知足の気まぐれトルコ紀行

洞窟の中に実際に住んでいるご家族を訪ねて、洞窟住居の暮らしを垣間見せてもらえる企画があった。こういうことはパック旅行ならではのメリットで、ありがちといえばありがちの企画だが、個人旅行ではなかなか体験しにくものだろう。
 
この洞窟住居にお住まいなのは、ご夫婦と小さな息子さん。岩をくりぬいた洞窟の部屋の中心にストーブが置いてあって、煙突が天井を這っている。暖房効率がよく快適だが、夏はどうなのだろう。ここで17年暮らしているそうだ。坊やは人懐こく、人気もの。
 
国立公園の中にあり、政府が管理しているので、家賃は無料だが、勝手に改装したり、窓を広げたりはできないとのこと。トイレは家の外にあり、不便といえば不便だが、ちょっと前までは日本の農村だってそんなものだったようだし、慣れてしまえばなかなか住みやすいとか。インテリアにもなっているジュータンやクッションは妻の手作り。スカーフやアクセサリーなども作り、見学に来る観光客にも売っている。夫は土木労働者だそうだ。
 
｢家計の助けになるので、気に入った物があったら買ってあげてください｣という案内があり、スカーフなどを買い求めた旅仲間が何人かいた。頭にかぶるスカーフを買った人は、かぶり方の指導もしてもらい、バスの中には数人のムスリマらしき人が現われた(笑)　私はごめんなさい、トレッキングシューズだったので、靴を履くのに手間取っちゃって(^_^;)
 
チャイはトルコの紅茶で、この民家でいただいだアップルティはとてもおいしかった。

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