日比谷公園
日比谷公会堂へ行く道すがら、日比谷公園の秋をちょっとだけ楽しみました。遅刻しているっていうのに、何をノンキな……。いえいえ、まったく逆方向の門から入ったので、まあ、簡単にいえば突っ切ったということです。が、めったに都会に出ない悲しさ、そんなに広い公園というわけでもないのに、途中で方向感覚を失い、ややウロウロとし、うろたえたという失態もありました。
野外音楽堂からは、ロックの演奏が聞こえていました。ロック好きというわけではないのですが、木々の間を抜けてくる音楽は、どんな分野でもそれなりに素敵に聞こえます。平日は近隣にお勤めの方々の憩いの場になっているのでしょうが、日曜日ということもあって、けっこう家族連れの姿も見かけました。ご近所の方でしょうか? こんな都会に住んでるなんて、うらやましい。この辺は江戸城址もあるわけで、けっこう自然もたっぷり楽しめますよね。
武家屋敷から陸軍操練所になったり、デモの集結所になったり、忙しい土地だったようですが、いまは日本庭園あり、洋風花壇あり、噴水ありとのどかな風情をかもしだしています。そういえば、何度も「通過」しているけれど、隅から隅まで散策したということもありませんねぇ。今回もほぼ通過。いつか時間を作ってぐるぐる回ってみたいとも思います。
介護甲子園
いま、介護の負担がどっとのしかかっている状態なのは50代、60代でしょう。あちこちで悩みや苦しみの声を聞き、介護疲れによる自殺や無理心中も珍しくありません。しかし、これはその世代だけの問題ではないのですよね。まもなく、その世代が「介護される」世代へと突入します。そして、いっぱいいるんだなぁ〜、その世代の人たちが。それをケアするのは、いまは30代、40代でしょう。国民的課題ですよね(-_-;)
「介護甲子園」ではさまざまな団体の取り組みを知ることができましたが、若い人たちが頑張ってくれていることもわかりました。しかしながら、ここに紹介された団体は、全国で1、2を競おうという人たち。理想とまではいわなくても、私たちが受けさせたい、受けたいと思う介護は、結局、一つの団体や個人の努力や成果に頼っているのだなぁとも思わされました。
こんな介護を受けさせたいと思ったら、私たちはそういう団体を「探さなくては」なりません。見つかっても、遠いところだと、そういう介護を受けたい、受けさせたいと思ったら「引っ越す」ことさえ必要です。ここで競われているとの同じような介護が、誰でも、どこでも受けられるようにならなければ……。「介護甲子園」は、今年が第1回。誰でもどこでもよりよい介護が提供されるために、優れた介護を提供していると自負する団体の方々が、こうしてプレゼンテーションをしてくれたのは、大きな意義のある第一歩なのかもしれません。
この「介護甲子園」はお世話になっているnu-faceさんがボランティアで裏方さんをやっていて、私もご招待にあずかったものですが、ちょっと遅れてしまったので、後のほうからこっそりと拝見していました。介護関係の支援をすることは、IT企業経営にメリットがあるというわけでもないのに、1年以上、頑張って応援し続けたのには、頭が下がります。世話好きで乗りかかった舟からは降りない、そして頑張ってるところを外には見せない、見事に江戸っ子の見得を切ったという感じです。
山には雪が
焦りまくった戸隠行きでしたが、新蕎麦はしっかりいただいてきました。スキーでずっとご厄介になっている大西旅館さんが、お昼に蕎麦ランチをはじめたので予約をしておきました。副菜は、ここのご主人が野山を歩き回って採取してきた山菜とキノコ。「田舎料理で……」と奥さんは謙遜なさいますが、ガイドブック片手では絶対に出会うことのない素朴な山の幸の料理です。一緒に行った友人ご夫妻はいたく感激。来年も来たい、今度は泊まりたいと言っておりました。あまりにもお腹がペコペコで到着したので、すぐ箸をとり……写真を撮るのを忘れました(-_-;)
