山には雪が
焦りまくった戸隠行きでしたが、新蕎麦はしっかりいただいてきました。スキーでずっとご厄介になっている大西旅館さんが、お昼に蕎麦ランチをはじめたので予約をしておきました。副菜は、ここのご主人が野山を歩き回って採取してきた山菜とキノコ。「田舎料理で……」と奥さんは謙遜なさいますが、ガイドブック片手では絶対に出会うことのない素朴な山の幸の料理です。一緒に行った友人ご夫妻はいたく感激。来年も来たい、今度は泊まりたいと言っておりました。あまりにもお腹がペコペコで到着したので、すぐ箸をとり……写真を撮るのを忘れました(-_-;)
なにせクルマが不安なので(笑)、本当に食事のみで引き上げ開始。でも、せっかく遠方まで来たのだからと鏡池だけ、ご案内することにしました。戸隠連峰はもうかなり白くなっており、山はもうすっかり冬の気配。風が強かったのでさざ波がたち、池に映った山々を見ることはできませんでしたが、身を切るような寒さに清涼感があります。あら、雪が……。まだ、積もるほどではありませんが、チラチラと粉雪が舞いはじめました。もうすぐ、ここへ来る道も閉鎖になります。誰も人の来ない真冬の鏡池は、静かに凍っているのでしょうか。
感傷に浸っている時間はありません。クルマが動いてくれているうちに下山、下山。一度エンジンを切ると何が起こるかわからないので、ずーっとエンジンは回したままにしてあります(^_^;) 黒姫の側に下山し、昨日で店を閉めたという小林農園さんの後片付けに遭遇したので、残ったほうれん草、大根、キャベツ、白菜などを買い占めて日の傾いた信州をあとにしました。次に来るときは、真っ白な風景を見ることになりそうです。
冷や汗ドライブ
エンジンをかけると、エンジンはかかるのですが、ブレーキペダルを踏んだ瞬間に、再びエンジンが停止。どうもアイドリング時のガスの供給バランスが狂ったようです。とにかく出さなきゃ!というわけですが、いっくら中古車でもいまどきのクルマはDシフトではエンジンがかかりません。Nでエンジンをかけ、Dにぶち込み、瞬間にサイドブレーキを放して発信するという曲芸のようなマネをして、とにかく車両を移動。
その先の信号で停止すると、またエンジンもストップ。惰性で走りながら、エンジンをかけてNからDへと……。クルマを置き去りにするわけにもいかないので、曲芸を続けながら走って、やっと日産の営業所を発見。しかしながら、右側(-_-;) この状態で2車線を横断して飛び込むのは無謀だと、路地を一周して……。これも無謀(笑) 路地は低速、低速はエンストの繰り返し。パワーステアリングはエンジンが切れた瞬間に驚くほどステアリングが重くなるので、曲がれる路地も曲がれないと(^_^;)
ギブアップ。裏道に止めて、徒歩で日産のディーラーに飛び込み、助けを求めました。日産の中御所営業所という店でしたが、親切なエンジニアの方が、クルマまで一緒に来てくれて、上手にアクセルとブレーキを調整しながら、お店まで運んでくれました。これはねぇ、右足でアクセルを吹かしながら、左足でブレーキを踏めるか、ヒール&トウという技術を用いないと動かせないシロモノでしたよ(笑)
点検の結果、部品を交換しなければならない状態だったのですが、すぐに部品があるわけではありません。そこで、ガスの供給バルブを調整することで、アイドリングに多めにガスを供給するように応急処置をしてくれました。しかも無料で。おかげさまで、なんとか走ったり、止まったりできるようになり、ちゃんとお蕎麦も食べて、東京に帰ってくることができました。一時は、クルマを捨てて新幹線か?という感じだったのですから(笑) 修理工場のエンジニアさまさま。本当に長野の人はみんな親切なのです。
東京タワー
電波塔といえば、「東京スカイツリー」の話題ばかりで、東京タワーはもうお役御免という感じですが、いや確かにお役御免には違いないのですが、タワーとしてのフォルムは私は東京タワーのほうが美しいのではないかと思っています。美しいというより、大震災で先端が歪んだとはいえ、あのフォルムにはどっしり大地に立っているという安定感がありますね。それだけ技術が発達したということでしょうけれど、スカイツリーはなんだかひょろっと立っていて、大丈夫? 倒れない? という感じです(笑)
