熊野神社
今日は立春ですが、まさに春は名のみの寒さです。その分、東京では毎日、抜けるような青空。上の写真は、昨日、訪れた熊野神社です。背後に見えるのは、いわゆる新宿の高層ビル街の一角。都庁とは反対の方角で、ビル街のいちばん外れのほうですが、それでもなんというか、古風な神社と高層ビルというコントラストがいかにもおもしろく、友人とふたりで見飽きず、眺めていました。
熊野神社といえば、紀州のイメージですが、けっこう全国にありますね。もちろん、ほとんど紀州の流れをくむ神社ですけど。確か青山にもあったと思います。ここの熊野神社も創建したのはやはり紀州の出の鈴木九郎という人だといわれています。鈴木九郎はふるさとの熊野三山の若一王子を祀ったところ、商売が成功したというので後に熊野三山から十二所権現をすべて祀ったとか。このへんの地名「十二社」はこれに因んでいるそうです。近所の人じゃないと、なかなか正確には読めません(笑)
江戸時代には景勝地として知られて、後には花街になったとか。いまでいう風俗、ですね。新宿らしい前身です(^_^;) 神社の滝や十二社池は淀橋浄水場ができたときにあっさり壊され、殺風景だった浄水場も高層ビルの都庁に変わり、いまは取り残されたような中央公園の片隅に鎮座しているという具合。大田蜀山人の銘文が刻まれている石の水鉢が隠れるように置いてありました。1820(文政3)年に奉納されたものだそうです。
昔は大きな池があったといいますが、いまは小さな池がありまして、午後3時になろうという時間でもうっすら凍っていました。都心でもそうとう寒かったということですよね。氷を透かして白っぽい鯉の姿が見えましたが、固まったようにじっとしていて、いかにも寒そうでした。
豆まき
幼なじみのおおきいちゃんと久しぶりに新宿でランチ。ちょっと時間が早かったので、中央公園の中にある熊野神社に行ってみました。この神社の横を走る十二社通りは、何千回というレベルで走り過ぎ、「熊野神社前」という信号も目にタコができそうなほど見ていたのですが、神社に行ってみたのは初めてでした。ちなみに十二社は「じゅうにそう」とよみますが、この通りは総延長でも1,348メートルしかないのに東京都道新宿副都心13号線という立派な本名をもっています(笑)
熊野神社の境内に入ると「本日、豆まき」の貼り紙がありました。「そうか、今日は節分であるのか!」と気づきました。食事をしてから再び、豆まきを見に行ってみたのですが、「講話」と書いてあり、どうやら氏子さんが対象のような……。そのとき、ハタと気づきました。大きい神社に行ったほうが、盛大にやってるはず! 近くはどこだ?
というわけで、突然、速歩になり、花園神社へ向ったのでありました。ちょうど、間に合わなかった(^_^;) 豆まきが終わった直後で、氏子さんたちが豆を一握りずつ、見物客に配っていました。ある意味、間に合ったわけで、しっかり豆をいただき、福と一緒にポリポリ。香ばしくておいしかったです。舞台では笛と太鼓で邦楽が演奏されており、和風の情緒も漂っています。そのまま、列にしたがって並んでいたら、福袋を頂戴しました。ラッキー!
