ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはワったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/04/11 (金) 

能成寺(甲斐霊場第57番)

能成寺は、山門から本堂までずっと石垣に沿って坂道が続いています。山門の脇には1890(天保11)年に立てられたという「名月や池をめぐりて夜もすがら」の芭蕉の句碑があります。これは息切れ坂ですねぇ。走っていいのかしらと思いつつ、クルマで上がっていきました。本堂の下に停めて、さらに階段を上がるとパッと視界が開けます。一面のブドウ畑。いまは枝が伸びているだけですが、秋になればたわわにブドウが実ることでしょう。
 
14世紀前半の貞和年間に八代郷に開かれたお寺で、後に甲府市西青沼に移され、16世紀末の文禄の頃にこちらに移転。やはり甲府大空襲でほとんどのものを焼失してしまったようですが、1542(天文11)年の「信玄の制札」、1591(天正19)年の「加藤光泰禁制」、などの文書がかろうじて残ったとか。
 
庭園には大輪の花を咲かせる牡丹園があるそうですが、あいにく牡丹にはまだちょっと季節がはやく、残念。108(実際には109)あるお寺には、桜が有名なところ、梅がきれいなところ、紅葉が評判のところと、風景もいろいろ楽しめるはずなのですが、順番を守って廻っていると、なかなかちょうどいいときにめぐり合えません。もったいないような気もしますが、季節外れは季節外れなりの風情もあるだろうと思うしかありませんね。1本ですが、桜もせいいっぱい咲いていました。




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愛が深まる金のハートは、ふたりがお揃いで持てば結びつきが強くなります。好きな人に身につけてもらえば浮気封じにもなるのがポイント。中の鈴は情熱の赤。


2008/04/10 (木) 

東光寺(甲斐霊場第56番)

入母屋造檜皮葺屋根の東光寺仏殿は、鎌倉禅宗様式の代表的な建築で国の重要文化財。室町時代の作といわれています。

 
本堂の裏には池泉観賞式の庭園があり、希望者には拝見させてくれるそうなので、声をかけてみました。最近はお寺さんでもインタフォンで「ピンポーン」というところが多いようですが、ここでは木槌で鐘をならします。なかなか響く音でした。
 

お庭の入り口は、武田菱の形に刈られたつつじ。なかなかおもしろいです。花が咲いたら、どんな感じになるのでしょうか? そう大きなお庭ではありませんが、静けさが伝わってくるような感じ。中国北宋様式というのだそうです。お寺もお庭も趣のある場所でした。でも、300円は高いかなぁ。
 
東光寺は長禅寺、能成寺、大泉寺、円光院とともに甲府五山のひとつに数えられる名刹。1121(保安2)年に新羅三郎義光が国家鎮護の祈願所として建設した興国院に始まると伝えられています。 平安時代なんですねぇ。

 

いっときは衰退したものの、その後、1268(文久5)年に禅宗寺院として再建され、戦国時代は武田氏の保護を受けていたそうですが、武田滅亡のときに織田方にほとんどを焼き払われてしまったとか。その後も甲府大空襲で焼かれ、重要文化財の仏殿だけがかろうじて残った模様です。本堂などは戦後の建物。

 




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打出の小槌(ストラップ)打出の小槌(ストラップ) ¥980
商売繁盛、福の神の恵比寿様、大黒様。サイコロはどこ転がしてもいい芽が出るサイコロ、災難を切るかえると心臓、肝臓、腎臓、すい臓、脾臓、身体に命令する脳を守るひょうたんが、縁起のいい打ち出の小槌に収まっています。縁を結ぶ祈願された5円玉も一緒に。


2008/04/09 (水) 

尊躰寺(甲斐霊場第55番)

尊躰寺は1521(大永元)年に武田信虎が忠蓮社弁誉上人を迎えて開山。はじめは古府中にあったものが、16世紀、豊臣大名の甲府城築城にともない現在地に移転した、というのは、このあたりのお寺に共通した変遷のようです。そしてまた、このお寺も1945(昭和20)年7月の甲府空襲で焼失。同じような地域にあるのだから、当然のことですが、やはり同じような運命をだどっています。現在の本堂は1954(昭和29)年(に再建されたもの。もちろん、新しくてきれいなお寺に文句はないのですが、なんとなく風情がいまひとつ……(^_^;)
 
境内は静かでこじんまりとしており、1本の桜の樹が春を謳歌していました。ご本尊は「真向三尊阿弥陀如来」図像だそうですが、丸焼けになった甲府空襲のときも、このご本尊は焼け残ったのだそうです。信虎が難病にかかったとき、この本尊の霊験によって全快したと伝えられますが、やはり霊験あらたかなのかも。徳川家康が甲斐に入ったとき、このお寺に陣を張ったのも、この霊験にあやかろうとしたからだとか。
 
境内には、佐渡金山奉行で知られた大久保長安の供養塔があります。なかなかやり手の方だったようですね。武田信玄に仕えていたにもかかわらず、家康に家臣として重用され、手腕を振るった人。イメージとして権謀術策という感じがするのは、娯楽小説の読み過ぎかも(笑)
  
ここには「目には青葉山ほととぎす初鰹」の句で知られる山口素堂の墓もあります。そういえば、もうそろそろ初鰹の季節が近づいている感じです。高級なお鮨屋さんのぼんぼんは、もう初鰹を召し上がったとか。庶民の口に入るのは、まだ先のことになりそう。初鰹どころか、最近、スーパーに行っても物の値段がじわじわ上がってるようで、暮らしにくい世の中ですよね。


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本つげふくろう本つげふくろう ¥960
本柘植(つげ)手彫りのふくろう。手作りなのでほんの少しずつ人相が違うのはお許しください。ながく使っていただくとあなたの苦労を吸い取って光沢がでてきます。