今日の午後は、秋らしく高く晴れ上がった空を背景に東京タワーを眺められたので、ちょっと得した気分。昇ったことは1度しかないのですが、歩道から眺める風景は「東京だなぁ〜」という感じです(笑) 電波塔としてはお役御免でも、タワーは残してもらえるらしいので、また、ときおり都会のど真ん中で、ポカンと口をあけて上を眺めている私の姿をたまには見かけることもあろうかと思います。見かけても、笑わないでくださいね(^_^;)
自転車
私の家の近くには甲州街道、国道20号線が走っていて、これは片側2車線の幹線道路ですから、交通量も多く、スピードもかなり出しています。ここをねぇ、自転車は車道を走れというのも酷な感じ……。自分が自転車だったらかなり怖いと思うし、クルマで走る立場でもそんな自転車は怖いです。というか、ちゃんとヘルメットを被って、ルール通りに走行していても、自転車のそばを走るのは怖い……。あっちがよろけても、ぶつかっちゃったら、確実に怪我させることになるし、場合によったらひき殺しちゃうかもしれないという恐怖心があります。
だがしかし、今日、両手に荷物をもって歩道を歩いていたら、後からきた自転車のオジサンにベルをリンリン鳴らされた上、追い越し座間に「はい、はい、はい、はい」と言われました。歩いているのが悪いのか? という感じ(-_-;) 思わず、「自転車は車道だろ!」と叫びました。心の中で(^_^;)
吉祥寺駅の南口に入ってくるバス道の狭いのは知る人ぞ知るという感じで、頻繁にバスが入ってくるのですが、バスが来ると歩いている人も思わず立ち止まって身をすくめるというほどの狭さ。一方通行ですが、バスの両脇は1メートルずつぐらいしか空いていないのですから。そこへも自転車で飛んでくる人がいますねぇ。バスが止まって、降車扉が開いたとき、自転車が数台、それこそ歩いている人を蹴散らすように走ってきて、バスから降りようとした人々が入口で立ちすくんでいました。みんな順番に降りると思っていたので、車内では後から人間が次々に追突状態(笑) 笑いごとではありませんね(^_^;)
自転車がルールを守らない、知らない、マナーが悪いと、いろいろな論議はありますが、いまの日本の道路事情では、公共のバスと一般のクルマ、バイク、スクーター、自転車、とさまざまに移動する手段と人間が地面や空間を共有するのは、まっこと難しい状態ではないかと思います。
ドングリと雲
週末はずっと雨というような予報だったのに、今日は予想に反していいお天気になりました。昨日は出かける予定をキャンセルして、じっと家に閉じこもっていたので、空を見て昨日の予定を今日実行。多摩ニュータウンまで出かけていきました。単に、クルマ屋さんに名義変更の書類を持って行っただけなんですけど(^_^;)
クルマ屋さんに行くのに、クルマはやめてバスに乗り、ちょっと手前で降りて散歩。何か落ちてないかと下ばかり向いて歩くクセがあり……、見つけたのはドングリでした。歩道にいっぱい! この辺りは街路樹がドングリなのですね。はて? ドングリの木ってことはないですよね? ブナ、でしょうか? クヌギ? こんなにたくさんあるのだから、山の熊さんは市街地を荒らさず、ここに来れば……と思ったら、ここも住宅地でした。熊さんなんか現れたら大騒ぎになってしまうことでしょう。でも、もったいない。山の熊さんに宅配便で送りましょうかね?
ばかなことを考えながら用事を済ませ、お日様が傾きかかった頃、再びバスに乗って帰ってきたのですが、車窓から見た雲が壮絶……。左側の窓からは青空が見えるのに、右側の窓にはもくもくの黒い雲が。それもかなりのスピードで形を変えていきます。あまりに不気味なので、思わずカメラを取り出し、シャッターを切ってみたのですが、写真からは肉眼で見たほどの不気味さは伝わってきません。やっぱり、人間の眼ってすごいものですねぇ。
電車に乗り継ぎ、駅から出てくると、日はだいぶ落ちていましたが、やはり不思議な形の雲がムクムクしていました。また地震でもくるんじゃないの?と思わされるような……。世界で、こう、天変地異が続くと、雲ひとつ見ても嫌なことを発想してしまいます。くわばら、くわばら。
そして、今日は日本シリーズの最終戦だったのですね。ホークスファンにとっては、不思議な雲は吉兆だったのかも(笑) 周囲に数人のホークスファンがいるのと、大好きな多村選手がいるので、私も一応、今回はホークス贔屓。久しぶりの日本一、おめでとうございます! 長いこと辛抱しましたものねぇ。私たち、もっと長いこと辛抱してるけど(-_-;)