ある小説の中に、世界を旅して「何を祀ってあるのかわからないんだけど、地元の人が拝んでいるものには手を合わせることににました。そうしたら、なぜか商売がうまくいくようになったんですよ」というフレーズがありました。SFだし、本筋とはまったく関係ないんだけど、心に残った一節です。そんなわけで(どんなわけで?)、日々の何気ないできごとを綴ってみようかと思います。
2008/04/13  (日) 

大泉寺(甲斐霊場第59番)

大泉寺は1521(大永元)年、武田信虎が自分が死んだときに眠るために開山したといわれる曹洞宗の禅寺です。信玄によって今川に放逐された信虎。息子の信玄(1573年没)よりも長生きして、1574年まで生きましたが、結局、二度と甲斐へは帰れませんでした。死後、孫の勝頼によって、大泉寺において葬儀が営まれました。そこが信虎の菩提寺となったのですから、まあ、望みはかなえられたと言えるかもしれません。

 

いまでも、戦場から葬儀にかけつけた勝頼が手を洗ったという井戸が残されていて、境内には江戸時代に柳沢氏によって建立された信虎・信玄・勝頼の武田家三代の供養塔があります。

 

本堂は1945(昭和20)年の甲府空襲で焼失してしまいましたが、1965(昭和40)年に再建されています。本堂の左手奥には柳沢家が寄進したといわれる「御霊殿」があり、武田家三代の木像が安置されています。裏へ回ると信虎、信玄、勝頼のお墓があり、ちょっとうら寂しい雰囲気。

 

総門は幸い空襲の火災からも逃れ、「二段切妻作りの三間一戸門」という建築だそうですが、重厚な雰囲気をかもしだしている。門から本堂に続く参道は両側を杉木立ちに被われ、静かで、どことなく威厳を感じる風情。鐘楼では、毎年、大晦日に除夜の鐘が撞かれ、これは一般参加もできるようです。

 

お寺の脇にはダイコンの花が可憐に風になびいていました。



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