「風が強く吹いている」
スポーツの部活とはほぼ無縁で、根性なしでは人後に落ちないので、スポーツに情熱を傾ける心身のあり方は体感できないのですが、ランナーズハイみたいなのって、あるんだろうなぁ〜と思います。選手でもなんでもないスキーでも度重なる故障には泣かされ、いまはもう引退状態ですから(笑)、故障を抱えながら、これが最後と思って走る姿にはちょっと感動。というか、いくつかのシーンでは、思わず涙がほろりという感じなので、だから嫌なのよねぇ〜、こういう映画(笑) トシをとったせいか、涙もろくなった感があり、だから、要ハンカチという映画は避けているんですけど(-_-;)
今日の鑑賞会は、視覚障害者企画です。視覚障害者の方々のためにはFMラジオを使って状況解説が入れられます。ナレーションをなさった方は、セリフにナレーションがかぶらないようにしなくてはならないし、短い言葉で状況をうまく伝えなければならないし、雰囲気に合った言葉や声のトーンを工夫するなど、2時間、がっぷり四つに取り組んでくださったという感じで見事でした。何回も同じ映画を観て、台本を提供してもらって、事前準備も大変だったようです。エスコート係りの晴眼者は、普通に映画を観ていてもいいのですが、こちらもみなさんFMラジオ持参でナレーションも楽しませてもらったようです。あれは、なかなかの技術ですねぇ。ちょっとやってみたい気も(笑)
小野忠重展
初期のものはプロレタリア・アートというらしいのですが、工場や工場労働者をテーマとしたもので、やや暗い色調ですが、エネルギッシュ。晩年になるにつれて、技法の精度が高くなり、風景などをシンプルに切り取って、印象的なものが多くありました。
この美術館は芹ヶ谷公園という広々とした公園の中にあります。駅からはちょっと遠いかなという感じですが、公園の中を散歩しながら歩けば、自然と美術の両方を楽しめますね。もう少し暖かくて、お天気もいい日なら、お弁当をもって行くのも楽しいかもと思いました。美術館の中にも喫茶室があって、ランチもできそうです。
歌川広重の「東海道五拾三次(全55点)」、葛飾北斎の「百人一首うばがゑとき(27点)」をはじめ、棟方志功や池田満寿夫など一度は見てみたい作家の作品をたくさん持っている美術館だそうです。デューラーやレンブラントなどヨーロッパの古い版画からゴヤ、ピカソ、シャガールなどの作品も。それらを折に触れ企画展でみせてくれます。
入場無料の常設展示室もなかなか楽しめます。工房では初心者向けの版画教室も開催しているとか。やってみようかとまでは思いませんが(笑)、ときには訪ねてみたいスポットの一つになった感じです。
マグネット完成!
白の台に、白っぽいボタンを並べるという効果は、けっこう思い通りの感じなのですが、芯に入っている色の配列としては、もうひと工夫あってもいい感じ。ひと工夫って、ハナから工夫なんかしてなくて、ただ並べただけだという……(-_-;)
うまくいったかどうかは別として、何かを作って、それができあがってくるって、楽しいものですね。そして、今度はこんな感じで……なんて、考えている自分に驚かされます。そう、あまり向いていない気がするし、最初で最後の体験だろうと思っていたはずなのに(笑)
不器用だから……なんて、やる前からあきらめないで、いろいろと体験したり、チャレンジしたりすると、思わぬ自分の志向性を発見できたりするかもしれません。色をいろいろ並べてみるって、けっこう好きかも(笑)
ステンドグラス体験
今日は、ステンドグラスを製作するおなじみの「みきデザイン工房」におじゃましました。京都から遊びに来た友人がステンドグラスに挑戦しているというので、私はほんの見学のつもりで。ところが、「ぜひ体験を!」と、マグネット作りを用意していだいていて……。不器用が服を着て歩いているような私は、「わしは、こんなところに来とうはなかった〜」などと叫んだのですが、お言葉に甘えて作らせていただくことにしました(^_^;)
以前にガラスランドで見せていただいて、「きれい!」と見とれた、金太郎飴状(笑)のボタンのようなガラスを、ガラス板の上に並べて、さらに透明なガラスを重ね、800度ぐらいで焼いて熔かし、マグネットに加工するというもの。ステンドグラスというより、もっともっと初歩のガラス工芸です。
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シロウトでもできると言われたのですが、ピンセットで小さなガラスを並べていくのは、不器用人間にとってはなかなか……。第一、色彩センスのカケラもないんだから、困っちゃいますよね(笑) とりあえず、地味に並べてみました。けっこう、小さいボタンをちまちまっと並べたのですが、ステンドの先生は「大きいのをドカドカッと並べるタイプだと思ったのに……」と。私はそんな大胆素敵ではありません(^_^;) けっこう長い付き合いになりますが、わかってないなぁ〜、この繊細な性格を(笑)
京都の友人は、ちゃんとガラスを切って、銅のテープを巻いて、ハンダ付けをするという、ちゃんとステンドグラス体験。これは一日では完了しないので、二日がかりだそうです。いろいろなアールのガラスの切り口に銅テープをきちんと巻いていくのもなかなか大変なようで、けっこう苦心している模様でした。ハンダ付けも一筋縄でいかない感じ。銅のテープって……、きっと専門用語があるんですよね(^_^;)
手先の作業にはまったくご縁のない私でも、やり始めるとけっこうおもしろくなります。うまくいくかどうかは別の問題として、何か形ができていくというのは、楽しいものです。マグネットは焼きあがるのに一日かかるそうなので、完成品を見られるのは後日。ぜったい満足のいくものができているはずはないので、もう一つ作ってみたいなんて思うかも。そういうことから、ハマっていくのでしょうねぇ、こういう世界。今回は白ベースで作ったので、次回は……(^_^;)
黒姫童話館
新蕎麦ツアーといえどもお蕎麦ばかり食べているわけにはいけないので、間にちょっとお茶がはさまります。今年は、「黒姫童話館」のティールームに案内していただきました。1991年にオープンした世界の童話をテーマとする文学館です。 「はてしない物語」や「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデの2000点を超える作品資料が本人から寄贈されているほか、松谷みよ子の作品などが展示されています。
ティールームから見える庭には、黒姫を愛した作家いわさきちひろがアトリエとして使っていた黒姫山荘が移築されていて、いわさきちひろの暮らしと作家活動の一端を垣間見ることができます。
童話館の前には、冬になればゲレンデになる黒姫高原の景色が広がっています。あいにく天候が悪く、頂上付近に霧がかかって、山は全容を見せてはくれませんでしたが、どことなくヨーロッパ風で幻想的な風景です。童話館のエントランスでは、たくさんの木彫りの動物たちが出迎えてくれます。どれもユーモラスな表情をしていますが、私は入口の見張り番のようなたぬきが気に入りました(笑)
童話館の横には「童話の森ギャラリー」もあります。こちらは主に信濃町にゆかりのある画家や作家の作品を展示している美術館。どちらも建物自体がおしゃれで、風景によく溶け込んでいます。お天気がよければ、庭でぼんやりすごすのもよさそうですね。
ひとり旅らしい若い女性がそぞろ歩いていました。きっとロマンチストなのでしょう。そういう風情が似合う場所だなぁ〜と思います。売店で売っている絵本やカード、しおりなどもなかなか人気があるようです。