ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2012/11/14  (水) 

本たちの最期

出たり入ったりしていたのですが、ちょうど資源ごみ収集車が来たときに玄関先に出ていました。とりあえず、業者さんに「大量ですみません」と謝ったら、昨日、可燃ごみも集めに来ていた方らしく、「だいぶ、ブックオフが持って行ってくれましたね」と。見ていたのね、おにいさん(笑) 背が高くて、なかなかイケメンのおにいさんでしたよ(^_^;)
 
ガレージにクルマが入れられなくなるほど積み上げていた本の束は、収集車にどんどん投げ込まれ、ときどき鉄板の刃が回って、どんどん破砕されていくわけで……、古いからブックオフは持って行ってくれなかったけれども、むか〜し古本屋でわざわざ探して買ってきた本などもあり、資料的価値はあるんだけどなぁ〜なんて。涙が出るほどではないけれど、なんとなくせつない気分でした(笑) 価値があろうとなかろうと、本たちが本であることをやめ、再生紙として出直す第一歩の瞬間でもありました。
 



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2012/11/13  (火) 

生前遺品整理その弐

前回、時間切れで運び出せなかった本箱と本を、再び青空サービスさんに手伝ってもらって、頑張りました(笑) 壁が埋まってしまっているため、中央に背中合わせに並べていた本棚がなくなったので、私の部屋って、こんなに広かったっけ?という感じになり、気分は爽快……というわけにもいかず、いろいろな家具の下にはホコリがいっぱいだし、残されたもののレイアウトを考えなくてはならないし、しばらくは大掃除状態が続きそうです。他人様より、ちょっと早い大掃除(^_^;)
 
本はブックオフが来てくれて、ダンボール30箱ぐらいを2往復で引き取ってくれました。が、結局、廃棄処分になったものが多かったのではないでしょうかねぇ。ブックオフの引き取り基準は「きれい」ということらしいので、資料的に価値があってもブックカバーがなかったり、汚れていたりするものはアウトです。夕方に電話があり、お引き取り価格は、14,920円だそうです(笑) 5ケタに届くとは思わなかった(笑) ビブリア古書堂あたりに査定を頼んだら、違った結果がでたかもしれませんね(^_^;)
 
残りは、縛って家の前に山積み。明日は、古紙・古布の回収の日なので、自動的に持って行ってもらうことができます。しかしながら、紐でくくった束が70〜80あるという非日常的な量なので、普通に出しておいていいかどうか、市役所に聞いておいたほうがいいよと青空サービスさんのアドバイスを受け、市役所のゴミ対策課というところに電話してみました。普通に出しておいていいそうですが、別便で業者を差し向けます、と(^_^;) 電話しておいて、よかったようですね。
 
これで私のもっていた本の95%ぐらいが姿を消し、本の背表紙に囲まれて生活をしてきた私にとっては、「さらば青春」という感じです(笑) これからは、増やさないように、シンプルな生活を心がけたいと思ってはいるのですが、はてさて、広ければ広いなりに、また散らかりそう(-_-;)
 



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2012/11/11  (日) 

ゴミ屋敷

途中で雨が降り出したのも知らず、朝から晩まで、本棚から本を取り出し、ビニールのテープで縛って捨てる準備をしていました。たかがスチールの本棚ですが、二重にぎっしり詰まっていると、縛った本が廊下いっぱいになっても、まだ空になりません。本棚ってのは、すごいものだなぁ〜、こんなスペースにこれだけのものを収納する……なんて、感心している場合ではありません。やってもやっても終わらない作業は、達成感がなく、疲労感ばかりがたまります(-_-;)
 
ブックオフに聞いてみたら、取りに来てくれるというので、ブックオフに持って行ってもらう分はダンボールに詰めてみました。途中でダンボールがなくなったので、これも中途半端。本当に嫌になります。本といったって、10年も前のゴルフコースガイドとか、ビジネスホテルガイドとか、みんな取ってあったというシロモノで、こんなもんブックオフだって引き取ってくれませんよ(笑) だから、捨てるものが山になるのです。
 
「どうしようかなぁ〜」と迷ったものは、捨てることにしたので、捨てるものばかり……。こんなに捨てる物があるということは、要するにゴミの山の中に住んでいたということになります。まさしくゴミ屋敷の住人だったわけです。だった、のではなく、現在進行形(笑) 次に青空サービスさんに来てもらうのは、火曜日。オオモノは本棚5台と中型冷蔵庫、タンス、あとは雑物がいろいろというところですが、衣類はまだほとんど手付かず。いつになったら、ゴミ屋敷から脱却できるやら……(-_-;)
 



