「リンカーン」
折りしも、日本では憲法改正論議があるわけであります。いまの日本のリーダーは、96条を変えて、憲法そのものを改変しやすくするという方向を狙っているわけですが、リンカーンは3/2という高いハードルを越えるためにさまざまな策を打ち出しています。そう考えると、安倍くんは安易だ(笑) さまざまな活動というのは、必ずしもキレイな手ばかりではなく、そうか、ロビー活動というのは、こういうものか、ということがわかった気がしました。この時代から年季の入ったロビー活動を経験としてもっている国を相手にするには、日本の政治家は単純というか、あんまり頭を使ってないんじゃない?とか(^_^;)
アメリカあるいはアメリカ人は、“We are No.1”という臭いをプンプンさせていて(そういう意味では中国人も似ている)、私はあまり好きではないのですが、それでも人権とか民主主義という意味(「彼ら」にとっての正義)では、筋金が入っているのだなぁと思わされました。アメリカでもけっして実現されてはいないけれど、理想として掲げ続けているものなのだと。そりゃ〜、どっかの市長だか共同代表だかのデリカシーのなさには不快感も示すでしょうよ、と思ったのでありました。その件については、私は不快感どころか怒髪天を突くって感じですけど(笑)
清澄庭園
霊巌寺のすぐ先に清澄庭園があります。ここは、かの紀伊国屋文左衛門の屋敷があったところだという説もありますが、はっきりとはわからないようです。明治時代に、かの岩崎弥太郎が社員の福祉施設として整備したのだとか。さすがは大財閥の三菱ですよねぇ。こんなすごい敷地の庭園が、社員の保養施設? 戦争に負けて財閥が解体されなかったら、三菱はどんな会社になっていたのでしょうか(^_^;) などという心配を私がしてもしょうがない(笑)
いまの持ち主は東京都で、清澄庭園は都の名勝にしていされているそうです。数年前にモモタロウと散歩に来たことがありました。季節はいつ頃だったでしょうか。そのときも静かな落ち着いた雰囲気で、いまどきの言葉で言えば「癒される」場所だと思いましたが、初夏のこの日も、ここにはさわやかな風が吹いているという感じです。新緑が傾きかかった日差しに輝いていました。ゆっくり一周しただけでしたが、半日ぐらいぼーっとしていてもよさそうです。
深川めし
今日は、小岩にあるクリニックに受診の日で、終了後、クリニック友だちと一緒に深川へと足を延ばしました。私の場合、クリニックが主体なのか、下町散策が主体なのか……、びみょ〜なところです(笑) 前回は亀戸ですずしろのご飯をいただきましたが、今回は清澄庭園の近く、深川資料館の前にある「深川宿」という店で、深川めしをいただきました。江戸時代にはこのあたりの猟師が掻き込んでいたという、いわばご飯にアサリの味噌汁をぶっかけたようなものですが、いまや高級料理……というか、お高いです(笑) この店は、世間に知られた老舗ですが、もう2時近いというのに中高年の団体のお客さんと遭遇し、ほぼ満席。かなり、うるさかったです(^_^;)
深川めしは、もともと労働者の食べ物だったからなのか、単に江戸前だからなのかはわかりませんが、ちょっと濃い味噌味です。喉が渇くというほどの塩辛さではありませんが、関東人好みかもしれません。こちらも江戸前の舌で育ってきたもので、おいしかったです。だから、血圧が上がるって!(笑) そのうえ、岩海苔のいい香りのするお吸い物をぶちまけるという騒ぎまでやらかしました(^_^;) そんなに上品に定食風にしないで、ワンコインぐらいでぶっかけめしを食べさせてくれたらいいのになぁと思うのは、私が粗忽なうえに、貧乏人だからでしょうか(-_-;)
団体さんが立ち去り静けさを取り戻した店内で、ゆっくりとお茶をいただいたのち、道路を渡って深川資料館へ。ここは、江戸東京博物館のミニチュア版のような展示で、照明や音響に工夫をされているのは感じましたが、あまり深川らしさが感じられず、ちょっと残念な資料館かも。ぐるっと回っておもてに出て、清澄庭園に向って歩くと霊巌寺がありました。ここは松平定信の菩提寺。深川では彼のよいところばかりが喧伝されておりますが、倹約、節約で江戸を大不況に陥れたのもこの人物であります。と、気分はだんだん山本一力の世界へ(笑) 霊巌寺は、ピカピカの新築のようで、立派なのですが、風情がないなぁなど思ってしまうのはヨソモノの証拠ですね(^_^;)
アスパラガスとウド
それに絶品の山ウド。葉っぱは素揚げにして、皮はキンピラ、本体は酢味噌をかけたのが第一陣。生で食べるのがあまりにもおいしいので、火を入れたくないという感じなのですが、酢味噌以外に調理方法が思い浮かびません。他に何か、おいしい調理法があるでしょうか? サクサクかき揚げなども考えたのですが、諸般の理由であまり油は使いたくないしなぁ〜というところです。
昨日、出してくれたチルドで出してくれたパッケージは、今朝、9時には家に到着。新鮮で、採れたて感が満喫できます。新鮮さが薄れてしまう前にと思うと、せっせと食べることになり、結果的に、すぐになくなってしまいます(^_^;) 大量に頼めば、冷蔵庫の中でもしおれていくし……。何度も送ってもらえば、送料も半端ないというところ(笑) 悩ましいんですよねぇ、産直のおいしい野菜たちとの出会いは。もう一回ぐらい、送ってもらおうかなぁ〜。
おばあちゃん
その家まで、100メートルちょっとというところなのですが、たどり着くまでおよそ20分ぐらいかかりました。ボルトなら秒殺なのに(笑) 負ぶっちゃったほうが、早かったかもしれませんが、私も腰に爆弾ありで(-_-;) 娘さん夫婦と一緒に住んでいるとのことでしたが、いまは出かけていて誰もいないとのこと。玄関の鍵を開けて、家の中まで「運び込む」に近い状態で連れて行きました。私が極悪人だったら、おばあちゃん踏み付けにして空き巣しちゃうぞ!(^_^;) 頭ははっきりしているみたいで、「すみません、ありがとう、助かった」と繰り返しおっしゃっていました。以前にもそういうことがあって、その100メートルに3時間ぐらいかかったとか。
あまり歩けないのはわかっているのだけれど、朝、調子がよかったので歩けるような気がしたということで、買い物袋の中には菊の花が入っていました。仏花かな。お連れ合いさんが、亡くなっているのかもしれませんね。「杖を持って歩かれたほうがいいですよ」な〜んて、親切ごかしに言ったのだけれど、実際は杖ではもう無理で、手押しバギーかなにかのほうがよさそう(-_-;) 自分の家のオババには、「出かけるときには杖を持って行け!」と、もはや命令調で、まったく優しくはできないのだけれど、他人には親切にできるものです。そう思うと、この家の娘さんもキレまくっているのかも、と思ったりしたのでした(笑) 高齢者って、他人の手にゆだねたほうが、お互いのためなんじゃないでしょうかね?