知足の気まぐれトルコ紀行

博物館を後にして、トルコで初めて食べるランチは、鉄板焼きケバブだった。スープはトマト味で、チーズが入っているような。おいしかった。ナンのようなパンも熱々でなかなかいける。が、マトンかなぁ、鉄板焼きケバブはちょっと独特な味とにおいで……。あまりたくさんは食べられなかった。
 
トルコ料理は全体的に薄味で野菜中心。トマト味ベースのものが多いように感じられるが、チーズやヨーグルトを使ったものもかなりある。イスラーム圏なので豚肉はないが、牛肉、羊肉、鶏肉があり、日本人の味覚には合うのではないだろうか。ツアーに参加している人々は、中高年が圧倒的に多かったが、食べ物の不満や苦情は一度も耳にしなかった。でも、ここの鉄板焼きケバブだけはちょっとね(笑)
 
デザートはライスプディング。トルコでは主食はパン(ホテルではフランスパン、イングリッシュパン、その他、いろいろな種類のパンが提供された)。ライスは完全に｢野菜｣である。日本とは品種の違う、細長くてパサパサしたタイプ。私は｢おかず｣のちょっと炒めた感じのライスが気に入ってしまい、バイキングなどでは好んで食べていた。
 
特筆すべきことは、デザートが“激甘”で、あること。とにかく甘い！　トルコ人ガイドのバシャックさんは、初めてガイドの仕事をしたときに、自分がおいしいと思うデザートを日本人のお客さんに「おいしから、ぜひ食べてみて！」と勧めたそうだ。日本人旅行者はとてもヘンな顔をしながら食べたと。あとで気づいたのが、日本人には甘すぎるのだということ。｢それを私が勧めたから、我慢して食べてくれて、申し訳ないことをしたと思っている。日本人は優しい｣と言っていた。優しいのとは、違うと思うけど。
 
そして、ライスプディングは、｢一番、甘くないデザートだから……｣と言う。しかし、これも甘かった。ちなみに私はスプーン２すくいで、ごめんなさい。私が普段からあまり甘い物は食べないからかもしれないが、これで甘くないというのなら、バシャックさんに勧められたデザートを食べきった方々にご同情申し上げるしかない(笑)

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