WBC
今日はまっとうな時間に韓国戦をやっていたので、チラ見していました。チラ見というのは、3点を取られた段階で「だめだこりゃ」の感じだったのと、電話が入ったり、郵便物が来たりとジタバタしていたせいもあります。韓国は強いですねぇ。
しかし、なんだか韓国とばかりやっているという気がしませんか(笑) つねに敗者復活のあるトーナメントなんだか、なんなんだか……。韓国、キューバ、韓国、キューバ、みたいな(笑) 総当り制にしていろんな国とやるほうがおもしろそうなのに(^_^;)
WBCは世間的には盛り上がっているのでしょうか? 蟄居していると世の中にどんな話題が繰り広げられているのかわかりにくいのですが、ワイドショーや報道番組がいの一番に取り上げているし、視聴率もいいようなので、たぶん、盛り上がっているのでしょう。
“うちの子”は村田と内川だけですが、そこそこ活躍し、喜ばしい限りです(^_^;) 昨年のHR王と首位打者にもかかわらずコアな野球ファン以外には名前も知られていなかったような選手が、一番にマスコミのインタビューを受けているなんて(笑) 村田はもともとふてぶてしい感じですが(笑)、内川がいい顔になったなぁ……なんて。イケメンという意味ではありません(笑)
もともといい選手なんだけど、怪我に悩ませられたり、守備でイップス……、いろいろなことがありました。WBCのインタビューを聞いたりすると、ちゃんと第一線の選手としても自信にあふれているように見受けられます。それが顔に、表情に表れてきたような“いい顔”です。若い伸び盛りの選手って、こんなにも鮮やかに変身していくんだなぁと……。
「結局は顔ですか?」と某好青年にはいつも言われてしまいますが、顔って大事よ(^_^;) ほとんど、バアチャンが孫を見守っているような心境です(笑)
酒の肴に?
とてもやわらかくて、ちょっと炙って風味をだすと本当に酒の肴にぴったりという感じ。珍しいだけではなく、とてもおいしい! 我が家には晩酌の習慣がないので、ご飯でいただきます。しかし、これ、おかずというよりはお酒を飲む人には絶好のおつまみになりそうです。そんなにイケル口ではない私でも、ちょっと一杯飲んでみようかという気になるほど(笑)
そのグルメの叔父の姉、つまりは私の母は、「これが同じきょうだいか!」というくらい、食べ物に無頓着な人で……。せっかく送ってもらったトビウオを、まだ食事の支度のできる前から、「軽く炙るといいんだって」と言ってガスにかざそうとします。「ちょっと待って!」。ご飯の支度が整ってから、最後に炙って、熱々をいただいたほうがいいに決まってるでしょ! ところが「冷えてもおいしいでしょ」と言うんですよ(-_-;) まったく「ごめんなさい」という言葉を知らない御仁で(-_-;) 冷えてもおいしいかもしれませんが、炙りたてを食べられる環境にあるときに、なにもわざわざ冷やすことないでしょうに(笑) 温かいものは温かく、冷たいものは冷たくして食べるのが基本だと思うのですが、どうもねぇ(^_^;) 母と娘、こんなときの喧嘩は激烈です(笑)
叔父は、トビウオと一緒に「茎わかめの佃煮」を送ってくれました。叔父の手作り。こちらでは「煮」たという言い方をしますが、関西では「炊いた」と言いますね。たぶん、関東では「炊く」のはご飯だけではないかと思います。ご飯を炊いたら糊になるので、お米を炊く……、この揚げ足取りは、お湯を沸かすと同じノリです(笑) 茎わかめをじっくり煮込んで、山椒を散らしてあります。山椒と一緒に「炊く」こともあるそうですが、今回は山椒はトッピング。これもお酒の肴には最適かも。ご飯でおかずとしても、とても箸が進んでしまうので、これはデブ注意報発令です(^_^;) ここのところ、木島平のお米、弓削多醤油の醤油、そしてトビウオに茎わかめ……、太りそうな材料を取り揃えてしまって、どうしましょう?
