ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2010/03/01  (月) 

馬頭琴コンサート

なぜ目覚まし3つで早起きしたかというと、江戸東京博物館の特別展「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」をみるだけではなく、10時30分からのセーンジャー「馬頭琴コンサート」を聴くためでした。朝っぱらコンサートというのは初めての体験ですが、演奏者のセーンジャーさんがやるのも初めてだとおっしゃってました(笑) そうでしょ〜、普通。夕方か、早くても午後ですよねぇ。そうは言っても、10時30分にはコンサート会場に行っていなければならず、コンサートを聞いたら東京マラソンが待っているというわけで、9時半の開場と当時に博物館に飛び込んだというわけです。
 
馬頭琴の演奏というのを初めて聴きました。哀愁を含む、懐の深い音ですね。たった2本の弦でこんなに複雑な音が出せるのかなと思ったら、1本の弦には馬の尾毛が100本も束ねられているのだそうです。低音弦は100〜130本、高音弦は80〜100本、そして弓は150〜180本もの毛が束ねられているとか。楽器の棹の先端部分が馬の頭の形をしているため、馬頭琴と呼ばれるそうです。主にモンゴルや中国の内モンゴル自治区で使われている楽器。もともとはヤギやラクダなどの皮革を張っていたそうですが、皮革製だと雨が降ると音が出ないなどの不都合が起きるため、現在は木製の表板を用いるようになったとセーンジャーさんが教えてくれました。コンサートホールで聴くより、草原でも砂漠でも、広いところで夕日でも眺めているとき、遠いところから聴こえてきたらいいなぁと思う音色……。
 
「モンゴル至宝展」は、コンサートが始まる前に、ちょっと急ぎ足で見て歩きました。主に中国の内モンゴル自治区の展示です。日本でいえば弥生時代以前という頃から、たくさんの道具や個性的な装飾品が使われていました。中国の文明とは違った、ゆったりとした華やかさがあるように思います。住居や衣装も素敵です。一緒に行ったのは中国の専門家ですが、「モンゴルと中国の関係を強調して、まさしく中国の領土だと言いたいのよ」と言っていました(笑) いまや内モンゴル自治区の住人はほとんど漢人になってしまい、モンゴル人は少ないのだそうです。
 
10時25分にコンサート会場に駆け込んだので、終わりのほうをちょっと省きました。なので、浅草橋まで行ってマラソンランナーに手を振った後、もう一度、戻ってきて続きを。1回出ても、また入れてくれます(笑) 午後はかなり混雑していたので、朝一番の博物館というのもじっくり見るためにはいいのかも……。そう思っても、二度とやらないでしょうねぇ、こんなスケジュール。午前中が実に有効に使えます(^_^;)
 



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2010/02/28  (日) 

東京マラソン

知人から江戸東京博物館に誘われ、日曜日だというのに目覚まし3つかけて早起きし、行ってきました。というのも、博物館を駆け足でめぐり、東京マラソンの応援に行こうというのです。なんでも知り合いの中国人の方が東京マラソンを走りにくるというので、浅草橋の上で大きなリボンを振る約束なのだそうです。新体操のリボンの幅をうんと広くしたようなものを用意しています。
 
ところがあいにくの雨模様。長いリボンは水を吸ってぐっしょり濡れ、とても大きく振り回すわけにはいきません。沿道の見物も多いので、もともと振り回すことはできなかったかもしれませんが。浅草橋は、折り返し点のすぐ近くなので、行くランナーと折り返してくるランナーで、ランナーがうじゃ〜という感じ。ゼッケン番号がわかっていても、とてもじゃないけど、走っている姿を見つけ出すことはできません。
 
時間を見計らって、とりあえず、リボンを振っていると、ランナーのほうから見つけてくれて、声をかけてくれ、手を振って走り去っていきました。そうですよね。被り物をしたり、扮装をしているランナーならともかく、場所と時間を決めて、向こうに見つけてもらうしかありません。私も知り合いがひとり、ふたり走ることは聞いていたのですが、ゼッケン番号もわからず、しかも雨なのでランナーもほとんどカッパ姿だったりするので、まったく識別できませんでした。そりゃねぇ〜、3万人以上が走っているんだもの(^_^;)
 
今日は、雨の上、気温も低くて、ランナーも見物人も大変だったろうと思います。途中に設けられている仮設トイレの前で多くのランナーが並んでいました。いかにも寒そう! 早い時間にやむ予定だった雨は、レースが終わる頃には上がり、午後遅くには陽射しが戻ってきました。あと6時間ぐらい早く天気が変ってくれればよかったのに。しかしまぁ、みなさん、根性あります。私にはできない……(-_-;)
 



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2010/02/27  (土) 

牡蠣の佃煮

広島の知人が牡蠣の佃煮を送ってくれました。牡蠣はフライトか、鍋などで食べてはいますが、佃煮というのは初めて。すごくおいしくて、食が進んでしまい、困るくらいです(^_^;) ご自分で作られたもので、ちょっと酢が効いていて、薄味であっさりしているのですが、牡蠣のうまみが凝縮されているような感じ。世の中には、私の知らないおいしいものがたくさんあるんだなぁと感激してしまいました。
 
昨年、マツダスタジアムに遊びに行ったときにもすっかりお世話になってしまった方ですが、本当にお料理上手。その前に広島に行ったときに持たせていただいたお弁当の味も思い出しました。おいしかった! 