たくさんの企業がスポンサーになっているようです。境内を出る前に袋を開けて中身を点検(笑) スポンサーによって中身は異なっていました。自分で選べるわけではありせん。おおきいちゃんがもらった日清ホールディングスの袋にはチキンラーメンが3つ、私がもらった清水建設のにはグリコのお菓子が入っていました。
分けようと相談していたら、知らないおじいちゃんが覗き込んできました。「いいなぁ。俺のはスポンジとか台所用品。食べるもののほうがよかった……」と。わかりました。物々交換しましょう(笑) チキンラーメン1つとグリコのお菓子を半分あげて、スポンジ、お掃除シート、メモ帳などをゲット。うちもいらないけどなぁ、こういうもの(^_^;)
福袋の中は、高価なものが入っているわけではありませんが、なんだかとても得した気分(笑) 風がなくて日向は暖かかった新宿の街をプラプラ歩き、ちょっと贅沢をしておいしいランチをいただき、最後に豆を食べて、福袋まで頂戴し、今日はほっこり幸せです。単純なヤツらだ(笑)
冷蔵庫の中のように
新潟に住んでいる友人からのメールによれば、あちらは冷蔵庫を通り越して冷凍庫の中のようですね。外に出してあったものを、冷蔵庫で解氷するとか? 屋根は融雪システムなので雪下ろしはしないですむらしいのですが、通勤するのに電車やバスがなかなか来なくて困っているそうです。そうでしょうねぇ。テレビで気象情報をみれば、あちこちで街が真っ白になっている映像ばかりです。
雪国は、雪が降ってくれなくても困るのですが、降り過ぎても困ります。私は行かないのですが、今週末はスキー大会もあります。みんな、たどり着けるのかどうか、心配。さっき競技部長と話をしたのですが、「何年前だったかなぁ、夜着くはずの人が明け方になり、ついにはたどり着けない人がいたことがあったよなぁ」と。そうそう、そんなこともありました! 今週末は、金曜日の夜までに天気が回復してくれることを祈りましょう。
貧乏は病気のリスク?
低所得者でも痩せっぽちでたばこを吸わないベジタリアンもいますから、比率が高いといわれてもピンとはきませんね(^_^;) かつては肥満は金持ちのシンボルだった時代もあるように思いますが、いまは金持ちは健康管理にもお金を使っているからでしょうね。そういえば、地元のジムに通っている人が、来ているのは有閑マダムらしき人が多いと言っていたのを聞いたことがあります。冬でもみんな健康的に日焼けしていて、明らかにハワイ焼け?なんて。
目で見える範囲では、非常に例外が多いような気がしますが、広範囲に統計を取るとこんな結果になるのでしょうか。太って、ステーキを食べて、たばこを吸っていたら、「あ、貧乏人だ!」と後ろ指をさされそう(笑) せっせとダイエットに励まなければ! とはいえ、貧乏人と言われても当然ですけれどね、だって低所得者であることは本当だから(^_^;)
ギブ&テイク
日常生活から仕事の話、スキーやスキークラブの話など、行きつ戻りつ、6時間ぐらい飲んでました(^_^;) もうひとりの橋本まで帰る方は、帰りの電車で寝込み、これも行きつ戻りつ、ついに戻った状態で駅員さんに起こされ、結局、タクシーで帰ったとか(笑) まるで学生時代に戻ったみたいです。でも、本当に久しぶりに楽しく、いいお酒で、「また、やろうねぇ〜!」と。普段、あまり付き合いのない方々との歓談で、こういうのはかえって珍しいです。
その中で、いい仲間というのは、つねに「ギブ&テイク」ができている人たちだという話がありました。これは、物のやりとりという意味ではなく、何かをギブしてもらったら、「ありがとう」をお返しする、ギブした側から見れば「ありがとう」をテイクする、これだけで人は長くつながっていけるんだよ、という話でした。
何かの集団を作っていると、なんだかしらないけど、いつも「テイク、テイク、テイク」だけの人っていうのが現れてしまうんですね。そして、ギブしてもらっても「ありがとう」をギブできない……。そう言われれば、あぁ、私も「ありがとう」を忘れていたかもと思い当たることもたくさんありました。「ありがとう」をギブして、「ありがとう」をテイクする関係でありたいよねという、まあ、当たり前といえば、当たり前の話なのですが。
で、その「テイク、テイク、テイク」ばかりの人にぶつかっちゃったら、「あの人の視界は、半径3メートルなのだから、そういう生き方だと認めましょう」と。僕らは、550メートルぐらいの全方位視界を持とうと努めようよ、って話がおもしろかったです。なんで、そこで50メートルを刻むのかは不明ですけど(笑) 「あ、5メートルの人だ。今度は1メートルの人だ」と思えば、腹も立たなくなるし、というのです。いろいろな話はそれぞれおもしろかったり、楽しかったりしたのですが、半径550メートルのギブ&テイクがいちばん印象に残りました。