オープン戦
今日の横浜地方は、暖かくて風もなく、絶好の観戦日和。日曜日だったので昼ゲームにかなりの人々が集っていました。ひょっとしたら、シーズンより多いんじゃない? いや、公式戦のナイトゲームよりは絶対、多いと思います(笑) おなじみのメンバーが顔を揃え、「あけましておめでとうございます。今年もよろしく!」。そう、野球ファンにとっては、3月が文字通り新春です。半年ほど、顔も見ない、声も聞かないという友ですが、後期高齢者の方々も含めて、みんな元気にシーズンインを迎え、まずはよかった、よかった。
ゲームはさよなら勝ちをして、私に幸先のいいスタートとなりましたが、まあ、オープン戦なので勝敗のほどは二の次、三の次。負けるよりは勝ったほうが気分がいいという程度のものです。この時期はルーキーや、今シーズンは戦力になってほしいぞ組など、若い選手たちがたくさん使われるので、それを見て「あーだ、こーだ」と評論する楽しみがあります(笑) 沖縄からずっと観察し続けている青年団に選手の仕上がり具合情報などを教わり、ちょっとエンジンがかかった感じです。そして、ホーム開幕戦のチケットをゲット(笑)
龍穏寺
曹洞宗、長昌山龍穏寺。お寺の起源は奈良時代の山岳仏教にまでさかのぼり、室町幕府6代将軍足利義教が関東の戦死者の菩提寺としたという歴史のあるお寺でした。その後、曹洞宗の関東第一の道場となったそうです。そうですか、道元禅師のお弟子さんの流れだったのですね。小永平寺ともいわれくらいで、曹洞宗の関東三大寺の筆頭だったのだとか。室町時代の戦乱の中で衰退したものを、太田道真・道灌親子の力で再建されたそうです。
それで本堂の門前で太田道灌さんが出迎えてくれているのですね。本堂脇の小高い場所には、太田道真・道灌親子の墓所もありました。太田道灌の墓は殺害された地、神奈川県伊勢原市にありますが、ここはそちらから分骨してもらって葬ったものだそうです。
いかにも年輪を感じさせる二層の仁王門は「無相門」と名づけられています。越生町指定建造物です。なるほど太田道灌ゆかりのお寺らしく江戸城の外堀の石も置かれていました。江戸城外堀に架かっていた神田橋の橋台の石。首都高速建設の際に寄贈されたと書かれてあったので、ここに鎮座したのはそう昔の話でもないようですね。目を引くのはなかなか派手な経堂です。埼玉県指定文化財となっている建造物で、道元禅師の一代記が彫刻されています。「禅 ZEN」を見たばかりの私にはタイムリーな彫刻でした(^_^;)
人の気配のない静かな境内は起伏があり、ちょっとした散歩コースのようです。涸れた水路のそばにふきのとうが顔をだしていました。見回すとあっちにも、こっちにも。えーと、所有者はお寺だとは思いますが、数本だけ摘み取らせていただきました。ご利益のありそうな春のプレゼント。家に帰って天ぷらにしていただきました。ごちそうさまです。
弓削多醤油、再び
昨年、越生に行ったときに発見した弓削多醤油の玉子かけご飯。今年もここまで来たのだからと、「醤遊王国」へと足を向けました。やっぱりおいしかったです、玉子かけご飯。昨年はテーブルの上に6本ぐらいの醤油ビンが並んでいて、「どれでもお好きなものを」という感じだったのですが、今年は「生しょうゆ」と「たまかけしょうゆ」のみ。たぶん、いっぱい置いてあっても、お客さんが使うのはこの2種類に限られていることに気づいたのでしょう(笑)
「生しょうゆ」は、まさにその場で搾っている醤油。「たまかけしょうゆ」は玉子かけご飯用のダシやみりんなどが混ぜられたもの。う〜ん、どっちにしようかと悩み、両方をご飯の右端と左端にかけて味見。やっぱり「生しょうゆ」を選んでしまいました。しょっぱいのですが、なんと言ったらいいか、香りが高くてきりっとした味です。
食べ終わった頃に、「工場見学」のご案内がありました。せっかくなので工場をみせてもらうことに。ご案内役の方が、まずは大豆を蒸している大きなタンク、小麦を炒っている機械のある部屋へ連れて行ってくれます。そして、大豆を発行させている酵母なども見せてくれました。
普通の「醤油」と「丸大豆醤油」の違いを知っていましたか? スーパーなどで売っている普通の醤油は搾って脂分を取り出した後の脱脂大豆を使って醤油を作るのに対し、丸大豆は大豆そのままを使って醤油をつくるのだそうです。弓削多醤油は手作りの醤油屋さんの感じで、もちろん丸大豆。それも国産だけを使用するそうですが、国産は全大豆の3%しかなく、醤油業界に提供されるものは0.2%なのだとか。原料を手に入れるのもなかなか難儀なようで、農家と契約して栽培してもらっているそうです。
次の工程は、樽の中で十分発酵してどろどろになった大豆と小麦を搾るところ。特殊な布に樽から汲み上げた醤油のモトを広げ、何層にも重ねてプレスして醤油を搾り出します。外に「搾りカス」もありました。ちょっとちぎって食べさせてもらいましたが、ただしょっぱいだけ(笑) これは牛の飼料になるそうです。「牛が塩分を摂り過ぎになりませんか」なんてバカな質問をしたのですが、牛は塩をなめさせて育てるというくらいで、ものすごく塩分が必要な動物なので、ちょうどいい飼料になるのだそうです。なるほど。
工場の横にはきれいな湧き水があります。やはり、水のおいしいことも条件のひとつなのかもしれません。「生しょうゆ」を1本買ってきましたが、これは目の前で搾ってビンに詰めてくれます。「生」にリアリティがありますよね。生ではなくても、いろいろな種類の醤油が売店に売られていました。「生」は火を通していないので香りはいいのですが、日持ちがしないのです。要冷蔵で、なるべくお早めに。買いだめできないのが残念です。
工場見学は、一生懸命メモを取りながら熱心に聴いている青年と一緒でした。東京で弓削多醤油の玉子かけご飯を食べさせてくれるというラーメン屋さんで働いている人でした。その話、数日前にテレビで見たような。西武新宿線の都立家政にある「七彩」というお店? お店で弓削多醤油を使っているので、どうやって作られているのか勉強に来たらしいのです。最近の若い者は……っていうけど、熱心でまじめに修行している青年もいるものです。日本の未来も暗くない(笑) ラーメンもおいしいと評判のお店らしいので、食べに行ってみたいと思いますが、ちょっと遠い……。
「生しょうゆ」を「なましょうゆ」と読むのか、「きしょうゆ」と読むのか、という話になりました。弓削多醤油では「なましょうゆ」。搾りたて純生という感じで、ビールと同じ感覚ですね。でも、ほかの調味料などを混ぜたり、薄めたりしていない醤油を「きじょうゆ(生醤油)」という習慣もあります。もろみをしぼったままで、熱を加えていない醤油を指しても「きじょうゆ」と呼んでもいいようですが、きっと紛らわしいから「なましょうゆ」なのでしょう。混ぜ物のない醤油を生醤油というのは、なんとなく生真面目とか生粋とかいう言葉と相通じるところがあるような感じがしますね。「ことばおじさん」梅津アナに聞いてみたいなぁ。