ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2014/09/05  (金) 

ミュージカル

2日ほど前に「アン・オブ・グリーンゲイブルズ(日本では「赤毛のアン」)のミュージカルを、今日はロマンスに特化されたアレンジバージョンの「アンとギルバート」というミュージカルを見ました。もともとミュージカルを見ることは少ないうえに、英語でしょ? えーっ、いいよ〜という感じだったのですが、島人のお勧め作品で、どうやら観光ルートの一環にもなっているようなので、とりあえず劇場に足を運びました。
 
案の定というか、普通に話されている英語だってわからないのに、歌われちゃったら……。一言も理解できませんでした(-_-;; それでも、ストーリーを知っているため、ダンスと音楽だけでも十分楽しむことができました。「アンとギルバート」のほうは、小劇場で、しかも一番前の席を取ってくれたため、俳優たちの額の汗もかつらの継ぎ目もしっかり見えるという近さです。思わず手を伸ばして、触っちゃいそうになりました(笑)
 



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2014/09/04  (木) 

ロブスター!

プリンス・エドワード島では、「Fun! PEI」という現地ツアーに参加しています。主催者のローリーさんは、大坂で英語の先生をしていたという方で、プリンス・エドワード島を訪れる日本人を喜ばせてくれるために、至れり尽くせりの観光ガイドとさまざまなイベントを用意してくれています。食事は、おいしいレストランに案内してくれるばかりではなく、ピクニックランチやピクニックディナー。カナダといえば、絶対に味わっておきたいものにロブスターがあります。今日は、そのロブスターを丸ごと1匹と、生牡蠣、手作りサラダなどをクルマに積み込んで、ロブスターディナーピクニックに案内してくれました。

 

旅行ガイドには、有名なロブスターの店が乗っていますが、それよりずっと新鮮でおいしいロブスターがどーん! 漁師さんがやっている店で買ってきたものです。まずは頭をひねって、足をもいで……、なんて書くと残酷そのものようですが、ごめんなさい、罪の意識なし(笑) すごくおいしそうです。頭のはずし方や爪の割り方にもコツがあり、専用の道具もあります。ワンステップごとに教わりながら、自分のロブスターを解体していくわけですが、その時点でもうわくわく! あとは、むさぼる!という感じです。ロブスターを食べたのは初めてではありませんが、こんなにおいしいロブスターは初めていただきましたV(^_^)V 屋外で、ワイルドにかぶりつくという趣向もおいしさをより引き立てるのかもしれませんが、調味料いらずです。

 

自分でこじ開けて食べる生牡蠣も最高! うっすらと塩味で、こちらも調味料いらず。美しく澄み切った海で採れる牡蠣は、磯の香りが調味料です。本当においしい! 牡蠣にあたった経験もありますが、これはもう「あたってもいいぞ〜!」という感じ。本当にあたったら困るけど(笑) それにつけても、ここPEIで、牡蠣にあたったという話は聞きません。ここまで新鮮だと、あたるなんてことはないのでしょうか? 海の恵みを堪能したあとには、日没の美しさが待っていました。このあたりの日没は、今の時期、8時半頃になります。夕食時にもまだ明るいので、ピクニックディナーということも可能なのです。シャーロットタウンに到着して以来、あまり天気には恵まれていないのですが、この日は美しいサンセットを見ることができました。



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2014/09/03  (水) 

グリーンゲイブルス

日本では「赤毛のアン」として知られている物語の原題は「グリーンゲイブルスのアン」。グリーンゲイブルスは、孤児のアンが11歳でこの家に引き取られ、少女時代を過ごした家の通称、屋号とでもいいましょうか、そんなものです。第2巻は少し行動範囲が広がって、「アボンリーのアン」。アボンリーは架空の村ですが、作者のモンゴメリーが育ったキャベンデッシュが模されています。そして、次の「島のアン」は、プリンスエドワード島全体がアンのテリトリーとなる青春時代が描かれています。私がいま泊まっているホテルがあるのがキャベンディッシュ、ホテルから徒歩で行かれるところに、その名も「グリーンゲイブルス」というアンとモンゴメリーのテーマパークのようなものがあります。
 