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2012/11/10  (土) 

お好み焼「染太郎」

プチ女子会の最後は、お好み焼屋さんに行くことに。浅草で、確か有名な好み焼き屋さんがあったなぁ〜と思い出したのが、「お染……」という名前だったので、あちこちのお店の人や道行く人に「お染というお好み焼屋さん」と尋ねたのですが、誰一人として、「知りません」と。えーっ、けっこう有名なはずなんだけど……。最後にお煎餅屋さんの、見るからに浅草生まれの浅草育ちっぽいおばあさんに尋ねてみました。「そういう名前だったかどうか、わからないけど、浅草っていっても外れのほうで……」といいながら、まっすぐ行って、信号を左に行って、交番のところを右、と教えてもらいました。
 
その通りに歩いていくと、交番を見っけ! 「お染……」と聞いたら、「それは染太郎だ!」と一括されましたが、とりあえず、まっすぐ行って左と教えてもらいました(笑) ありました、ありました。空襲を避けて疎開したり、いろいろ紆余曲折はあったものの、創業は1936(昭和11)年、人間でいえば76歳になりますから、後期高齢者に突入ですね(笑) それらしく風情のあるお店で、坂口安吾や江戸川乱歩など昭和の文豪といわれる人たちにもファンが多かったと聞いています。私たちは時間が早めだったのが幸いして、すぐ席に通してもらえましたが、しばらくたって気づくと、席が空くのを待っているお客さんもたくさんいました。
 
メインはやはりお好み焼の「お染焼き」、あっ、これか、私がお店の名前を中途半端に「お染……」と覚えていた理由は(笑) 作り方がメニューにも書いてあるのですが、お店のおねえさんが親切に作ってくれました。おいしかったです! あとは「お染焼きそば」ともう一つお好み焼を頼みました。最初は「食べきれるかなぁ〜」と心配していたのですが、適度な大きさというか、量で、3人でちょうどいい感じでした。満足、満足! 機会があれば、また行ってみたいお店の一つです。
 



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2012/11/09  (金) 

東京スカイツリー

今日は久しぶりにプチ女子会。プチって、たった3人だったのですが、寺子屋時代の気の置けない友人たちとランチ……から、延々(笑) 新しくなった東京駅で待ち合わせ、前回は東京タワーに行ったので、今回も再び“おのぼりさん”らしく、東京スカイツリーに行ってみることにしました。完成したのを近くから見るのを初めてでしたが、根元に立てば、確かに高い! しかしながら、「フォルムとしては東京タワーのほうがいいよねぇ」と3人の意見は一致。幼なじみは気が合うのであります(笑) 中に入って見ましたが、下の部分は「ソラマチ」という商店街というか、レストランというか、ありとあらゆるお店が入っている感じで、さすがに盛況です。これでは、近所の商店に人が行かなくなってしまうというのもわかるような。
 
展望台の入口にも行ってみましたが、長蛇の列で、しかもどんどん増えてきます。エレベーターがつくたびにドドッと吐き出されてくる人々は、慣行バスで乗り付けて来る人々のようで、記念写真撮影場所にも多くの人が集まっていました。「展望台に行くのは、4、5年先にしよう」とまたも意見が一致(笑) こんな列に並んでいたら、展望台に上がれる頃には日が暮れる……。まあ、夜景もきれいでしょうけど。記念品ショップも大勢の人々がお土産の物色に大混雑。遠足? 修学旅行? という感じの子どもたちも大勢いて、通り過ぎる際に気がついたのですが、買い物をしている人より、レジの行列に並んでいる人の方が多い! まあ、しばらくの間なのかもしれませんが、レジはいまの倍以上あっても足りないくらいじゃないでしょうかねぇ。
 
水族館をはじめ、いろいろな施設もあって、1日遊んでいても楽しい場所ではあるかもしれませんが、しばらくは何をするにも長蛇の列に並ぶという覚悟が必要なようで、まあ、偵察したというだけでいいかと、早々とスカイツリーを後にした私たちでありました。そして、街をフラフラと歩き、浅草寺へ。日が落ちる頃の仲見世は、「あ、千と千尋の神隠し……」という感じの幻想的な雰囲気でした。せっかくだからとお参りをして、境内から振り返るとブルーにライトアップされたスカイツリーが見えました。これはきれい! 今日はブルーの日で、これは「粋」と名づけられた色ですね。「雅」の紫もちょっと見てみたい気分になりました。
 



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生前遺品整理
冬の気配