ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2011/10/22  (土) 

ホームパーティ

今日は、夏にピアノとオーケストラのコンサートを開いたピアニストの方が、「コンサートに来てくれてありがとう」パーティを開いてくれました。普通、逆かなとも思うんですけど(笑) 「素敵なコンサートをありがとう」パーティとか。しかし、さすがアーティストのお住まいという感じで、防音の練習室だけではなく、キッチンもダイニングもリビングも、本当に素敵! 外国のご家庭にでもお邪魔したような雰囲気でした。
 
集ったのは、家主を入れて7人。いろいろな職業、年齢、経歴の持ち主ばかりで、さまざまなお話を聞くことができました。いま、仙台から帰ってきましたというNGOの方からは、南三陸町のいまを。やっぱりマスメディアの報道だけではうかがい知れない苦労や障害があるようです。ボランティアの多様性や、ボランティアで人生観が変る話など、興味深いお話がいっぱいありました。
 
英語の先生や整体師さん、学生さんもいて、話はあっちへ飛び、こっちへ飛び、二手に別れ、また合流し……、これがホームパーティの楽しさという感じ。最後には、大学院生のおにいさんが洗い物を一手に引き受けてくれたので、オバサンはラクチンでした(笑) うちなんか、なんだか物がごちゃごちゃ置いてあって、とても人様をお招きできる状態ではありません。「ホームパーティが開ける暮らし」というのは、うらやましいかぎりです。
 



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2011/10/21  (金) 

秋の足音

昨日は病院に早く着きすぎるやら、途中の待ち時間があるやらで、周辺を1時間以上、歩き回りました。三鷹市。この辺は、多摩地区というよりは、緑は多いものの東京24区か、25区かというイメージです。ところが、はずれのほうを歩いてみると、生産緑地、つまりは畑がけっこうたくさん残っていて、驚かされます。切り取ってみれば、田園風景という感じですが、実はこの脇は片側3車線の広い道路が通っていて、クルマがびゅんびゅん。そして、柿がたわわに実っていたり(^_^;)
 
「ためしてガッテン」が、大股で歩けと教えてくれたので(笑)、さっさか歩き、汗をかき、かなり広範囲を動き回った感があります。その結果、今朝、起きたら思いっきり筋肉痛でした(-_-;) 普段から、けっこう歩いているつもりなのですが、思ったよりちょこまか歩きだったようです。大股で歩くのが、こんなにキクとは思いませんでした。
 
そして、本日は、吉祥寺に行く用事があり、筋肉痛には筋肉痛返し???という感じで、無理やり足を使って、井の頭公園を横断し、さらに1時間近く歩くという暴挙を重ねました。ついこの間までは、木陰がうれしい井の頭公園でしたが、もうすっかり秋の気配が漂っています。紅葉した葉もあり、葉を落とした木もあり……、スケッチをしている人を何人か見かけましたが、そう、なかなか「絵になる」風景かもしれません。
 
公園を通り抜け、家まで歩ききるには遠すぎるので、バス通り沿いを歩き、「もうダメだ〜」というところのバス停の椅子に座り込んで、次に来るバスを待ちました。バスに乗って座席に座り、家の近くの停留所で降りようとしたら……、足が棒状になって、うまく歩けませんでした(笑) ギクシャク、ギクシャク。一度、座ってしまったからいけないんですねぇ。いっくらなんでも、2日間続けてロングウォークは無謀でした。明日は、起き上がれるでしょうか(^_^;)
 



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2011/10/20  (木) 

カンファとやら

大学病院に生検の結果を聞きに行ってきました。去年のサボテン? というのが、ピンポンだったようです。診断は、「肉芽腫」というのだそうですが、細い糸状の小さな物質を中心に周囲の細胞が炎症を起こしている状態であったようです。異物によって引き起される異物性肉芽腫と免疫反応を引き起こす免疫性肉芽腫の2種類があるようですが、私のはたぶん「異物性肉芽腫」。たぶんというのは、結論的に「の、可能性が高い」という診断だったからです。サボテンだと断定されたわけではありませんが、他に原因が見当たらないということもあります。
 
生体内に異物が入り込んだ際に、それに対する防御反応として炎症が起き、その結果、異物の刺激を和らげるために異物を「隔離」してしまえばよいというわけで、肉芽腫が形成されるとのこと。この「異物」 が1年前のサボテンだったとは、「仏様でも知りますめぇ」という感じですよね(笑) 我ながら、よく思い出したというべきか(^_^;) 
 
今日の予約は外来受付が終了して3時間後の午後3時。待合室にいたのは、私ともうひとり男性のご老人のふたりきりでした。名前を呼ばれて診療室に入り、片肌脱いで……というお姐さん状態で、「別の先生も診ますので、よろしいですか?」と言われました。ダメとは……、言えないでしょう、普通(笑) すると、ゾロゾロと10人ぐらいのドクターが登場。別の先生ではなく、別の先生方、ですよねぇ。
 
