駐車違反
ちょろっと観光をして戻ってくると、違反チケットがフロントグラスにペタッ。その場に係りの人でもいれば、支払ってしまおうと思ったのですが、誰も見当たらず、警察もいません。その日はロンドンに帰る列車に乗る日だったのであまり時間を費やすこともできないと。そこで、ペラッとはがして、その日はロンドンに帰って来ました。封筒の中に封筒が入っていて、これにお金を入れて送れと書いてあります。じかに? それはないでしょうとロンドンの管理人さんもおっしゃるので、さらに日本に持って帰ってきました(笑)
外国に行けば、すべての人が日本代表みたいなところがあるので、日本人の名誉のためには、支払うべきものは支払ったほうがよろしいかとは思いますが。今日、知り合いのイギリス人にあったので、事情を話したところ、請求がレンタカー会社に行くかもしれないが、レンタカー会社は応答しないはずなので、放っておいていいんじゃない、とのことでした(^_^;; 「犯罪者にならないかな?」と聞いたら、「うん、立派な犯罪者だ。今度、ヒースローに降りたら、その場で逮捕され、連行されるだろう」と爆笑されました。イギリス人のユーモアはブラックだ〜(笑)
ちなみに封筒に現金を入れて、ポストに投げ込んでおいてもいいのだそうです。もし、届かなかったら? 取り締まっているのは各市だそうですが、それでも時間とお金をかけて追跡はしないとのこと。ましてや外国人だったら、大赤字になってしまいますものねぇ。試しに現金を入れて、国際郵便で送ってみるかしら?(笑)
こころのバリアフリー
それに引き換え……、と、自虐的な日本人は言いがちですが(笑)、そんなことはありません。東京に暮らしていても、カートを押していたり、松葉杖を着いていたり(-_-;;すると。けっこう助けてくれたり、手を貸してくれる人は多いと思います。そういう意味では、私鉄や地下鉄では鉄道会社の人がとても親切(JRは、人によるって感じで、たまに不親切な人も)。逆にロンドンでは、地下鉄や中距離列車の改札にいた人なんかは、けっこう仏頂面で不親切な人もいました。バスの運転手さんは、むしろ乱暴な感じです。
ロンドンは街全体が半径3キロぐらいの小さな街で、その中に地下鉄やバスがこれでもかっというぐらい走ってますから、移動は便利。外から街に入ってくるクルマの量は多いようで、朝夕の渋滞は東京よりひどい?というくらいですから、公共交通網が発達しているのはありがたいことです。私たちが泊まっていたところから歩いて5分以内に地下鉄の駅が3つあり、それぞれ2路線ぐらいが止まるので、実に便利でした。が、そんな近いところを走っているのに、なんで乗り入れないかなぁ?とか(笑) そして、その3つのうち、エレベータがあるのは1駅だけ。事情を知らない私たちは、最初、エレベータのない駅に到着してしまったというわけです。
そういう意味では、もはやエレベータのない駅のほうが少なくなってる感のある東京のほうが、公共交通機関そのもののバリアフリーは進んでいるのではないかと思われます。さてさて、こころのバリアフリーはどうでしょうか?
帰ってきてます
コッツウォルズ
今日は、しっかりとナビの使い方を教えてもらい、ついでに目的地のあれこれもセットしてもらって、風光明媚な街や庭園が点在する地方へと出発。普段は、自分のクルマについているナビなど、まったく無視しているのですが、これほどナビ様をありがたいと思ったことはありません(笑) 英語でしゃべるという難点はあるものの、ちゃんと正しい道を案内してくれました。田舎道を走り回ったので、もしナビがなければ、「本当にこの道でいいの?」という不安に駆られていたに違いありません。出発するときは太陽が燦々と輝き、絶好の観光日和。と、思われたのですが、目的地に着く前から、空はどんよりと曇り、ついに雨が降ってきました。その上、気温もぐんぐん下がって、寒い、寒い!
