ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2009/11/15  (日) 

たかさわ

新蕎麦ツアー、2軒目のお店は、昨年も行った「たかさわ」です。昨年、すごくおいしかったという記憶があるというので、再び訪ねることにしました。おいしかったのですが、「去年とちょっと違う気がする……」と連れたちは言います。食べる側の体調とか、お腹いっぱい具合とかも影響するかもしれません。それに、「去年、すごくおいしかった!」という記憶が、1年かけて熟成し、増長して、期待度が高くなりすぎているということもあるかもしれませんね。
 
本当に味が違っていたとすれば、蕎麦の味の違いはどこからくるのでしょうか。蕎麦粉の違い? 打ち手の違い? 気温の違い? 水温の違い? そばつゆだって、出汁のとり方、材料の質でだって変ってくるかもしれません。私は微妙なことにはこだわらない体質なので、十分、おいしくいただきました(笑)
 

ここでは限定で十割蕎麦も扱っています。まだ一人前ぐらいはできるというので、一つだけ頼んでみました。二八よりは、ちょっとコシが強い感じでしょうか。私は、十割にはちょっとぽそっとした感じを受けるので、二八のほうが好きです。今年はひめたけのこの天ぷらも頼んでみました。これはさくっとしていて柔らかく、おいしいたけのこでした。なぜかお蕎麦に天ぷらって合いますね。
 
繰り返し同じお店を訪ねるのも楽しいし、行ったことのないお店に飛び込むのも楽しい蕎麦ツアー。今年は2軒しか行かれませんでした。“しか”って、半日ぐらいで、いったいどれだけ食べれば気がすむんだ!という感じです(笑) 予定は3食でした。届かず残念(^_^;) 
 



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2009/11/14  (土) 

大久保西の茶屋

友人たちと出かける“信州新蕎麦ツアー”、今年で何年目になるでしょうか。すっかり恒例行事となってしまいました。今年は、戸隠高原の入口、「大久保西の茶屋」に立ち寄ってみました。ここは、数年前まで、けっこう頻繁にスキー場通いをしていた頃にはよく寄った店だったのですが、最近はずっとご無沙汰でした。隣に「大久保の茶屋」という店があって、そっちのほうが本店っぽい感じなのですが、なぜかそちらには入ったことがありません。駐車場もそっちのほうが広いのになぜ?(笑)
 
入口を入ってすぐの部屋に、今年の蕎麦粉の袋が山積みになっていました。このお蕎麦屋さんは自分のところで蕎麦畑をもっているということですが、それだけでは足りないので他からも仕入れているとのこと。片目だけ墨の入っただるまさんと一緒に積んである蕎麦粉の袋はほとんどは大町から来たもの、少しだけ群馬県産の袋が混じっていました。いずれにしても「国産だよ〜!」というアピールなのでしょうか(^_^;)
 

お蕎麦の味は、まあ、この辺り的な意味で普通。他の店に比べると、ちょっと量が多いかなとという感じです。お蕎麦が出てくる前に、野菜の煮たものなどを待ち時間を堪える用(笑)に出してくれます。今日はカレー味だったそうです。だったそうですというのは、苦手なタマネギがたくさん入っていたため、私はご遠慮申し上げてしまったもので(^_^;) お蕎麦のほかに小鉢もついてきます。野菜や豆など、これも地産のもののようです。
 
写真を撮っていたら、お店の方が「最近、お客さんがみなさん、写真を撮られるのですが、なぜですか?」と。「いや、その、ブログに……」「は? なにそれ?」というかみ合わない話になりました。最近はカメラつきケータイが普通になってきたので、とくにブログを書いていない人も写真を撮るのかもしれませんが、それにしてもブログ書いている人って、けっこう多いのでしょうね(笑)
 



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2009/11/13  (金) 

女滝、男滝

天狗滝を後に、もうしばらく登っていくと、突き当たりに女滝。その上部が男滝という、二段構えの滝に到着します。前日はかなりの雨が降り、当日もたまにポツポツと雨粒が落ちてくるという天候だったので、水量はかなりあるほうではなかったでしょうか。近くまで寄っていくと、飛沫がかかり、冷たいといえば冷たいのですが、けっこう爽快感があります。
 
黒山三滝あたりは古くから修験者の修行の場となっていて、むかしは滝の近くにたくさん修行道場があったそうです。「女滝、男滝」の名称は、越生町の出身で吉原遊廓の副名主だった尾張屋三平が、 この滝を男女和合の神として江戸に紹介したことによるとか。吉原では人気のある神様だったようです。
 
滝の手前には、茶屋が一軒ありました。おばあちゃんがひとりでお店番。朝から何も食べていなかったので、味噌おでんに惹かれるように座り込みました(笑) おばあちゃんに「ひとりで来たの?」と聞かれ、「はい」と答えたら、「えらいねぇ」とほめられました(笑) 「下から歩いてきたの?」と聞かれ、「はい」と答えたら、「えらいねぇ」とまたほめられました。徒歩15分ぐらいです(^_^;) お皿までなめたくなっちゃうようなおいしい味噌おでんでした。
       
