯楽ってなんなんだろうなど、考えてしまう要素のほうが大きかったように思います。舞台は1940年代ですが、最後の登場人物の没年を聞くと、ほんの少し前まで生きていた人もいて、戦争って、そんなに昔の話じゃないんだなぁという感想も。そして、ちょっとだけ重い気持ちで帰途につきました。
 
デイゲーム、じゃない、マチネで見たのですが、渋谷の街は平常どおり。電車も普通に走ってました。けれど、あの有名なスクランブル交差点を渡る人波は、だいぶと少なかったような。煌々と灯りをつけてのナイターは自粛してしかりですが、みんなが少しずつ家から出ないと、日本経済沈没の危機もあるかもしれませんね。
 



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ほうれん草が好き
がんばれ日本?