お上りさん
みんなが口を揃えて、「もう、すっかりお上りさんだから、そっちで決めて!」といいます。いやいやいや……。待ち合わせは東京駅ということになったのですが、東京駅は日本で一番高い駅。到着する列車も電車もバスも全部「上り」ですよ。私も当然、「上り」電車に乗っていくわけで、立派に「お上りさん」です。
東京は広いといえば広いような、狭いといえば狭いようなところで、距離にすればたいしたことはありませんが、使う路線や駅は決まったところばかりになり、案外、知らないところが多いのです。私は東京駅の歯医者に通っていますが、中央線を降りて、八重洲北口を通過し、まっすぐ歯医者に行って帰ってくるだけ。周辺は知らなくて。
待ち合わせ場所として紹介されている「銀の鈴」ですが、それがどこにあるのかが、まずわからない(-_-;) とりあえず、丸の内中央口の改札付近にしましょう……。みんな携帯電話もっているし……、ということになりました。携帯電話が普及している時代でよかった! 当日、電波状態が不良になったら、みんな迷子ということに?(笑)
生暖かい……
旅帰りのドタバタもようやく鎮まり、ちょっとは落ち着いて暮らさなきゃという状態になりました。チュニジアに行ったときの添乗員さんで、エジプト大好きお姉さんに「行って来たよ!」とメールをしたら、なんとほぼ同時期に、彼女もプライベートでエジプトに行っていたのだとか。今度、一緒に連れてって!という話になり、もしかしたら、近々、もう一度、エジプトに行かれるかも(笑)
我がダーリン、貧乏神が財布を逆さにしてせせら笑うので、財政状況が許さないという気配がしておりますが(-_-;)
疲れてる?
歯医者さんのあと、同じ医院にかかっている先輩と待ち合わせて飲みに行きました。そして、帰り。そんなに遅い時間でもないのに新宿駅で扉が閉まる寸前に覚醒。飛び降りて九死に一生を得た感じでした(笑) そのまま乗っていたら、青梅行き。三鷹辺りで目覚めれば、まだ救えましたが、青梅まで行っちゃったとしたら……、帰れなかったかも(-_-;)
乗り越すほど電車で寝てしまったのは初めての体験で、ひょっとして私は疲れているのだろうか?と思いました。自覚のないところがさらに怖ろしい……。しばらくは都会に出るのはやめようかな(笑)
「ピラミッド 5000年の嘘」
映画は何も示唆していませんが、どうしたって宇宙人説に行ってしまいます。いや、示唆しているのかな?(笑) かつて、地球という星には巨大な知的生命体がいて、ピラミッドの石なんか、ひょひょいのひょいと持ち上げて、三角形を作った……。地球の重力かなんかが変わって、その生命体は生きられなくなった……。では、その人たちの痕跡はといえば……ない。死んだら融けて石油になったとか、砂になったとか?
それに形が大きいわりに中の部屋は人類サイズ。ピラミッドを作っている人類サイズの人のレリーフはどう説明する? 古代エジプト人は、これだけの遺産を残して、忽然と消えたみたいですが、どこへ行っちゃったのかしら? 滅亡しちゃったのかしら? なぜ?
宇宙のどこかに知的生命体がいるのは確実です。どのくらい知的かは知りませんが。だって、そうでなければ地球人も否定することになりますものねぇ。地球人だって宇宙人だし(笑) ただ、いっくら宇宙が広くても、同時期に知的生命体が発生するというのはレアケースのような気もするし……。あーあ、考えてたって答えはでません(^_^;) なにもかも謎、謎、謎。
ピラミッドをはじめ、イースター島のモアイやナスカ、ストーンヘッジなど巨大な遺跡は、赤道と30度で交わる帯上に全部あるんですって! へぇ〜と思うにとどめますが(笑)、エジプト学にハマル人がいるのも納得できるような映画でした。
エジプトの治安
1年ほど前の革命の映像は世界中に流され、エジプトの治安が心配された結果として観光客は激減という事態になっています。東日本大震災で、日本も外国人観光客激減の憂き目をみています。しかしながら、東北は福島の一部を除いては、安全といっていいでしょう。観光客はウエルカムですよね。エジプトも同じ状況だと思ったので、いわば「チャンス!」と考えたわけです。これは大正解で、いつもは何十もの人垣の隙間から見るという状態のツタンカーメンのマスクも、ゆうゆうと長い時間眺めることができました。部屋にいたのは2、3人。
ツタンカーメンのマスクのあるエジプト博物館の前には、ニュースの現場、タハリール広場があります。博物館の横の政府の建物は、火災の後の生々しさを残していますが、博物館も広場もいたって平和なもの。タハリール広場には、いくつものテントが張られていますが、革命を担った人々のものではないとか。ジュースのスタンドが出ていたり、お茶会が模様されていたり、このテント村そのものが観光名所になりつつあるような具合です(笑) もちろん、普通に人が通り抜けているし、観光客がうろうろしても問題はありません。
観光名所などは、場所によって軍か警察が警備をしていましたが、カイロ市内では、目につくところに兵士や警官の姿もありませんでした。軍は市民の側についたので問題はありませんが、警察はムバラクを守って市民に銃口を向けたというので、ものすごく嫌われているとのこと。警察関係者の中には、制服を着ないで仕事をしている人もいるのだそうです。したがってカイロ市内の警察力は驚くほど低下し、確かに市内の治安は悪くなっているとエジプト人は言っていました。しかしながら、観光客がウロウロするエリアにはあまり関係がないようで、置き引きやかっぱらいの類も観光客が被害にあったという話は聞きませんでした。
カイロ名物といってもいいのが大渋滞。信号はほとんどないので、大きな道路が交差するところでも、すれ違い、合流はドライバーのあうんの呼吸に任されているといった具合(笑) ヨソモノがここで運転するのは、そうとうな度胸が必要です。というか、度胸があっても固まるしかないかもしれません。そして、警察力が低下してるため、交通整理のおまわりさんがいません(^_^;) 混雑時、交通整理をしているのは、市民のボランティアでした。若いインテリ風の人が多く、革命をリードした世代、団体の関係者かもしれません。悪く言われがちなムスリム同胞団の人々も、市民に支持されるのは地道にボランティアを続けてきたからと言われますから、そういう人々かもしれません。私の乗ったクルマのドライバーがちょっともたついたら、ボンネットを思いっきりバンバンバンと叩かれ、「早く曲がれ!」と指図されてました(笑)
しかしながら、エジプトは観光立国ですから、観光客の激減で経済はかなり悪化しているとのこと。観光地の物売りの数がすごく増えてるとガイドさんさえも驚いていました。失業者の数も増加しているのでしょう。そういうガイドさんだって1年ぶりの仕事だったわけですし。持ちこたえられなくなる人々が出てきても不思議はありません。6月に、早ければ5月に大統領選挙が予定されているとのこと。「もう、1年も我慢したんだ。1日も早く政治が落ち着いてくれることを願っている」と何人ものエジプト人が語っていました。それは、そうですね。日本だって、1日も早く復興したい……。でも、まあ、相対的に見て、「死ぬまでに一度、ピラミッドを見たい!」と思っている方々には、いまがチャンス!とお伝えしておきましょう。大変素晴らしい“冥途の土産”を持たせてくれます(笑)