途中に「関八州見晴らし台」という道標があり、「関八州」にちょっと心ひかれて、「どのくらいで行かれますか?」と聞いたら、「1時間半ほど登れば……」と。それは、ちょっと無理です(-_-;) 足元が滑る、獣道のような道でしたから(笑) 紅葉の盛りになるまでには、あと10日ほどとか。それもつかの間ですぐ冬がやってくる……。このあたりは雪はめったに降らないでしょうが、冬の間は、ほとんどお店は閉めているそうです。そんなに山奥というわけではないので、お正月などには、お参りに来る人もいそうですね。



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2009/11/12  (木) 

天狗滝

今日はステンドグラス「みきデザイン工房」の方々のガラス買出しの足となって、越生梅林のまん前の「ガラスランド」まで行ってきました。みなさんが熱心にガラスを選んでいる間、不調法なワタクシメは、お暇をだされ、時間つぶしということになります。梅の季節なら、見事な梅林をそぞろ歩いていれば、あっという間に時間は経ってしまうのですが、いまの季節では梅林は単なる枯れ木の連なりで(^_^;)
 
そこで、ちょっと足をのばして黒山三滝へ行ってきました。越生梅林を通り越してしばらく走ると滝へのゲートが現れます。天狗滝、女滝、男滝の三つを合わせて黒山三滝と呼ばれ、1950(昭和25)年には日本観光百選の「瀑布の部」で第9位に選ばれたことがあるそうです。そんなに有名な滝とは知りませんでした。 
 

ゲートを入ってからもクルマで行けそうだったので、もう少し入っていくと、「ここから車両は入れません」という表示とともに、旅館の駐車場があり、有料。500円、先払いでとあります。でも、道はあるのだけれど……。突然、道がなくなり山道をバックでという山梨での経験があるので、500円払ってクルマを置くことにしました。そして、滝までの道のりを聞くと、徒歩10分ぐらいとのこと、それなら歩いてでも行かれそうです。
すぐに「天狗滝」へ到着しました。落差20メートルだそうです。雨上がりで足元がかなり危なかったのですが、せっかくだからと近くまで行ってみました。木の渡しは細くて滑って、ちょっと怖い感じですが、慎重に、慎重に。ゆっくり足元を見ながら歩いていたら、沢蟹にも遭遇しました。

三滝とまとめて言っても、天狗滝は、男滝、女滝よりかなり手前にあり、ここは霊山で天狗が住むということからこの名がついたとされています。滝の奥の大平山には、修験者栄円の墓や役小角の像があるそうですが、ちょっと登って行けそうにもありません。
 
道路に戻って、奥の滝へと歩を進めると、なんと釣り場があって、ここに有料駐車場がありました。それも300円で(-_-;) 歩くのが嫌なわけではありませんが、滝に近いほうが安いって納得がいきません(笑) ちなみに帰りにクルマを出して、道路に出ようと思ったら、ゲートの脇に無料駐車場がありました(-_-;) 私がクルマを停めた駐車場から徒歩1分ぐらいのところ……。なんだか、すごーく損した気分です(笑)
 



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2009/11/10  (火) 

赤毛のアン

子どもの頃、モンゴメリーの「赤毛のアン」のファンだったという人は多いのではないでしょうか。おとなになっても、ずっとファンの人も多いようです。「アン」関連の手芸の本や料理の本などもたくさん出ているようですね。私も小学生のとき、はじめて出合った青春の書が「赤毛のアン」でした。1〜8巻のアンの人生をときに羨望し、憧憬を感じ、あるいは反感をもちながら、何十回、いえ、ひょっとしたら、100回以上、読んだのではないでしょうか。
 
先日、本屋さんをブラブラしていたら、茂木健一郎著『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』というのをみつけました。そういえば、「アン的幸福」の世界をしばらく忘れていたなぁ。しかし、この物語に大きな影響を受けた“男性”というのは、珍しいかもしれません。
 
茂木先生は、アンの原書で英語を覚え、プリンスエドワード島を何度も訪れて世界を広げたそうです。同じようにアンの世界に夢中になっても、私はただ漫然と翻訳された本を読んで楽しんでいたわけですから、ここが脳科学者になる人と市井の凡人になる人との差なのでありましょう(笑) 
 
と思っていたら、脳科学者の先生が確定申告してなくて怒られてるという報道が(笑) 事務的なお仕事は苦手なんでしょうねぇ。なかなかルーズなお人柄かもと思うと、ちょっと親近感がわきますが(^_^;) 確定申告って、確か何年かは遅れてもOKなはずではなかったかしら? いっぱい払う人は違うルールなのかな?
 
「赤毛のアン」の世界の中に、曲がり角を曲がってみないと、そこに何があるかわからない。だから、とにかく曲がってみようよという感じがあります。私も、「そうだ、そうだ」と思って幾多の曲がり角を曲がってみたのですが、少なくともギルバートもフランクもロイ・ガードナーも落ちてなかったのは確かです(笑) 
 
また、明日には新しい曲がり角に出会って、曲がってみたら別の地平が開けてくる……なんて、みんなが希望をもち続けられるといいんですけどね。
 



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