知足の気まぐれトルコ紀行

カッパドキアというのは、｢美しい馬｣という意味で、地方の名称である。例えば、日本なら関東地方といったような。｢河童がたくさんいるわけではありません｣と、ガイドのバシャックさん。そりゃ、そうでしょ(笑)
 
カイマクル地下都市でおみやげは買いまくらず、バスで奇岩地域へと出発。まず訪れたのは、鳩の谷だ。ここから眺める岩の表面にはたくさんの四角い窓が開いている。これらは｢鳩の家｣と呼ばれる鳩の巣で、確かに鳩が出入りしているのが見える。この辺りは土地が痩せているので、鳩の糞を集めて、ブドウ畑の肥料として役立てていたそうだ。ここに住み着いた修道士たちが始めたらしい。
 
ウチヒサルの村が見える。ここからはわからないが、バスの車窓からはバシャックさんのいう｢らくだの形｣をしているのがはっきりわかった。ウチヒサルとは｢尖った塔｣という意味で、巨大な一枚岩が中心になっている。この岩の城塞を中心に小さな集落があるが、これは人が住んでいるのだろうか。とにかくグルっと眺めて、｢すごーい！｣と叫ぶのみ。
 
バシャックさんが｢目玉の木があります｣というので、どんな木かと思ったら、トルコの目玉のお守り｢ナザール・ボンジュウ｣が木にいっぱい引っ掛けてあるというもの。なーんだ。でも、おもしろい。他に｢壷の木｣もあった。

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