なにせクルマが不安なので(笑)、本当に食事のみで引き上げ開始。でも、せっかく遠方まで来たのだからと鏡池だけ、ご案内することにしました。戸隠連峰はもうかなり白くなっており、山はもうすっかり冬の気配。風が強かったのでさざ波がたち、池に映った山々を見ることはできませんでしたが、身を切るような寒さに清涼感があります。あら、雪が……。まだ、積もるほどではありませんが、チラチラと粉雪が舞いはじめました。もうすぐ、ここへ来る道も閉鎖になります。誰も人の来ない真冬の鏡池は、静かに凍っているのでしょうか。
感傷に浸っている時間はありません。クルマが動いてくれているうちに下山、下山。一度エンジンを切ると何が起こるかわからないので、ずーっとエンジンは回したままにしてあります(^_^;) 黒姫の側に下山し、昨日で店を閉めたという小林農園さんの後片付けに遭遇したので、残ったほうれん草、大根、キャベツ、白菜などを買い占めて日の傾いた信州をあとにしました。次に来るときは、真っ白な風景を見ることになりそうです。
冷や汗ドライブ
エンジンをかけると、エンジンはかかるのですが、ブレーキペダルを踏んだ瞬間に、再びエンジンが停止。どうもアイドリング時のガスの供給バランスが狂ったようです。とにかく出さなきゃ!というわけですが、いっくら中古車でもいまどきのクルマはDシフトではエンジンがかかりません。Nでエンジンをかけ、Dにぶち込み、瞬間にサイドブレーキを放して発信するという曲芸のようなマネをして、とにかく車両を移動。
その先の信号で停止すると、またエンジンもストップ。惰性で走りながら、エンジンをかけてNからDへと……。クルマを置き去りにするわけにもいかないので、曲芸を続けながら走って、やっと日産の営業所を発見。しかしながら、右側(-_-;) この状態で2車線を横断して飛び込むのは無謀だと、路地を一周して……。これも無謀(笑) 路地は低速、低速はエンストの繰り返し。パワーステアリングはエンジンが切れた瞬間に驚くほどステアリングが重くなるので、曲がれる路地も曲がれないと(^_^;)
ギブアップ。裏道に止めて、徒歩で日産のディーラーに飛び込み、助けを求めました。日産の中御所営業所という店でしたが、親切なエンジニアの方が、クルマまで一緒に来てくれて、上手にアクセルとブレーキを調整しながら、お店まで運んでくれました。これはねぇ、右足でアクセルを吹かしながら、左足でブレーキを踏めるか、ヒール&トウという技術を用いないと動かせないシロモノでしたよ(笑)
点検の結果、部品を交換しなければならない状態だったのですが、すぐに部品があるわけではありません。そこで、ガスの供給バルブを調整することで、アイドリングに多めにガスを供給するように応急処置をしてくれました。しかも無料で。おかげさまで、なんとか走ったり、止まったりできるようになり、ちゃんとお蕎麦も食べて、東京に帰ってくることができました。一時は、クルマを捨てて新幹線か?という感じだったのですから(笑) 修理工場のエンジニアさまさま。本当に長野の人はみんな親切なのです。
東京タワー
電波塔といえば、「東京スカイツリー」の話題ばかりで、東京タワーはもうお役御免という感じですが、いや確かにお役御免には違いないのですが、タワーとしてのフォルムは私は東京タワーのほうが美しいのではないかと思っています。美しいというより、大震災で先端が歪んだとはいえ、あのフォルムにはどっしり大地に立っているという安定感がありますね。それだけ技術が発達したということでしょうけれど、スカイツリーはなんだかひょろっと立っていて、大丈夫? 倒れない? という感じです(笑)
今日の午後は、秋らしく高く晴れ上がった空を背景に東京タワーを眺められたので、ちょっと得した気分。昇ったことは1度しかないのですが、歩道から眺める風景は「東京だなぁ〜」という感じです(笑) 電波塔としてはお役御免でも、タワーは残してもらえるらしいので、また、ときおり都会のど真ん中で、ポカンと口をあけて上を眺めている私の姿をたまには見かけることもあろうかと思います。見かけても、笑わないでくださいね(^_^;)