目の前に現れる街並み、というより、村の風情は、絵本の中で見たことのあるような、歴史を感じる美しい姿です。絵本を描いた人は、普通に写生をしたということなのでしょうが、日本人にとっては、絵本の中でしか見たことのない風景ということになります。表通りにはお土産ものを売る店やカフェなどがありますが、一つ裏通りに入ると、人っ子ひとりいない静かな路地が続いています。煙突から煙が出ていたりして、「ここで暮らしている人々がいるんだなぁ」と実感。うらやましいような気もする一方、雨で寒かったこともあり、観光で来るにはいいけど、暮らすのはたいへんだろうなぁとも思われるのでした。
イングリッシュ・ガーデンで有名な村にも行って見ました。しかしながら季節はもう初冬。美しいと評判の庭も枯れて寒々しい風景になっていました。やはり、こういうところには春から夏に訪れるべきでしょう(笑) 何もない村里にぽつんと一軒だけあったパブに入ってみました。こちらは運転中なのでコーヒーをいただきましたが、パブには午後の早い時間からビール片手に談笑するおじさんたちが多数(笑) リタイヤ組なのでしょうか、ここが村の唯一の社交場になっているという雰囲気が伝わってきます。出掛けに、おじいさんたちから「ありがとう。さよなら」と声をかけられました。日本人だって、バレてる! どうして?(笑)
ロングドライブ
英国の田園風景を楽しむために、レンタカーを借りました。道路は、日本と同じクルマが左側通行。交通ルールもほとんど変わらない感じで、ドライブは問題なさそうです。ただ一つ、イギリスではマニュアルシフトが主流。オートマチック車もあるにはあるのですが、数が少なく、それも排気量の大きなタイプばかりで、料金は小型車の倍ぐらい、ガソリンの消費量もばかになりません。というわけで、10年ぶりぐらいになりますが、マニュアル車を運転することになりました。エンスト必至(笑)
コッツウォルズ観光の予定でしたが、運転に慣れようと、「できれば、行こう」ぐらいだったストーク・オン・トレントに行くことにしました。高速道路(無料です)に乗って、2時間余り。ウェッジウッドの工場をはじめ、いくつかの陶器メーカーが集まっている街です。小型のフォードは、ナビなし。地図は折りたたみ式の1枚地図があるだけ。B&Bのご主人がナビを貸してくださったのですが、走り出してから、使い方がわからないということに気づきました。それでも、根がお気楽者の私は、「的が大きいから大丈夫。標識を見て行こう!」と(笑) 途中のサービスエリアで、一応、道路地図を購入したのですが、これがけっこう大雑把で……。行きはいいけど帰りは大丈夫かなと、チラッと不安がかすめたのですが、ま、何とかなるでしょう(笑)
ウェッジウッドは陶器博物館ももっているので、ちゃんとあちこちに標識はありました。が、近くにいるのになかなかたどり着けないという……、まるでカフカの世界に突入です(笑) 街中でも、東京で運転するよりはずっと楽なのですが、ランダバウト(round about)という、日本で言うロータリーですか、信号なしでグルグル回る交差点が、なかなかクセモノなのです。ルールは回っているクルマ優先というだけで難しくはないのですが、大きな較差店で回っている部分が2車線だったりすると、どこを走ればいいんだ?ということになります。左側を走ると、出る予定ではない1つ前の道に流れで出てしまったり(笑) そんなこんなで、何回Uターンをしたことでしょう。細い田舎道に突入したりして、羊や牛や馬にも出会い、田園風景だけは思いっきり堪能しました。
やっとたどり着いたウェッジウッド博物館のカフェでサンドイッチの昼食。固そうなパンに見えたのですが、案外、やわらかくて食べやすいサンドイッチでした。こんなものでも、食器はすべてウェッジウッド。当たり前でしょうけど(笑) この工場&博物館には、アウトレットのショップもありました。たぶん、数が揃わなくなったり、小傷があったりするものなのでしょう。保証書や箱はつきませんが、カップや皿を安く購入することができます。私は、とくに陶器の趣味はないのですが、値段にひかれて衝動買い(笑) 本当は、他のメーカーや、小さな工房も訪ねてみたかったのですが、帰り道が不安なので、ウェッジウッドだけで引き揚げることにしました。
帰り道は不安的中(笑) まず最初に逆向きの道に乗ってしまい、降りてUターン。高速道路なので、次の出口までが遠い……。次に分岐で違う方向に行き、また降りてUターン。タダだからいいようなものの、ドタバタの連続です(笑) ストラットフォード・アポン・エイボンに通じる出口を出たころには、すっかり日が落ちて、標識が見えな〜い。またしても、目的地のまわりをグルグル。ついに途中で止めて、通りかかる人を待ち、道を尋ねました。教わった通りに行くと、なーんだ、本当に近くまで帰ってきていました。聞かなくても、えーいという感じでまっすぐ進めば、泊まっているB&Bの前の道だったのです。実際は、通り過ぎてしまい、ついでにスーパーマーケットで買い物をして帰ったのですけど(笑)