アンは物語の主人公で、実在の人というわけではありませんが、アンのファンにとっては、もう実在していた人のように感じられます(笑) 「グリーンゲイブルス」という家が、後から作られたなんて、信じられない!(^_^;) というほどではありませんが、今日は「グリーンゲイブルス」とアンの物語の世界を訪ねました。緑と白に塗られたアンの家には、マシューから贈られたパフスリーブのドレスがかけられているアンの部屋、養父母(というのかな?)のマシューと、物語をよく知る人にはおなじみの失われなかったブローチが置かれているマリラの部屋、そして足を踏み入れるのもおこがましい客用寝室がしつらえてあり、当時の台所や居間なども再現されています。緑の切妻屋根の家って、こんな感じなんだ……。自分の頭の仲で構築してきたものを、現物として見せられるというのは、それなりにリスキーなものでもあります(笑)
 
建物の横からは「恋人の小径」や「お化けの森」などの緑豊かな散策路が伸びています、どうせなら、「輝く湖水」や「ドヤイヤドの泉」も作ってくれればいいのに、とか(^_^;) 「恋人の小径」を歩き始める頃、さわさわと小雨が落ち始めました。気にせず歩いていたら、突き当たる頃には完全に本降りのシャワーになってしまいました。終点まで来たということは、帰りもそれなりの距離。歩くに歩けなくなり、案内人のローリーさんのボーイフレンドにSOSを送るハメになりました。隣のコースでゴルフをなさっていたのでしょうか、ゴルフカートに乗って、傘を届けにきてくださいました。お世話をおかけいたしますm(_ _)m 駐車場に戻る頃には小やみになり、空も明るく……。ありがちですねぇ、こういうこと(笑)
 
ドタバタして、思ったほどの感激に浸るというわけにはいきませんでしたが(笑)、とりあえず、はるばるこの島へやって来た目的の第一は果たしたといえるかもしれません。でも、小さなグリーンゲイブルスの存在よりも何よりも、プリンス・エドワード島全体がとても魅力的なところだということを再認識しています。みんな、一度はおいで!です(笑)
 



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2014/09/02  (火) 

岬めぐり

初日の島観光は、アンともモンゴメリーともあまり関係なく、島の自然を楽しむ灯台めぐり。あいにく天気が悪く、朝は小雨がぱらついていました。そして、かなり寒い。カナダでも、今年はやはり異常気象のようです。雨は朝方のパラリ程度ですみましたが、一日中、どんよりとした雲が立ち込めていました。そんな中、まず向かったのは、「セント・ジョン・バプテスト教会」です。私は、今日の今日までパブテストだとばかり思ってました。ちゃんとスペルを確認してみるものですね(笑) バプテストなんだ!?と普通のことに驚いているうちにガイド兼ドライバーのローリーねえさんが、どこからか牧師さんを探し出してきてくれて、鍵のかけられていた扉がオープン。内部を見せてもらうことができました。こちらの教義は、十字架にかけられて死んだキリストの身体がパンになったというもので、パンをあがめているもののようです。象徴的な意味ではわからなくはない話ですが、なんだか、ね(笑)
 
次に立ち寄ったのが、「ボトル・ハウス」。バンクーバーにあるものが有名なようですが、この島のボトルハウスも観光名所?の一つ。最大で1軒に約12,000本の空き瓶を使っているという、ボトルを埋め込んだいくつかの家があります。教会もあって、実際、そこで結婚式などもできるとか。こんなものを作った、執念の人の年譜やらプロフィールなどが長々と紹介されていましたが、ごめんなさい、興味ありません。というより、英語だし、読めねぇ〜よ(笑) 日本人観光客が増えているとはいえ、全体からみれば微々たるものなので、日本語のパンフレットなどが用意されているところは、ほんの一部、というか、島全体の案内書にとどまるようです。
 
今日は、島の北部を縦横無尽に走り回り、別の古い教会や、19世紀初頭の墓地など珍しいものをたくさん見ることができました。もう、自分が地図上のどのあたりにいるのかわからなくなったころ、目の前に現れたのが「ポテト・ミュージアム」でした。じゃがいもは、この島の主要な特産物なのかしら? 不勉強なため、なぜじゃがいものために、こんなに大きな博物館があるのか、いまいち、よくわかないといったところですが(笑) さまざまな種類のじゃがいもの詳細や、年代による農機具の展示など、農業に関心のある方には、おもしろい場所かもしれません。私たちは、ファッジというジャガイモで作ったお菓子の試食に群がってました(^_^)/~~~
 
