神宮外苑いちょう並木
神宮外苑のいちょう並木が見ごろを迎えています。この時季にクルマで通りかかったことは何度もあるのですが、「きれいだなぁ〜」の脇見運転には限度があります。今年はお徒歩で見物してみようと思い立って、地下鉄を降りました。
青山通りから左に曲がると、目の前に素晴らしい風景が広がり、思わず足が止まります。見事! 私が到着したのは午後の少し遅い時間、ちょうど日が西に傾きかかった頃。沈みかける前のひときわ明るい陽射しを受けて、いちょう並木は金色に輝いていました。前を歩いていた初老の女性が数人、「ちょうどいい時間に来たみたいね」と。そうかもしれませんし、午前には午前のよさがあるのかもしれません。
このいちょう並木は1923(大正12)年にできたそうです。もう85歳なんですね。代々木にある宮内省南豊島御料地の苗圃で、樹高6メートルほどに成長していたいちょうの中から選抜されたものが、このいちょう並木に植樹されたのだとか。いまではのっぽのいちょうは30メートルちかくあるそうです。背の高い順に青山方面から絵画館に向かって植えられ、この間は地面にもわずかな勾配があって絵画館寄りの終点は、始点より約1メートル低いそうです。
この坂道に樹高の高い順に並べられているのは、遠近法によってより美しい風景が出現するようになのだとか。考えて設計してあるんですねぇ。並木の美しい姿を守るために4年に1度、葉のない時期に姿を整える枝の伐採作業が行われているそうです。きちんと管理をして、美しい並木が作られているということを初めて知りました。
絵画館の近くでは「いちょう祭り」開催中。いろいろな露店が出ていて、散策の人々の足を止めさせていました。青山通りの角には引き売りの焼き芋やさんも来ていて、これはその香ばしいにおいにひかれます。買い求めてベンチに座り、おしゃべりをしながら焼き芋にかぶりついている人が何人もいます。ちょっと、うらやましかったりして(笑)
平日なのにかなりの人出。今週末は天気も回復するらしいので、きっと多くの人が訪れるのだろうと思います。うん、一見の価値はありますよ。
ステンドグラス展「vento dall'Italia」
友人のステンドグラス作家の個展が今日から開幕。そのタイトルが、「vento dall'Italia〜イタリアからの風〜高橋園子ステンドグラス展」です。ちょっと前までステンドグラスといえば、「丸い電気の傘で色とりどりにモザイクされているもの」か、「教会の窓にはまっているもの」という認識しかなかったのですが、この友人が先生をしている「みきデザイン工房」におじゃましたり、工房の展覧会におじゃましたりしているうちに認識が変わりました。いろいろな技法があるし、素材があるし、なんといってもデザインにすごく個性が現われるものなのですね。
高橋園子さんの作風は、最初に見せてもらった「アクア・シリーズ」と呼んでいる、深海や気泡、水の動と静をイメージさせられる作品を見たときにとても驚かされました。なんというのか……、“キレ”があります。「わ、これを作った人と知り合いだなんてうれしい」と思ったことを記憶しているくらいです。本人はとりとめがなくの〜んびりした感じなんですけどね(笑) 今回の個展のメインは、14世紀から伝わるというイタリアの技法で描いたという宗教画っぽい感じのパネルと、現代のイタリアをイメージしたという「ミラノスピガ通り」シリーズと名づけられたランプです。
「ミラノスピガ通り」のテーマは、“白いガラス”、“アルミのパンチボード”、そして“とびきり発色のいいガラス!”だそうです。私はこちらの作品のほうが好き。わりとシンプルな色遣いで、華やかさはないかもしれませんが、とてもおしゃれ。彼女らしい“キレ”を感じます。1点ずつみても素敵なのですが、いくつも並べられているとよけいにその「雰囲気」に惹かれます。