 

牡蠣の佃煮ばかりではなく、炒ったジャコもいただきました。レモンをかけてあっさりいただくといいと、レモンまで添えて。時間指定の宅配便で、食事の時間のちょっと前に到着するように送っていただき、本当にご配慮の行き届いた贈り物で、感謝感激です。一緒に入れていただいた広島菜は、私の大好物だとご存知だったのかしら?
 
日本は大きな国ではないけれど、地方、地方に本当においしいものがたくさんありますね。そして、そのおいしいものをお裾分けしてくださるやさしいお友だちがいるというのはありがたいことです。東京は消費の土地で、これといった名産品も思い浮かばず、お返しするに困ってしまい、結局はいただきっぱなし? 申し訳なく思いつつも箸は止りません(^_^;) また、今年も広島に行きたくなってしまいました。
 



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2010/02/26  (金) 

ウルトラマン商店街

小田急線の祖師谷大蔵駅は、成城の1つ新宿寄り、各駅停車しか停まらない小さな駅ですが、駅前に長〜い商店街があり、これが名づけてウルトラマン商店街です。かつてこの近くに円谷プロがあったことから、この名がつけられたそうです。このあたりは、むかしは映画制作にかかわる人々が多く住んでいたとか。いまでも成城には砧スタジオなどがあり、石原プロモーションなどもありますから、「住んでいた」ではなく、「住んでいる」のでしょうか。
 
祖師谷大蔵在住の先輩は、「成功した人は成城に住み、二流は祖師谷なのよ」とおっしゃっておりましたが、この先輩のお父さんは当時の映画の美術監督で名を馳せた方らしいですから、ご謙遜でありましょう。私は、映画の歴史はほとんど白紙なので、戦中、戦後の映画のことはまったくわからないのですけど。100年ぐらい前の話になりますよね?(笑)
 
閑話休題(笑) その祖師谷大蔵の商店街には、ほとんど屋台売りに近いような魚屋さんや、間口一間という感じの肉屋さんや、道路が売場という八百屋さんや、たくさんの店がつらなっています。長い商店街なので、魚屋さんや肉屋さんは1軒というわけでもありません。中規模のスーパーマーケットや、小規模のマーケット、昔ながらの雑貨屋さん風もあり、それがみんな共存していて、シャッターを閉めきっているような店は目に入りませんでした。いまどき、かえって意外な感じです。
 
途中で「やまと家」という和菓子屋に入り、「大蔵大根」というオリジナル和菓子を買ってもらいました。この店、創業80年だそうです。店先にいた年配の奥さんが、「息子がアイデアマンでねぇ」とうれしそうに話してくれました。私は普段、あまり甘いものをたべないので、これがすごくおいしいのかどうかは比較できませんが、さっぱりした甘さで、おいしゅうございます。先輩いわく、「地元の店の手作りというのは、ちょっとした手土産に便利」。確かに。差し上げるときに、「ちょっと味をみてやってよ」なーんて、押し付けがましくなくお土産にできるのがいいですね。
 
ひな祭りモードに飾りつけられた店内で、ちょっと世間話をしたりして。そういえば、八百屋さんでも魚屋さんでも世間話ができる雰囲気です。世田谷区っていうと、ちょっとばかり“お高い”というイメージがありましたが(^_^;)、なんか下町風なんですよね(笑) いいなぁ、ここ……と思っても、家賃のほうは“お”もなく、高い!
 



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2010/02/25  (木) 

祖師谷大蔵「さか本」

近いにもかかわらず、世田谷区へは年に1度、行くか行かないかというところなのに、ご縁のあるときとはこういうものです。今日は、祖師谷大蔵のお蕎麦屋さんへ行きました。「さか本」という店で、けっこう遠くからも食べに来る人がいるそうです。確かにコシのあるおいしい蕎麦でした。ざる蕎麦を頼んだのですが、う〜む、もりにすればよかったかな、と。香ばしくておいしい海苔がのっているのですが、海苔がちょっと多すぎて、口の中が思いっきり海苔になってしまいます(笑)
 
祖師谷大蔵という、言ってみればマイナーな所へわざわざお昼をいただきに行ったのは、このあたりにお住まいの大先輩にあたる方が2年半に及ぶ北京滞在から帰国したので、お土産話を聞きに行ったのでした。昼餉のあとはお宅へ伺いました。もう、還暦をとうに越している方なのですが、エネルギッシュで、そしてなんともかわいいお人柄。お話がおもしろくて、おもしろくて、あっという間に日暮れを迎えてしまいました。
 
写真をたくさん見せていただいたのですが、なんともまあ、インターナショナル! 中国人はもちろんですが、いま熱い中国の首都らしく、世界中からいろいろな人々が集まっています。若くてかわいらしい留学生から、大手企業の駐在員、大使館関係の方、研究者、教育者などなど、年齢も人種も国籍も職業も、多様多彩なんてものじゃありません。それぞれが中国語と一部英語で友好を深めているようです。観光旅行で行ったのでは絶対にわからない、いまの中国、いまの世界が見えてくるようで、ほんとうに楽しそうでした。
 
もちろん永住している人もいれば、中国を舞台にビジネスを展開している人もいますが、駐在員だった方々は、2、3年で母国に帰ったりもしますから、仲よしになった人が世界中に散っているようです。日本でしばらくやりたいことをしたら、あちこちの友人を訪ねて旅をしようかと思ってるとのこと。「カバン持ちさせてください!」(笑) いろいろな国に旅行をするのも、それはそれで楽しみですが、自分の好きな国にしばし腰を落ち着けて生活してみるというのは、いいですよね。本当にうらやましい限りでした。
 



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