ポテト博物館の庭には、古い時代の教会や小学校が、展示というのでしょうかね、普通にその辺に建っています。とくに解説もなく、出入り自由という感じ。私は、そちらのほうがおもしろかったです。これぞ、アン・シャリーが教壇に立った時代の小学校の風情ではありませんか! 小学校の大きさは、日本的にわかりやすく言えば、入り口が三畳ぐらい、始業などの合図に使われたらしい、カランカランと大きな音を奏でそうな鐘が置いてあります。教室は、普通の小学校の小ぶりな一教室ぐらいの広さ。そこに黒板とふたり崖の机&椅子が何組かならべられています真ん中にある石炭ストーブは、アンにはちょっとほろ苦い思いのあるものかもしれません。先生ひとりで全学年を教えるというイメージがなかなかつかみにくかったのですが、この風情を見て、なんとなく納得しました。つまり19世紀のプリンス・エドワード島の教育システムって、つまりは寺子屋をイメージすればいいのかも。日本で寺子屋っていうといかめしいおっさん、おばさんが手習いを教えているイメージですが、こちらでは学校を出たてのティーンエイジャーが、上の学校に行くための資金稼ぎに後輩を教えているという感じです。おもしろいなぁ〜。
 
最後に、北の灯台に登りました。ちゃんと上まで行くと、証明書を出してくれます。たいした高さではありませんが、階段が狭いので、上るのはけっこう大変。でも、ちゃんと上まで行って、証拠写真も撮ってきました(笑) 晴れていれば、雄大な美しい海岸線が望めるところだと思いますが、いかんせん、どんよりと空が低く、寒々しいので、残念な風景になっています。明日は、きっと晴れる! 晴れれば、もっと美しい海岸がたくさん見られる! と言われたのですが、明日の天気もあやしいものです。どうやら、そうとう行いの悪い人が混じっているようで……。私?
 

 

 

 



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2014/09/01  (月) 

プリンス・エドワード島に到着

トロント・ピアソン国際空港を10時に飛び立ち、時差1時間をプラスした午後1時にシャーロットタウン空港に降り立ちました。なんと50人乗りくらいのプロペラ機。たまたま隣の席に座ったのが所沢から来たという母娘連れのお母さんだったのですが、「飛べるの? この飛行機?」などと話したくらいちっちゃな飛行機です。でも、天候のよろしくない中、雲をかいくぐってちゃんとシャーロットタウンまで飛んできました。
 
プリンス・エドワード島、「赤毛のアン」のふるさとです。子ども時代(私にもあった!)に児童書でこのお話に出会い、私は文学少女(ホントか?)になったという、私にとっては、いわば青春の書とも言えます。今年の誕生日は、プリンス。エドワード島で迎えようと思い立ち、この旅にやってきたのです。が、今年は朝の連ドラで翻訳者の村岡花子氏が主人公となり、プリンス・エドワード島に訪れている日本人は1・5倍だそうで……。ありゃ、日本人だらけか?と思いきや、もともと分母が小さいので、1・5倍になってもたかが知れているようで(笑) 
 
それはカナダの一番東で、日本からはもっとも遠く、来るのに時間もお金もかかるのですから、来るためにはよっこらしょ、どっこしょ並みの踏ん切りが必要だからでしょう。飛行機で隣り合わせた方は、ナイアガラの滝と抱き合わせツアーで、この島の滞在は1日。私はもうちょっと居座りたいので、日本発ではなく、現地手配のツアーに参加しています。
 
シャーロットタウン空港から、途中、スーパーマーケットで買い物をしたりしながら、キャベンディッシュ(物語の中ではアボンリーと名づけられた、作者ルーシー・モード・モンゴメリーのふるさと)のホテルにやってきました。なんといっても、ウリは赤毛のアンしかないという田舎町ですから(笑)、ホテルもアンの世界を意識したようなメルヘンチックなコテージ&ロッジです。ロビーには昔風のストーブ、あちこちに古い家具、アンティークといいますか(笑)、落ち着いた、風情のある造りです。昨日までいた、何の装飾もなく、ただ寝るだけのゲストハウスとは大違い(^_^;) 
 
こじんまりしたベッドも木製で、いわば子ども部屋用みたいな趣です。古びた感じに作ってあるだけではなく、実際に古い!(笑) しかし、この古くて使い勝手の悪いところもなかなかいいです。もうちょっとグレードが高く、広くてジャグジー付きなどという部屋もありますが、私はこの部屋ですごす5日間が楽しみです。

 

 


 



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ナイアガラの滝
ボランティア