この個展は、12月1日まで、表参道ヒルズの「ギャラリー同潤会」で開催中。御用とお急ぎがあっても、なんとか時間をやりくりして、ぜひ多くの方に見てみていただきたいなと思っています。「へぇ〜、ステンドグラスって、こんな雰囲気のものがあるんだ」と、きっと目からウロコだと思いますよ(笑) 知足のブログを見たといってくだされば、クッキーぐらいの接待をしてくれる……かもしれません?(笑)
個展が開かれている表参道は、かつてはイルミネーションが賑やかでしたね。いろいろと問題があって、近隣住民からの苦情もあって取りやめになったのではなかったかしら? いまは大々的なイルミネーションは飾られていませんが、それでも各店舗がそれぞれにモミの木を飾ったり、ビルを装飾したりしているので、街並みも楽しめます。かつての同潤会アパートの面影を残した「ギャラリー同潤会」の入る建物もクリスマスらしいイルミネーションで飾られています。
表参道ヒルズは建物の中にもきれいな光の装飾がほどこされていて、買い物をしなくても楽しめると思います(^_^;)
不景気には金色
そういえば、マイバッグ持参率が高くなっているように感じられます。エコというより、割引が効いているのかも。ときどき私が行くスーパーマーケットでは、バッグ持参だとその場で合計金額から2円引いてくれるところと、スタンプ20個で100円引いてくれるところがあります。さて、どっちがお得でしょう?(笑) スタンプは結果的に1回につき5円引きになりますよね。
ところが、その場で引く店のほうがマイバッグ率が高いような気がします。主婦営業中の友人は、「その場で引いてくれるほうがうれしい」と言っていました。「安い」を求める心理は、けっこう気分的なものが多く、よーく考えて決める人は少ないのかも。スタンプカードだと出しそびれたり、少額でカードを出すと嫌な顔とは言わないまでもレジの人に微妙な顔をされて出しにくいという場合もあります。ちなみに少額の買い物の場合、家の近くの店では「カードをお持ちですか?」って訊いてくれないし(-_-;)
どちらの店でも、1点ずつ何回もレジを通れば、全品2円引きだったり5円引きになったりしますよね。でも、そこまでできる根性のある人って、いるのかな? 一度、メモを預かっていたのに買い忘れがあって、150円ぐらいの物をあとで買い足したら、やっぱり2円引いてくれて……、「あ、それはいいです」なんて言いそうになりました(笑) 言わなかったけど(^_^;) というのも、レジの人は淡々と、当たり前のように2円引きの値段でレシートをくれたから。ありがたいような、申し訳ないような。
いろいろなお店をこまめに回って、本当に安いものをしっかり探して買う人もいるのでしょうね。私は貧乏でもそれほどの根性はなくて(-_-;) 私が知っている限りではそこまできちんとやっているのは隣の家のご夫妻だけ。まだ還暦前だと思うけど、すでに家を3軒建てたのだそうです。この辺り、多摩地域でもけっこう地価は高いほうなんだけど。夫はサラリーマン、妻は公文式の教室をやってらっしゃいますけど、この方々は関西人です(笑)
あとは頼みにするのは宝くじのみ!(笑) 今日は年末ジャンボ宝くじの発売日ですが、ここのところ宝くじの売上は下がっているそうですね。お金がなくて、宝くじも買えないということでしょうか。「夢を買う」と言われても、私も「どうせ買っても当たらないし〜」と言って「買わない派」なのですが。まあ、買わなきゃ「絶対に」当たらないんだけど(-_-;)
風水では景気の悪いときには金色の物を身近に置くといいと言われます。そのせいでしょうか、縁起堂本舗でも金色の縁起物の人気が高まっているとか。とくに「打出の小槌」。八方ふさがりのような閉塞感の中では、せめて「打出の小槌」でも振ってみたいものだと思う人も多いのでしょう。金色だし(^_^;) 私も1個、キーホルダーにつけたのですが、財布じゃなければダメかしら? 小槌を開けてみると、中にいろいろな物が入っていて、気分的にも楽しめます。本当は開けないほうがいいんですって。ご利益があるといいんだけど〜。
