西門院
高野山には117か寺あり、その約半数が宿坊を兼ねているそうです。私たちが泊まったのもその一つ、高野山別格本山西門院というところでした。別格本山というくらいですから、かなり格式の高いお寺ということになるのでしょうね。10世紀頃に教懐上人が創建したお寺で、その頃は釈迦院という名称だったそうです。 鎌倉時代に西門院と改称されたのだとか。立派な門がある静かなたたずまいで、美しい中庭があります。
しかしながら、襖で仕切っただけの部屋は隣りの気配や声がまる聞こえ(笑) そして、何よりもこの日は寒かった〜。相方は私の着なかった浴衣を2枚重ねで着て、さらにスパッツをはいて、靴下をはいて寝ていました。宿坊ですから、贅沢は言えませんね。これも修行です(^_^;) 不満があるわけではなく、それもまた清涼感があり、なかなかよい体験になりました。トイレは洋式も兼ね備え、洗面にはお湯も使えます。
食事はもちろん精進料理ですが、あっさりした味つけで、とても美味しゅうございました。朝食前には、希望者だけですが、朝の勤行に参加できます。参加といってもお経を拝聴するだけですが。私は散歩にでかけ、途中からちょこっと末席でお経を聞きました。不信心者め!(笑) とはいえ、不信心者でも、朝のお経というのはなんとなく身の引き締まる思いがします。
朝の散歩は金剛峰寺をはじめ、数あるお寺をのぞいて歩いたという感じ。ちょうど時の鐘が厳粛な音を響かせていました。あちこちのお寺で朝のお勤めが始まっているのでしょう、道にはほとんど歩いている人さえもいなくて、静けさそのもの。徳川家の廟に行ってみたら、ここは入場料が必要な施設で、まだ開門していませんでした。寒さと静寂が「高野山!」という雰囲気で、また行きたい場所のひとつになりました。が、観光客が戻ってきたら、こうはいかないのだろうなぁ……。
ちょっと修行に?
ベイスターズが負けても、負けても、負けても、いつもニコニコ笑っていられるように、ちょっと高野山に修行に言ってまいりました(笑) 実際は、恋の悩みに打ちひしがれている大先輩のお供です。高野山には行ったことがなかったので、愚痴を聞くのも修行の一つかと出かけていくことにしました(^_^;)
高野山に着いたのは、夕暮れが忍び寄ってくる時間になっていましたが、西のほうはやや日が長いようで、参詣にもギリギリ間に合いました。世の中の自粛ムードを反映してか、またゴールデンウィークが終わって人の動きが少ない時期であることもあってか、人影はほとんどなく、まさに静謐。昨年まではわんさか押しかけていたという外国人の姿がまったく消えていることも人の少ない理由です。ちなみに2日間で、観光バスは2台しか目撃しませんでした。
地元の経済への打撃ということを考えれば、手放しで喜んではいけないのでしょうが、神社仏閣へ詣でるという目的を考えれば、この静けさは本来のあるべき姿で、むしろありがたいといいますか。一の橋から弘法大師の御廟までは約2kmの道のりだそうですが、参道には、公家、大名などの墓をはじめ、日本中の大企業と大金持ちの墓はみんなあるのではないかと思うくらい多数の墓が並んでいます。その総数は正確には把握できていないとのことですが、20万基以上はあるそうな。標高が1,000メートル近くあるせいもあるでしょうが、静か過ぎると肌寒いやら、背筋が寒いやら……(笑)
9世紀のはじめ、平安時代に弘法大師空海が修行の場として開いた高野山真言宗の総本山ですが、真言宗ばかりではなく日本仏教の聖地友いえる高野山。山内には117か寺もあるそうです。2004(平成16)年7月7日に、高野山町石道と山内の6つの建造物が熊野、吉野・大峯とともに「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されています。
御廟橋。ここから先は撮影禁止
御廟を参拝するときに、「塗香」というものをいただきました。「ずこう」と読みます。簡単にいえば粉なの香で、両手にひとつまみ、ナムナムするように両手をこすり合わせるといい香がします。白檀は入ってるかな、あとニッキみたいな……。材料は、という言い方も変ですが、「なんですか?」と尋ねてみましたが、内容・調合は企業秘密なのでそうです(笑) 同じ物を作られないようにとか。本当かな?
メルトダウン!
隠していたのだとすれば、さすがは東電幹部、とんでもない輩だって感じだし、わからなかったというのなら、その技術力ってなに?って感じ。まあ、どっちに転んでもどうしようもないですが、前者なら許すわけにはいかないね!というところでしょうか。いずれにしても収束するどころか、何かが知らされるたびに気分が落ち込みます。
これ以上、悪くなるってことはないんでしょうね? 原発、原発、電気、電気、節電、節電、なにをどう考えたらいいのか、だんだんわからなくなってきます。いままでだって、わからなかったけど(-_-;) この国はどこへ行くのでしょうね……。
向かい風
今シーズンは、例年に比べて、異常ともいえる観戦数の少なさ。今日で4試合目、そして観戦戦未勝利です。4つのうち3つがスワローズ戦で2敗1分となっております。トホホ。あと1つはカープ戦なのですが、そういえば今年は順位に異変がおきておりますね。昨年はBクラスだったチームが強い! しかしながら、ベイスターズだけカヤの外?
ちょっと調子がいいかなと思って調子に乗ると、いずれも明智光秀状態といった感じで……。まあ、天下は取れもしないのですが。ビリはビリでもビリ争いをしてくれているわけで、昨年、一昨年に比べると、まあ、希望はあります。けっこういい試合はしているんですけどねぇ、なんで連敗するかねぇ……。
まあ、愚痴っていてもはじまりません。明後日からは、大の苦手の交流戦が始まりますから(笑) 苦手といえど、交流戦は楽しみです。対戦相手も違い、遠征先もいろいろ。嫌いな色を見ないですむということもあります(^_^;) 今年はちょっと遊びすぎなので、一足早い夏休み遠征は無理かなぁ……。北海道や九州がいずれも週末にかかっていて、行きやすいといえば行きやすい日程なのだけれど。
季節物
それはともかく、季節物をみるとついつい手が出てしまいますね。初鰹とか……。貧乏を質に入れてでも初物に目がないのは、江戸-東京に暮らしたご先祖さんのDNAかも(笑) 宵越しの銭は持たないといわれますが、これは「持てない」の間違い。なんてったって、その日暮らしが身上ですから(-_-;) まあ、あればあるだけ使っちゃって、あとは楊枝をくわえて食べたふりですよ、本当に(笑)
私は父方は武家のDNAで、母方は職人のDNAですから、両方の悪いところを一身に背負って、その日暮らしの高楊枝。自動車税やなんやかんや、ホントに5月はキツイわぁ〜といいつつ、炊き込みご飯に鰹のたたき(笑) とはいえ、どんなに冷凍や真空パックなどの長期保存技術が進んでも、いま、このとき、という季節の食べ物にはとっても魅力がありますね!