知足の気まぐれトルコ紀行

カッパドキアといえばキノコ岩というくらい、この地方を象徴するのがこの奇岩だろう。火山灰と溶岩が数百メートルずつ積み重なった地層に風雨で侵食が進み、硬い部分だけが残されて不思議な形の岩になっている。

こうした地層は数億年前におきたエルジエス山の噴火によってつくられたもの。積もったのも削ったのもすべて自然の力なのだから、やはり｢すごい！｣とか、｢不思議！｣としか言いようがない。

バシャックさんは、一つだけポツンと立っている岩が、孤高の貴婦人のように見えてお気に入りだそうだが、好きな形と言われてもねぇ……。なかなか一つを選ぶのは難しい気がする(笑)

ここには昔、修道士が住んでいたという。峡谷にはやはり岩をくり抜いた教会があり、天井に彫刻やフレスコ画が残っている。11世紀頃のものと聞いたような気がするが、委細不明。まったく、何を聞いているんだかねぇ。

この教会は、入り口が上のほうにあり、梯子がかけられていた。上ってみないと中の壁画が見えないので、恐る恐る木の梯子を上ってみる。なるほど。向かいの岩にもスチールの梯子がかけられていたが、グラグラと不安定で、途中までは上ってみたのだが、断念。

くり抜かれた岩の中に何があったのかは、謎である。そこから落ちたら痛そうだしなぁ、というぐらいの高さはあったので。痛いですめばいいけど、救急車呼んでも2日ぐらいはかかりそうな……(-_-;)

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