多摩センターイルミネーション
小田急線および京王線の多摩センター駅からパルテノン多摩へ向かっての広場というか、通路というか、ここが素晴らしいイルミネーションで彩られているというウワサを聞き込み、行ってみました。40万個の電球が使われているそうです。時間によってはさまざまなイベントも実施されるとか。
駅を出て最初に出迎えてくれるのは、ひときわ明るい青い光のトンネルです。水族館をイメージしているトンネルで、家族連れやカップルがイルカや魚が踊っている下を楽しげにくぐり抜けていました。テレビかな、映画かな、なんか撮影らしきものもやっていましたよ。何度も何度も同じところを行ったり来たり。ご苦労さまです。
ところどころにサンリオのキャラクターたちがいます。ピューロランドが主催しているのかな? 協賛しているのかな? 終点には大きなキティがいます。35歳になるんですって! いいですねぇ、キャラクターは年をとらなくて(笑)
街路樹に光のカーテンがかかり、大きなモミの木が飾られているばかりではなく、通路のあちこちにさまざまな動物やサンタ、クリスマスを想起させるものが輝いています。
首を振るもの、光が点滅するもの、けっこう凝ったものが数多く見られました。これはなかなか楽しい! 見物客もかなり集まっていて、あちこちで写真を撮りあっています。
フラフラしていたら、やっぱり、「すみません、シャッターを……」(笑) いいですよ、「ハイ、チーズ」は古すぎます(笑) 私は「いきますよ〜」なんて声をかけてシャッターをおしますが、いまどきの方には「チーズ」じゃなくて、何か決まり文句があるんでしょうか?(笑)
晩秋
当然ですが、本日は筋肉痛の一日。太腿といわず、ふくらはぎといわず……。昨夜は懸命にストレッチをし、ぬるい風呂に長時間浸かって、なんとか回避できないものかと思ったのですが、やっぱり無理でした。慣れないことはするもんじゃない! ではなく、いかに日頃から運動していなければいけないかと思うべきでしょうね(-_-;) 自宅の階段を降りるのもやっとの思いでした。
これは放置しておくより、逆療法がよいに違いないと勝手に判断し、野川公園に散歩にいきました。家を出るときは、子どもがお漏らしでもしたときのようなぎごちない歩き方です(笑)
山の紅葉ほど鮮やかではないものの、里にも晩秋の気配が濃厚になってきています。色づいたというより、枯れかけたという感じに風情があります。秋晴れの午後の陽射しに木々も水も輝いていました。3連休ということもあり、遠くへ出かけた人が多いのでしょうか、家族連れの姿もまばらです。
川沿いを歩いていると、1本の木にカラスがたくさんとまっていました。なんで1本の木にだけ集まるのでしょう? 「人を襲うこともある」という先入観があるからでしょうか、この木の下を通り抜けるのはちょっとビクビク。鳴き声も不気味な感じで……。カラスが怖いのは、真っ黒な姿や嘴の鋭さがあるからでしょうか。だいたい鳥は苦手なのです(-_-;)
公園を突っ切って流れている野川の河原に、「ほたる川」がありました。勢いよく噴出している湧水を小さな川に流し込んでいます。魚が卵を産んだり、大水や水涸れのときにも魚が非難できるように作ったものだそうです。国分寺崖線(ハケ)の湧水の一部なのでしょうか。すぐ横を大きな道路が走っているにもかかわらず、自然はけっこう我慢強く存在しているものです。
その道路の街路樹もそろそろ色づきはじめました。日当たりの関係なのでしょう、道路の北側の木はまっ黄色、南側の木は緑色、なかなかおもしろい風景です。帰りは歩く元気がなく、駅へ行くバスに……。けっこう情けない散歩となりました。