テレビの医療ドラマではおなじみ、入院している人をお見舞いに行ったときにもずいぶん見かけました、例の、教授を先頭にした大名行列。しかし、「が、外来でぇ〜?」という感じでした(笑) 私とおじいちゃま、今日のモルモットは2匹ですね。これがカンファとやら。さすが、大学病院という感じです(^_^;) 次々に患部をルーペでのぞきこみ、「触っていいですか?」と。そして、同じことを何度か聞かれ(-_-;) まあ、いいですけど、変なサボテンを持ち込んだのは私ですから(笑) 40分後に再び呼ばれ、結果発表です。
 
最後に担当医から、「1年後に炎症を起こすのは、免疫がかかわっている可能性が高いのですが、痒みが出た時期に風邪を引いたりしませんでしたか? なにかウィルス性のものに感染した可能性は?」と聞かれましたが、トンと覚えがありません。普通の生活していたと思うのですが……。それでも、免疫の異常を否定しきれないので、3ヵ月に1回、しばらく採血を続けましょうとのこと。痛いとか、苦しいとかじゃなければ、医者にはかかりたくない主義なのですが……、しっかり次の採血と受診の予約を入れられました(-_-;)
 
なんか、痒いで医者にかかっているなんて……、カッコ悪い感じですよねぇ(笑) そういうわけで、ご心配いただいたみなさん、ありがとうございます。お騒がせしました。無事です。大山鳴動、ありんこ1匹という結果です(^_^;)
 



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2011/10/19  (水) 

日向さがし

最近、バスに乗ることが多くなったのですが、バス停は電車の駅と違ってほとんど屋根がありません。つい、この間までは日陰を探して、少しはなれた公園の大きな木の下に立ち、バスが来るのを見張っていて、目的のバスが見えたらあわててバス停に近づくということをしていました。ところが、気がついてみると、最近は木陰どころか日向を探すようになりました。
 
今日は、とりわけ寒かったような気がします。なんだか、年々、秋が短くなっているような。暑さが去ったと思えば、すぐ冬がやってきます。春もそうですよねぇ、雪がとけたと思えば、暖かいを通り越して、すぐ暑くなります。
 
オーストラリアに住む友人が、渡豪してすぐの頃、「こっちは四季じゃなくて、二季なのよぉ〜。10月まで冬で、11月1日から夏になる!」と言っていたことがあります。それはオーバーな言い方で、実際には微妙に季節の変る日々があり、ユニークなワイルドフラワーも種類によって徐々に咲いていくという美しさもありますが。それでも、やっぱり変わり身が早い、というイメージがありました。
 
いまや日本も3倍速ぐらいになっていませんか? ゆっくりと秋の深まりを楽しむなんてできないような。紅葉狩りなんて、すごく短い間に頑張って走り回らないと、すぐ枯れ木の山になってしまう……。
 



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2011/10/18  (火) 

風呂敷

バスの中で、贈答品らしきお菓子の箱をお店の紙袋から出して、風呂敷に包みなおしている年配の男性をみかけました。私などは、普通に紙袋のまま、先方にお渡ししてしまうところです。考えてみれば、そういうのが日本の風習だったような気がしました。我が家にもどこかに風呂敷はあるはずなのですが、最近は存在すら忘れています(^_^;)
 
スーパーでレジ袋を辞退し、エコバックを持ち歩くという習慣はかなり定着してきたようで、レジで並んでいる半分以上の人が「レジ袋いりませんカード」をカゴに放り込んでいるような。私もエコバックは持ち歩いていますが、紙袋に入れてくれるお店では、そのまま受け取っていました。風呂敷に包むのは、エコというより、礼儀という範疇に入ると思いますが、エコという意味でも活用すべきかなぁと。
 
どんな形の物でも包める風呂敷に注目している人々はちゃんといて、可愛い柄があったり、結び方が工夫されていたりすることは、テレビ番組でみたことがあります。けれど、なんとなく、着物の女性がお歳暮を包んで格子戸を開けるというCMぐらいしか思い浮かべることができません。上品な奥様だけの世界のような……(^_^;) だから、フツーのおじさんが風呂敷に包んだお菓子は、すごく新鮮に感じたのでしょうね。
 
風呂敷といえば、長野県の北部では、いわゆる結納のときに男性から女性に風呂敷を贈る習慣があるそうです。だから、婚約することを「風呂敷を入れる」と表現するとか。「この風呂敷に包めるだけの荷物をもって来てください」ということで、「身一つで来てください」という意味ですよね。いまでは形式だけになっているようですが、風習としては残っているそうです。なんだか、素敵!(笑) 
 



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1キロ増量
神代植物園